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タイトルへの執念実らせ、鹿島が神戸下してベスト4へ 3大会前に決勝で敗れた雪辱 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会
2022年09月08日
鹿島アントラーズの鈴木優磨選手は「リーグは(優勝が)難しい状況。天皇杯にかける思いは強い」とタイトル獲得への強い思いを口にしました。そんな執念をピッチで示し、J1で残留争いにあえぐヴィッセル神戸を退けて3大会ぶりにベスト4へと駒を進めました。
前半は鹿島がシュート2本、神戸が1本と手堅い展開が続きました。均衡が破れたのが後半17分。アルトゥール・カイキ選手の折り返しを大黒柱の鈴木選手がヘディングシュート。体をめいっぱい使って放たれたシュートは、相手GK飯倉大樹選手の懸命の守りも及ばず、ゴールネットに吸い込まれました。その後は鹿島が粘り強い守備を見せ、この1点を守り切りました。今季途中に解任されたレネ・ヴァイラー監督の後を継いだ岩政大樹監督は「プレッシャーはすごくあった。ほっとした」と満足そうにうなずきました。
神戸は、鹿島を決勝で下して優勝した第99回大会以来となる4強入りを逃しました。来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得の可能性は消え、吉田孝行監督は「結果は自分の責任」と険しい表情を浮かべました。直前のリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えた神戸に対し、試合間隔が短くてもGK以外の10人を代えずにピッチに送り出した鹿島の気迫が上回った一戦でした。
神戸は残留争いから抜け出せておらず、残り試合の目標はJ1生き残りに絞られました。武藤嘉紀選手は「ラストは総力戦だと思う。全員で残留を成し遂げないといけない」と、気持ちを切り替えるように言いました。
監督・選手コメント
岩政大樹 監督(鹿島アントラーズ)
(勝利の瞬間は)ホッとしました。プレッシャーは当然掛かっていましたし、クラブがこの時点で僕に監督を任せたということは、はっきりとは言われていませんが、天皇杯を取るためというのはあったと思います。選手たちにも伝えましたが、(J1リーグ第27節の)川崎フロンターレ戦から戦い方を転換したのも、この試合、あるいは天皇杯を勝ち切るために転換したとい狙いがありましたので、ここで勝たないと何の意味も持たない、そういうプレッシャーもありました。その賭けにひとまず勝ったということでホッとしました。
鈴木優磨 選手(鹿島アントラーズ)
(得点を振り返って)自分自身も最近点を取れていなかったので、そこは結構気にしていました。苦しいゲームでしたけど、一発勝負ではこういう試合も大事だと思うので良かったです。今、鹿島はリーグ戦(のタイトル)が難しい状況になってしまって、クラブのみんなの天皇杯に懸ける思いは非常に強いです。この天皇杯だけはなんとか取りたいと思っていますし、そういった思いでみんなやれていると思います。
吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
結果に関しては自分の責任だと思っています。前半は自分たちが描いていたプラン通りにはいけたと思います。ただ、後半は一瞬の隙でやられた部分もありますし、ちょっと押し込まれた印象もあります。それでも、選手たちはよく頑張ってくれたと思います。けがから復帰した選手も出場できましたし、そこは良かった部分でもあります。今は本当にけが人が日に日に増えて大変な状況。だからこそ、サポーターの方々にも最後まで応援してほしいと思っています。
扇原貴宏 選手(ヴィッセル神戸)
前半は自分たちのやりたいことができていましたが、その時に点が取れなかったことが全てかなと思います。鹿島は少ないチャンスを生かしましたし、そこが自分たちはまだまだ足りなかったと思います。(久しぶりの公式戦出場で)自分自身、楽しもうと思ってプレーしましたし、今日はリーグ戦に出ていない選手がほとんどだったので、こういう選手たちで良い流れを持っていきたいと話していました。チームを勝たせないと意味がないので、その悔しさがあります。
【1回戦】5月21日(土)、22日(日)[予備日:5月23日(月)]
【2回戦】6月1日(水)、8日(水)
【3回戦】6月22日(水)[予備日:6月29日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】7月13日(水)、20日(水)
【準々決勝】9月7日(水)[予備日:9月28日(水)]
【準決勝】10月5日(水)
【決勝】10月16日(日)
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