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静岡産業大と帝京平成大が初の決勝進出! 第29回全日本大学女子サッカー選手権大会
2021年01月05日
第29回全日本大学女子サッカー選手権大会の準決勝が1月4日(月)、東京都・味の素フィールド西が丘で行われました。明日6日(水)に開催する決勝は、ともに初の決勝進出となる静岡産業大学(東海第2代表)と帝京平成大学(関東第4代表)の対戦カードとなりました。
第1試合マッチレポート
大東文化大学 1-2 (前半0-1、後半1-1) 静岡産業大学
大東文化大学対静岡産業大学の対戦は初の決勝進出を狙うチーム同士の顔合わせとなりました。
序盤は静岡産業大、右サイドからの攻撃が続きます。8分、静岡産業大はコーナーキックからショートコーナーを受けた三輪玲奈選手のクロスに村上賀梨選手がヘディングで合わせ先制します。1点を追う大東文化大は、11分こぼれたボールに宇津木陽奈選手が反応しシュートを放ちますが、静岡産業大GK河合茉奈選手がファインセーブ。流れを変えられず、静岡産業大の時間が続きます。静岡産業大は、藤田桃加選手のスピードを生かした抜け出しやパスワークでゴールに向かい、セットプレーも利用し追加点を狙います。その後、徐々に大東文化大がボールを持つ時間が増え、サイド突破からゴール前へ向かいますが、シュートを打つことができない状態が続きます。大東文化大は、前半終盤の36分には宇津木陽奈選手、合田蒼乃選手が続けてシュートを放ち、前半アディショナルタイムには加藤梨子選手がゴールに迫りますが決めきれず、静岡産業大リードで前半を折り返します。
後半は開始から両者共にチャンスを作ります。大東文化大は52分、途中出場の猿澤桃佳選手がカットインからシュートを放ちますが惜しくもポストを直撃します。一方、静岡産業大は54分、コーナーキックのチャンスに村上賀梨選手がシュートを放ちますが、枠をとらえきれません。チャンスを作るも決めきれない攻防が続く中、62分大東文化大の加藤梨子選手の右サイドでのカットインからクロスに反応した浅田真理奈選手が得点し、試合は振り出しに戻ります。追いつかれた静岡産業大は2分後の64分、中央での崩しから最後は金丸翔子選手が冷静に決め、再びリードとなります。ここから大東文化大が反撃に出ます。77分には、コーナーキックの流れからゴール前での混戦となり得点かと思われましたが、惜しくもオフサイドの判定。大東文化大の猛攻は続きましたがゴールを割れず、静岡産業大が創部以来初となる決勝へと駒を進めました。
第2試合マッチレポート
帝京平成大学 2-0 (前半0-0、後半2-0) 日本体育大学
3年連続の日本一を目指す日本体育大学と初の決勝進出を狙う帝京平成大学との対戦。
序盤から激しい攻防が繰り広げられ、両チーム一歩も譲らない時間が続く中、18分帝京平成大がフリーキックを獲得します。山下沙耶香選手がニアのコースを直接狙いますが、ここは日本体育大GK福田まい選手が冷静にキャッチします。一方、21分日本体育大の目原莉奈選手がクロスをあげるも、決定機にはなりません。日本体育大のボールを保持する時間が増えますが、帝京平成大の固い守備により、試合の均衡は崩れず、両チーム無得点のまま前半が終了します。
47分、帝京平成大はパス回しから決定的なチャンスを作ります。山下沙耶香選手がGKと1対1の局面を作り出しますが、ゴールには結びつきません。55分、日本体育大のコーナーキックに関口真衣選手が合わせますが、枠を捉えきれません。58分帝京平成大もフリーキックから、ニアでそらしたボールに対して今田紗良選手が反応し、シュートを放つもゴールは決まりません。両チーム得点が決まらない時間が続く中、76分、帝京平成大は右サイドを起点に今田紗良選手のクロスを河野有希選手が右足で合わせ先制します。試合の均衡が破れ、帝京平成大が勢いに乗ります。80分、帝京平成大の近藤彩優子選手のスルーパスに対し、今田紗良選手が抜け出しPKを獲得します。自身でとったPKを今田選手が冷静に決め、帝京平成大が貴重な追加点をあげます。試合終盤、2失点をした日本体育大が怒濤の攻撃を見せますが、ゴールには繋がらず試合終了。静岡産業大学に続き、帝京平成大学も創部以来初の決勝進出を果たしました。
監督・選手コメント
本田美登里 監督(静岡産業大)
初めての準決勝という事で、選手たちは思っていた以上に緊張していた様でした。大東文化大学の粘り強い守備とロングボールへの回収に手こずり、ボールを保持する時間が出来ず、パスを繋げず、大味な内容になってしまいました。決勝戦では、この1年間トレーニングして来たことを怖がらずに表現したいと思います。
DF #14 乘越令奈 選手(静岡産業大4年)
まずは今日の試合に勝てて率直に嬉しかったです。早い時間に先制点を取る事ができましたが、そこから自分達のリズムにすることができず、苦しい時間が続きました。後半の途中での失点はチームとしての課題ですが、すぐに取り返す事ができたので良かったです。決勝ではチャレンジャーとして、今までやってきたことを全てピッチの上で体現して絶対に優勝します。応援よろしくお願いします。
矢野喬子 監督(帝京平成大)
とても難しいゲームでしたが、集中を切らすことなく全員で走り続けることができた90分だと思います。
崩れずに流れを戻せるパワーなどが試合毎に強さを増していて、またこの準決勝を超えられた成長し続けるチームを観てもらえると嬉しいです。
DF #6 佐久間未稀 選手(帝京平成大4年)
特に前半はゴールが遠く苦しい試合展開でしたが、後半になるにつれ少しずつ勢いづき、点を決め勝ちきることができました。昨年一昨年とこの舞台で負けて悔しい思いをしていたので、3年目にして勝つことができて凄く嬉しいです。チームの目標は日本一になることなので、次に向けて準備をし、この最高のチームで最高の景色を見るために決勝戦、チーム一丸となって頑張ります。必ず帝京平成大学が日本一をとります。
大会概要
第29回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:2020年12月24日(木)~2021年1月6日(水)
会場【無観客】:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、味の素フィールド西が丘(東京都北区)
公式Youtube(https://www.youtube.com/channel/
UCh_0JA9LCXCRp3G2uj1dOkQ)にて、全試合ライブ配信予定です。
当日の試合速報は全日本大学女子サッカー連盟公式Twitter(@_juwfa)で行います。
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