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鳥栖が東福岡との“九州対決”を制し、暫定首位の座をキープ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第10節

2022年06月27日

鳥栖が東福岡との“九州対決”を制し、暫定首位の座をキープ 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WEST第10節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022WESTは6月26日(日)に第10節を実施。佐賀市健康運動センターサッカー・ラグビー場ではサガン鳥栖U-18(佐賀)と東福岡高校(福岡)が対戦しました。

ピックアップマッチ

サガン鳥栖U-18 3-0(前半2-0、後半1-0)東福岡高校

暫定首位に立つ鳥栖は、前節のセレッソ大阪U-18(大阪)戦は1-3で敗れ、第3節から続いた連勝は5でストップ。FW楢原慶輝選手(#7)が「鳥栖は負けてはいけないと思うチームなので、連敗はあり得なかった」と意気込む通り、気合十分で試合に挑みました。

試合の入り方が悪かった前節の反省を踏まえたこの日は、立ち上がりから出足の鋭さと、勢いのあるプレーを披露。5バック気味でブロックを固める東福岡の様子を見て、テンポ良くボールを動かしながら、FW堺屋佳介選手(#9)とFW増崎康清選手(#17)の両ウイングを効果的に使い、押し込みました。22分には左サイドでボールを持った増崎選手を追い越したDF今村元紀選手(#5)がゴール前にパスを入れると、受けたのはFW山﨑遥稀選手(#26)。「最初に相手の逆を付いてトラップできたので、GKと駆け引きをしてから狙ったところに打てました」と落ち着いて放ったシュートがゴールネットに突き刺さりました。

その後も鳥栖は、右サイドの高い位置でボールを奪ったDF山本楓大選手(#2)がミドルシュートを放つなど果敢に2点目を狙い続けます。33分には、MF福井太智選手(#10)からのパスを受けた楢原選手がドリブルで前進し、左にパスを展開。リターンをペナルティーエリア左で受け直して放ったシュートが、「イメージ通り」(楢原選手)に決まり、2点リードで試合を折り返しました。

後半の立ち上がりは、MF下川翔世選手(#10)が「ゴールを決めないといけなかった状況だったので、前に前に出ようと思っていた」と話す東福岡のペースになりました。DF吉田大晃選手(#4)の縦パスからFW今吉心絆選手(#38)にCKまで持ち込まれる場面もありましたが、鳥栖は「相手に押される時間帯が出て来るのは想定内だったので、慌てずに戦えた」と振り返るMF坂井駿也選手(#4)を中心に落ち着いて対処しました。

我慢の時間をしのいだ70分には鳥栖に再び見せ場が訪れ、右サイドの高い位置でスローインを受けた山﨑選手から坂井選手につないでシュートを放ちました。相手に当たったこぼれ球を坂井選手が拾うと、ラストは山﨑選手。「GKを見たら少し寄っていたので、逆の方に蹴ったら綺麗に入りました」と振り返る一撃が決まりました。

75分に打たれた下川選手のロングシュートはGK栗林颯選手(#1)が好セーブでしのぎ、無失点を維持。終盤には交替枠をフル活用した鳥栖が3-0でタイムアップを迎え、暫定首位を保ちました。

監督・選手コメント

田中智宗 監督(サガン鳥栖U-18)
相手がリトリートして守備のブロックを敷いてきたので、簡単に点が取れず難しいゲームになるのかなと思っていました。もっと点が取れたら良かったですが、前半のうちにテンポよく点が取れたのは良かった。守備もゼロで抑えて、良いゲームをしてくれたと思います。うちが暫定首位かもしれませんが、実質消化が1試合少ないジュビロが首位だと思っています。次節にしっかりたたいて、首位を保ちたいです。

MF #4 坂井駿也 選手(サガン鳥栖U-18)
前節は福井(太智)がいない状況で負けました。周りからいないから負けたと思われるのが、とても悔しかったです。同時に今節、U-18に戻り、チームの力になってくれて、改めて福井の力を感じました。同時にトップチーム同様、奪われた後のリアクションを全員で徹底して、勝てたのは収穫です。前期の残り試合もやることは変わりません。勝つのが自分たちにやるべきこと。チームが一つになって、当たり前のことをやって、良い試合をした結果、勝てればと思っています。

森重潤也 監督(東福岡高校)
今節に向けた準備をする際に守備を重視していたので、攻撃の部分まで浸透させ切れなかったのはありました。エントリー変更によって新しい選手が入ってきた中で、どこでボールがほしいか、どう攻めていくのかなど意思疎通がし切れていないようにも感じました。ただ、後半の序盤などボールをつなぐ部分も出て来ています。その辺りをもう少し落ち着いてやれたら良かったです。今日の試合で出た課題と収穫をテーマにし、次に向けて頑張ります。

MF #10 下川翔世 選手(東福岡高校)
3月のサニックスカップで、0-4で負けた相手だったので、守備の時間が増えると思っていたのですが、相手が予想よりも上手くて、なかなか攻撃ができませんでした。守備はシュートを打たせず、必ず無失点に抑えるのがテーマだったのですが、常にどの選手もハードワークしてボールに関わる鳥栖の方が上手でした。鳥栖との対戦前は2連勝で波に乗っていたので、次のサンフレッチェに勝って、また良い波に乗りたいです。

その他の試合結果

大津高校 3-4(前半1-2、後半2-2)ジュビロ磐田U-18
清水エスパルスユース 2-2(前半1-0、後半1-2)ガンバ大阪ユース
静岡学園高校 3-2(前半1-1、後半2-1)履正社高校
名古屋グランパスU-18 0-2(前半0-1、後半0-1)ヴィッセル神戸U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 2-2(前半2-1、後半0-1)セレッソ大阪U-18

大津高校(熊本)のホームに乗り込んだジュビロ磐田U-18(静岡)は、90分に奪ったMF後藤啓介選手(#17)が決勝点となり、打ち合いを制しました。清水エスパルスユース(静岡)とガンバ大阪ユース(大阪)の一戦は、清水が2点を先行しましたが、残り10分でG大阪が追い付き、勝ち点1を分け合いました。静岡学園高校(静岡)と履正社高校(大阪)の高体連対決は、MF髙橋隆大選手(#10)の2ゴールなどによって、静岡学園が3-2で勝利。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、名古屋グランパスU-18(愛知)から前後半に1点ずつ奪い、今季4勝目を手にしました。ホームにセレッソ大阪U-18(大阪)を迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は前半につかんだ2点のリードを守れず、手痛い引き分けとなりました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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