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東福岡、残留へ希望をつなぐ勝点3を奪取 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021第16節
2021年11月22日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021WESTは、11月20日(土)と21(日)に第16節を行い、ジュビロ磐田U-18(静岡)と東福岡高校(福岡)が対戦しました。
ピックアップマッチ
ジュビロ磐田U-18 0-3(前半0-2、後半0-1)東福岡高校
試合前日には、残留を争うヴィッセル神戸U-18(兵庫)と京都サンガF.C. U-18(京都)が勝利。暫定で最下位となった東福岡は、MF浦十藏選手(#36)が「2チームの結果を見て、必ず俺らも勝とうと話し合った」と口にする通り、気合十分で試合に挑みました。
東福岡は序盤からDFラインを中心としたボール回しで、磐田を揺さぶり、空いたサイドのスペースへと展開。サイドでは「自分の強みをプレミアでも圧倒的に出していかないといけない」と話す浦選手らが積極的に縦を仕掛けました。チャンスをつくりながら、1点が奪えない時間帯が続きましたが、28分には浦選手がMF大渕来珠選手(#29)とのワンツーパスで右サイドを抜け出し、シュート。GKが弾いたボールに詰めた大渕選手がゴールネットを揺らしました。前半終了間際には、左サイドからの仕掛けでCKを獲得。DF辻耕大選手(#3)が上げたクロスボールをDF園田桐志選手(#2)が落とすと、最後はMF椋野魁斗選手(#8)が押し込みました。
2点を追い掛ける展開を強いられた磐田は後半に入り、FW西村日陽選手(#10)を前線から左サイドに配置替え。「相手が守備をセットする前に、素早く裏を狙っていこう」という小林稔監督の指示通り、相手のサイドの背後を上手く攻略。MF藤原健介選手(#13)が、東福岡のゴール前にパスを通す回数も増えましたが、「園田とかと連係しながら守備を頑張ろうと話していた」と振り返る椋野選手が集中力を切らさず、抑えます。79分には磐田の左CKから、途中出場のFW後藤啓介選手(#23)が決定的なヘディングシュートを放ちましたが、この場面もMF向井貴都選手(#6)がクリアしました。
ピンチをしのいだ東福岡に、再びチャンスが訪れたのは81分。自陣からのクリアボールを受けた大渕選手が左サイドを仕掛け、相手エリアに侵入すると、最後は並走した浦選手がチーム3点目をマーク。理想通りの展開によって、3-0で試合を終えた東福岡が、残留に向けて大きな勝点3を掴みました。
監督・選手コメント
小林稔 監督(ジュビロ磐田U-18)
前期に東福岡さんや大津さんと対戦し、高体連のストロングポイントは経験済みで分かっていました。やることをしっかりやらないと(流れを)持っていかれてしまうと話していたのですが、いざピッチでやると前半は上手くいきませんでした。後半は僕らが押し込んでいるような感じでしたが、相手の土俵で戦っているというか、相手にとって想定内の展開だった気がします。もっとコンビネーションで崩したり、怖いボールをペナルティーエリアに入れたり、進入する回数を増やさなければいけません。
FW #10 西村日陽 選手(ジュビロ磐田U-18)
他のチームはプレミアを通して成長できていると思うけど、自分たちの成長はまだまだ足りません。熱量の違いが、勝ち切れない理由だと思います。自分たち3年生にとっては、残り試合が人生最後のプレミアリーグ。悔いがないようにプレーするのとともに、サッカーには勝ち負けが付いてくるので、やっている以上は勝ちを求めたいです。後がないという気持ちは3年生が持つべきだと思うし、後輩たちが下から追い上げてほしい。そのためにも、自分たちが練習から熱量を出して行きたいです。
森重潤也 監督(東福岡高校)
勝点3が取れて満足しています。前半から相手陣地で上手くサッカーができました。2度のチャンスを決められず、流れが良くないのかなとも思いましたが、前半をリードして終えられたのは良かった。でも、サッカーには恐ろしさがあるため、最後まで気を抜いてはいけません。実際、後半は押し込まれる時間帯が長くなりました。我慢強く耐えられる中で、3点目が取れたから、上手くゲームの終えることができました。
MF #8 椋野魁斗 選手(東福岡高校)
今まで東福岡は一度もプレミアリーグから落ちたことがありません。自分たちが今年で歴史を閉ざさないよう強い意志を持って、3年生中心に頑張っています。チーム全体の仲が良く、次の世代につなげていこうと声を掛けながら、戦っています。今日の勝利はうれしいですが、1回忘れて、次のサンフレッチェ広島戦に切り替えたいです。ホームで戦った前回の試合は0-4で負けているので、その借りを返せるよう、みんなで良い準備をしていきたいです。
その他の試合結果
京都サンガF.C. U-18 4-2(前半4-0、後半0-2) セレッソ大阪U-18
ヴィッセル神戸U-18 2-1(前半1-0、後半1-1) 名古屋グランパスU-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 4-2(前半1-2、後半3-0) サガン鳥栖U-18
ガンバ大阪ユース 2-2(前半0-0、後半2-2) 大津高校
セレッソ大阪U-18(大阪)と対戦した京都サンガF.C. U-18(京都)はFW小山真生選手(#17)の先制点を皮切りに前半だけで4ゴールをマーク。後半に2点を許しまたが、4-2で今季2勝目を手にしました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、MF永澤海風選手(#10)とDF尾崎優成選手(#4)のゴールによって、名古屋グランパスU-18(愛知)に勝利。首位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は2点のビハインドから逆転し、サガン鳥栖U-18(佐賀)を4-2で破りました。ガンバ大阪ユース(大阪)とのアウェイゲームに挑んだ大津高校(熊本)は、MF森田大智選手(#10)の2ゴールで2度のリードを奪いましたが、試合終盤に追い付かれ、引き分けとなりました。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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