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新王者が誕生へ、初出場の2チームが決勝進出を果たす! JFA 第8回全日本U-18フットサル選手権大会
2021年08月01日
JFA 第8回全日本U-18フットサル選手権大会は7月31日(土)に大会3日目を迎え、準々決勝の4試合と準決勝の2試合を行いました。
準々決勝
準々決勝の4試合は、全ての試合が僅差のゲームとなりました。バルドラール浦安テルセーロ(関東1/千葉)と近江高校(関西3/滋賀)の試合は、前半を浦安が3-1とリードして折り返します。しかし、第2ピリオド2分に太田日和選手のゴールで1点を返した近江高校は、同12分にも竹中匠選手が追加点を挙げて3-3に追いつきます。流れを失いかけた浦安でしたが、同17分に最年少Fリーグ出場記録を持つFP柴山圭吾選手が反転シュートを決めて再び勝ち越すと、その1分後にもFP外林綾吾選手が追加点を挙げて、5-3でベスト4入りを決めました。
もう一つの準々決勝は、登録メンバーが7人で5人のFPで戦い抜くエスタボンU18(関西1/大阪)と12人を使って3つのセットで戦う岡山県作陽高校(中国/岡山)の激突となりました。ロングボールを多用して、相手を走らせる作陽高校は、第1ピリオド12分にFP山下聖翔選手が蹴ったCKが、ゴールポストに当たり跳ね返ったボールを回収して再びシュートを放つと、これが決まり、作陽高校が先制します。後半に入るとエスタボンU18には疲労も見えてきましたが、そんななか厳しいマークを受けていたU-20フットサル日本代表候補FP中島圭太選手が違いを見せ、2点を挙げて逆転すると、FP山本涼選手も追加点を決めリードを広げました。その後、パワープレーを使った作陽高校の反撃をしのいだエスタボンU18が、4-3で競り勝ち、4強に進出しました。
フウガドールすみだファルコンズ(関東3/東京)と京都共栄学園高校(開催地/京都)の一戦は、第1ピリオド6分と14分にFPガブリエル・エンリケ選手がゴールを挙げた京都共栄学園が、4-1とリードして試合を折り返します。飛び抜けた実力を見せるガブリエル・エンリケ選手は第2ピリオドにも3ゴールを追加して、この試合一人で5得点を挙げる活躍を見せました。すみだもエースのU-20日本代表候補FP田口大雅選手がハットトリックを達成しましたが、反撃も及ばず。京都共栄学園が7-4で準決勝進出を決めています。また、矢板中央高校(関東2/栃木)と帝京長岡高校(北信越/新潟)の名門サッカー部対決は、ノーガードの打ち合いとなり、帝京長岡が9-8というスコアで勝利して準決勝に駒を進めました。
準決勝
フットサル専門チームの対戦となった浦安とエスタボンU18の試合は、第1ピリオドを3-2と浦安がリードして折り返します。第2ピリオドの立ち上がり2分、さらに第2ピリオド11分と浦安はFP外林綾吾選手が得点を重ねて、この試合一人で4点を取ります。その2分後にも柴山選手のボレーシュートが決まり、浦安が6-2とリードを広げて決勝進出に近づきます。浦安の44本を上回る計51本のシュートを放ったエスタボンU18でしたが、その後の反撃は2点に留まり、試合終了。浦安が6-4で勝利して、決勝進出を決めています。
もう一つの準決勝は、高校サッカー部対決となりました。先手を取ったのは、京都共栄学園高校。第1ピリオド5分にFP平井健太郎選手が立て続けに2点を決めてリードしますが、帝京長岡も第1ピリオド18分までに2点を挙げて追いつきます。第1ピリオド終了間際の19分に勝ち越しゴールを挙げた京都共栄学園高校は、帝京長岡のパスワークを阻止しながら、カウンターで追加点を狙っていきます。第2ピリオド16分には高い位置でボールを奪ったガブリエル・エンリケ選手がラボーナで強烈なシュートを決めるなど、後半も計4得点を挙げた京都共栄学園高校が、7-3で準決勝を制して、開催地代表として史上初の決勝進出となりました。
この結果、決勝戦は共に初出場の浦安と京都共栄学園高校の対戦になりました。大会最終日となる8月1日(日)は、午前10時から3位決定戦が行われ、12時キックオフの決勝戦で、今年の高校年代日本一のチームが決まります。
監督・コーチ・選手コメント
大石真靖 コーチ(京都共栄学園高校)
まさかここまで来られると思っていませんでした。フットサルチームも倒して、なんとか決勝まで来られたので、とても良い流れかなと思っています。チームとしてフットサルは基本的に全くやっていなくて、この大会前の3日前から少しやったくらいです。留学生のガブリエル・エンリケ選手とモトハシ・ヨシト選手が、ブラジルでフットサルをやっていた経験が大きいです。決勝戦では、初戦で負けた浦安が相手なので、リベンジが懸かっているので勝ちたいと思います。
森谷航 監督(フウガドールすみだファルコンズ)
ハーフウェーラインから守って、スペースを消して、京都共栄学園高校になるべくシュートを打たせないプランで試合に入りましたが、スカウティング映像を含めて、相手の良いシーンを見せ過ぎたかもしれません。相手をリスペクトし過ぎて、本来の自分たちの強みである球際でも負けていました。グループリーグの出来を見ても、日本一に相応しいチームだなと自分でも感じていました。自信があっただけに、本来の力を引き出しきれなかった責任はすごく感じています。
FP 柴山圭吾 選手(バルドラール浦安テルセーロ)
決勝進出が決まりましたが、目指しているところはもう一つ先です。みんな通過点と思っていますが、ここまで来ることができたのは自分たちの中で大きな自信になると思います。1次ラウンドでは、初戦の京都共栄学園高校のガブリエル・エンリケ選手に思うようなプレーをさせてもらえず、調子を狂わされてしまいました。ようやく今日の2試合でチームに少しは貢献できたと思いますが、決勝戦は個人的にはリベンジのつもりで臨みたいと思います。
FP 陣川凌 選手(エスタボンU18)
やってきたことを全て出して勝てませんでした。人数が少ないことは関係なく、力の差で負けました。フットサルの力でも、個の力でも、負けてしまったと思います。勝てた要素はなく、全部が力不足でした。最初はサッカーもやっていましたが、ずっとエスタボンで小学生の頃から育ててもらったので、ここで優勝をすることだけを考えてきました。優勝することはできませんでしたが、必ず3位になってしっかり大会にエスタボンの名前を刻みたいと思います。
大会期間:2021年7月29日(木)~8月1日(日)
大会会場:京都府/京都市体育館
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