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ベスト4が決定! 第30回全日本大学女子サッカー選手権大会
2021年12月29日
第30回全日本大学女子サッカー選手権大会のラウンド8が12月28日(火)、兵庫県三木市の三木総合防災公園で行われ、早稲田大学(関東第3代表)、山梨学院大学(関東5第代表)、筑波大学(関東第7代表)、静岡産業大学(東海第2代表)がベスト4に進出しました。
静岡産業大学 2-1(前半1-0、後半1-1) 仙台大学
冷たい風が吹きつけた2回戦とはうってかわって穏やかな風と青空が広がった準々決勝。ともにPK戦を勝ち抜いた静岡産業大学(東海第2代表)と仙台大学(東北第2代表)の対決は、前半立ち上がりから一進一退の攻防が続きます。静岡産業大学は、後方からのビルドアップでテンポ良くボールを動かし、中川瑚々選手と三輪玲奈選手らのドリブル突破でゴールへ迫りますが、仙台大学も人数をかけた守備でボールを奪うと、素早い切り替えで前線の脇田紗弥選手と加村ななみ選手を起点にカウンターを狙い、お互いに一歩も譲りません。
27分に静岡産業大学、30分には仙台大学がそれぞれビックチャンスを迎えるも、両GKのファインセーブに阻まれます。均衡が破れたのは39分、ゴール前の混戦の中、こぼれ球に反応した三輪選手のシュートがゴールネットに突き刺さり、静岡産業大学が先制。そのまま前半を折り返します。
後半開始早々の50分、仙台大学のディフェンスラインが高くなっていることを静岡産業大学は見逃しません。小島知佳子選手のロングパスを森田和伽選手が受け、飛び出したGKの頭上を鮮やかに抜くループシュートで追加点。
そのわずか4分後、中盤からの縦パスに前を向いた仙台大学、西村笑理奈選手が脇田選手にスルーパスを送り1点を奪い返します。反撃の狼煙をあげたい仙台大学は最後まで死力を尽くしましたが、連戦でたまった疲労は徐々に選手の足を止め、ゴールまでが遠く、試合終了のホイッスルが鳴ります。結果は2-1で静岡産業大学が2年連続の準決勝へと駒を進めました。
山梨学院大学 1-0(前半0-0、後半1-0) 日本体育大学
山梨学院大学(関東第5代表)と日本体育大学(関東第2代表)、関東勢同士の準々決勝。
お互いに手の内を知り尽くしたチーム同士の対戦ということもあり、序盤から白熱した試合となりました。山梨学院大学は前線からハイプレスをかけるなど、ハードワークで日本体育大学にプレッシャーをかけていきます。それに対し日本体育大学は1タッチプレーなどで山梨学院大学のプレスに対抗していきます。球際では両チームとも激しく戦い、熱のこもったプレーが随所でみられました。拮抗した試合展開を打開したのは山梨学院大学。58分、長江花音選手の浮かせたパスを木許和心選手がヘッドで決め、待望の先制点を奪います。その後、日本体育大学は80分に金子麻優選手がペナルティエリア付近からシュートを放ちますが山梨学院大学GKの伊藤楓選手のファインセーブで得点に至りません。最後まで山梨学院大学のハードワークは衰えず、1-0で山梨学院大学が勝利し、準決勝に駒を進めました。
早稲田大学 3-0(前半2-0、後半1-0) 日本大学
準決勝進出をかけて行われた早稲田大学(関東第3代表)と日本大学(関東第8代表)の一戦。序盤から早稲田大学がサイド攻撃を中心に主導権を握ります。日本大学も前線からのハイプレスでボールを奪いチャンスを伺いますが11分、早稲田大学が大きく展開、蔵田あかり選手が右サイドをえぐり、センタリングを高橋雛選手がシュート、GKがはじいたところを廣澤真穂選手が押し込んで、先制点を奪います。早稲田大学は攻撃の手を緩めず、再び廣澤真穂選手がスルーパスに抜け出し冷静にゴールを決め追加点。日本大学も小林結奈選手のドリブルを基点に反撃を試みますが、なかなかゴールを奪えません。
後半も早稲田大学が優位に試合を進めますが、ハイプレスでチャンスを得た日本大学は、フリーキックからボールを渡邉莉沙子選手がヘッドで合わすも、惜しくも枠を外れます。その後、膠着状態が続きますが、GKからの素早いスローイングに反応し、左サイドを攻略した早稲田大学は吉野真央選手が3点目のゴールをあげます。終盤、日本大学もフリーキックから幾度となくゴールを狙いますが、得点には至らず3-0で早稲田大学が準決勝に駒を進めました。
筑波大学 2-0(前半0-0、後半2-0) 明治国際医療大学
試合は明治国際医療大学キックオフでスタート。筑波大学が千葉玲海菜選手を起点にシュートまでいくも、明治国際医療大学のGK小原梨夏子選手がファインセーブを連発。一方、明治国際医療大学は両MF岡百々花選手、俣野伶奈選手がスピードを活かして突破をはかりますが、筑波大学の蓮輪真琴選手を中心に決定機を作らせません。筑波大学はその後も月東優季乃選手のクロスから連続してゴールを狙います。明治国際医療大学の守備陣も粘り強く、スコアが動かぬまま前半を終えます。
後半に入っても筑波大学のペースが続く中、63分、千葉選手が相手のファウルでフリーキックを獲得します。ゴールから25メートル付近でのフリーキックを野嶋彩未選手が右足でDFとGKの間に落とすと、千葉選手が飛び込み先制点をあげます。飲水タイム直後には明治国際医療大学にチャンスが訪れます。こぼれ球を中村明日葉選手がコントロールし、強烈なシュートを放ちますが筑波大学GK清村珠幸選手のファインセーブに阻まれます。すると75分、明治国際医療大学のクリアミスを拾った稲富真菜選手が冷静に決め、明治国際医療大学を突き放します。終盤は明治国際医療大学らしいアグレッシブなサッカーで攻め込みますがゴールまで至らず、試合終了。筑波大学が準決勝に駒を進めました。
選手コメント
MF #10 金丸翔子 選手(静岡産業大)
今日の試合は全体的に動きが固くなってしまいましたが、最後まで集中を切らさず全員で闘うことができました。課題はたくさんありますが、試合を重ねるごとにチームの一体感は増しています。日本一になるために、次戦は自分たちが積み上げてきたものを全て発揮して、静産大らしいサッカーで必ず勝利します。
DF #10 岩下胡桃 選手(山梨学院大)
この準々決勝が自分達にとっては大きな山場となりましたが、ピッチに出た11人、スタッフ、ベンチメンバー、サポートしてくれた人たち、山梨で応援してくれた仲間たち、全員で掴み取った勝利です。
ここで終わりではないので日本一を掴むためにまずは準決勝、自分達らしいサッカーをして勝利を掴めるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
DF #22 夏目歩実 選手(早稲田大)
今日の準々決勝では日本大学に3-0で勝利して、西が丘への切符を掴み取る事ができました。早い段階で2得点できたことが大きかったと思います。また、ディフェンスとして2試合連続無失点で勝利することができたので非常に嬉しく思います。次戦も無失点で勝利できるように頑張ります。トーナメント戦で負けられない試合が続きますが、挑戦者として一試合一試合を全員で戦います。西が丘で積み上げてきたア女のサッカーを魅せます。
MF #14 稲富真菜 選手(筑波大)
今日はベスト4に進むためにもなんとしてでも勝ちたい一戦でした。前半はなかなかチャンスを決め切ることができず、苦しい時間が続きましたが、最終的には2-0で勝利し、次に駒を進められたこと、本当に嬉しく思います。この3連戦を乗り越えられたのは、チーム全員が一つになって戦えたこと、そしてたくさんの方々が応援してくださったおかげです。目標である優勝を掴み取るためにも、残りの期間、しっかりと準備をしたいと思います。今後も応援よろしくお願いします。
大会概要
第30回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:2021年12月24日(金)~2022年1月6日(木)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)
公式Youtube(https://www.youtube.com/channel/
UCh_0JA9LCXCRp3G2uj1dOkQ)にて、全試合ライブ配信予定です。
当日の試合速報は全日本大学女子サッカー連盟公式Twitter(@_juwfa)で行います。
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