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ベスト4進出チームが決定!メニーナの勢いは止まらず 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会
2021年12月30日
皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、12月29日(水)に準々決勝の4試合を実施しました。寒さが和らいだヤンマースタジアム長居では、WEリーグクラブの3チームと、1回戦から唯一勝ち残った日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東/東京)が、準決勝進出を懸けて戦いました。
ピックアップマッチ1
サンフレッチェ広島レジーナ 0-2(前半0-0、後半0-2)三菱重工浦和レッズレディース
初の皇后杯を戦っているサンフレッチェ広島レジーナ(WEリーグ/広島)と、前回大会準優勝の三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)の対戦は、終盤に得点が決まるまで緊迫の展開が続きました。
前半は、4回戦でマイナビ仙台レディース(WEリーグ/宮城)を下したレジーナが、その勢いのままペースを握ります。攻撃では立花葉選手の突破、守備では川島はるな選手の厳しいチェイスで、レッズのボール回しを制限しました。しかし、17分に松原優菜選手が負傷交代。レジーナのアクシデント後にレッズがチャンスを迎え、直接FKを猶本光選手が蹴りますが、わずかに左上に外れます。また、エースの菅澤優衣香選手も果敢にシュートを放つも枠を捉えられません。一方、前半終了間際には上野真実選手が脳振盪の疑いで交代となり、レジーナにとっては不運が重なった前半でした。
後半に入ると、レッズがセットプレーからゴールを狙います。高橋はな選手のヘディングシュートは惜しくもゴール上に外れ、チャンスを生かせません。レジーナはGK木稲瑠那選手の好セーブでピンチを凌いでいましたが、終盤にレッズは清家貴子選手を前線に上げ、スピード感あふれる攻撃を見せると、80分に待望の先制点を挙げます。清家選手がドリブルで前に運んだボールがこぼれ、最後は猶本選手が左足で鮮やかなシュートを決めました。
1点を追うレジーナは途中出場の島袋奈美恵選手、齋原みず稀選手にボールを集めたいところでしたが、アディショナルタイムにレッズが隙を突いて菅澤選手の追加点で0-2とします。終盤で2得点を奪ったレッズが、5大会連続の準決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
大宮アルディージャVENTUS 0-4(前半0-1、後半0-3)日テレ・東京ヴェルディメニーナ
4回戦で逆転勝利を収めた大宮アルディージャVENTUS(WEリーグ/埼玉)と、18歳以下のチームながら4回戦でINAC神戸レオネッサ(WEリーグ/兵庫)に勝利し注目を集めた日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東/東京)の対戦は、快進撃を続けるメニーナの勢いが際立つ一戦となりました。
両チームともに4回戦と同じ先発メンバーでキックオフを迎えると、効果的なドリブルとパスを組み合わせた攻撃で、メニーナがVENTUSを押し込みます。メニーナはボランチの選手も積極的に攻撃に関わって試合を進め、34分に土方麻椰選手のミドルシュートがゴール左下に決まって先制。土方選手の5試合連続弾に会場が沸きました。
VENTUSは4回戦で決勝点を決めた上辻佑実選手や、得点源の井上綾香選手に良い形でボールが渡らず、メニーナのディフェンスラインに入る13歳・青木夕菜選手の冷静な対応や、守備範囲の広いGK野田にな選手のプレーが光りました。
後半、VENTUSは村上真帆選手をゴールに近付けようとポジションチェンジをしますが、再びネットを揺らしたのはメニーナでした。51分、ゴール前でこぼれたボールを大山愛笑選手が豪快に押し込んでリードを広げると、その6分後にも松永未夢選手のパスを受けた樋渡百花選手が追加点。スコアを0-3とします。
反撃に出たいVENTUSは髙橋美夕紀選手らを投入して攻め、上辻選手や村上選手がミドルシュートを放ちますがゴールとはなりません。逆にメニーナが松永選手のヘディングシュートで0-4として、そのままタイムアップ。勢いに乗るメニーナが再びジャイアントキリングを起こし、ベスト4に進みました。
監督・選手コメント
中村伸 監督(サンフレッチェ広島レジーナ)
前半からアクシデントがありましたが、交代選手も含めて今やれることをやり切ったと思います。今日のような戦いができると示したことは収穫ですが、(守って)はね返した後のカウンターの精度を上げることや、もう少しフィニッシュまで行けるようにしていきたいです。得点を奪って試合をひっくり返す力強さを身につけていこうと選手とも話しました。
MF #8 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
全員でハードワークして球際で勝つことを意識しました。攻撃ではボールを握って動かすことをみんなでやれたのが、最後の2得点につながったと思います。清家選手の頑張りで私のところにボールがこぼれ、ゴールが空いているのが見えたので狙い通りにゴールが入りました。次も難しい試合になりますが、今日のように我慢して勝利を勝ち取れるよう頑張ります。
MF #8 大山愛笑 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
前回レオネッサに勝った勢いを保ったまま勝てて良かったです。相手の守備は分からない部分があったので、試合中に自分たちで有効な形をつかんで、攻撃することを心がけました。(得点シーンは)得意なところにこぼれてきたので、思い切り打つだけで狙い通りのコースでした。皇后杯でWEリーグクラブを倒すのは目標でしたし、ここまで来たからには次も勝って決勝に行きたいです。
FW #9 井上綾香 選手(大宮アルディージャVENTUS)
先制点を取られ、後半は勢いを持って攻めたかったのですが、連続失点してしまいました。後半、自分たちが先に点を決めていたら、また違った形になったかなと思います。全体的に1対1で負けていて、球際でも相手が上回っていたのが敗因だと思います。得点につながるプレーや攻撃をどうつくるかはチームとして足りないので、WEリーグ後期に向けて積み上げていきたいです。
開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【準々決勝】12月29日(水)
テレビ放送:
NHK-BS1 12月29日(水)13:00~(生中継) サンフレッチェ広島レジーナ vs 三菱重工浦和レッズレディース
NHK-BS1 12月29日(水)16:00~(生中継) 大宮アルディージャVENTUS vs 日テレ・東京ヴェルディメニーナ
【準決勝】2022年1月5日(水)
NHK-BS1で生中継(16:00~、19:00~)
【決勝】2022年2月27日(日)
NHK-BS1で生中継(14:00~)
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