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鳥栖が“プレミア対決”で全勝の東福岡を撃破! 高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020九州
2020年10月12日
高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020九州は10月11日(日)に、延期となっていたAグループ第1節の東福岡高校(福岡)とサガン鳥栖U-18(佐賀)の試合を行いました。
ピックアップマッチ
東福岡高校 0-2(前半0-2、後半0-0)サガン鳥栖U-18
昨年末の高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2019 プレーオフを制し、今年は念願のプレミアリーグに挑むつもりだった鳥栖ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、大会は中止に。田中智宗監督が「プレミアのチームとのゲームは東福岡さんとしかできない。この一戦でプレミアリーグの雰囲気を感じたかった」と話す通り、今節は来年以降を見据えた腕試しの場となりました。
意気込みを示すかのように立ち上がりから鳥栖が積極的に仕掛けます。相手の様子を見るため、自陣では落ち着いたボール回しを見せながらも相手エリアに入ると、来季からのトップ昇格が発表されたばかりのFW兒玉澪王斗選手(#11)とMF相良竜之介選手(#10)がサイドを突破。相手にボールが渡っても「前線から激しく守備するのをチーム全体で徹底している」(田中監督)と、相手に気持ちが休まる間を与えないよう前線からプレッシャーを掛け続けました。すると、14分には右サイドの高い位置で東福岡のビルドアップをカット。ゴール前にこぼれたボールをFW田中禅選手(#9)がスライディングで流し込み、試合を動かしました。直後の15分にも中盤でボールを奪った兒玉選手のパスから、MF楢原慶輝選手(#26)が豪快なシュートをたたき込み、2点差としました。
エンドが代わった後半は、「相手が攻めに来ると思ったので、良い守備から入って1点獲ろうと考えていた」(田中監督)ものの、運動量が落ちたため前半のように高い位置での守備が機能しませんでした。東福岡のキーマンであるMF青木俊輔選手(#7)や途中出場のMF岩井琢朗選手(#8)にボールを持たれる機会が増えましたが、DF陣が集中力を切らさずゴール前での仕事を阻止して、試合を進めます。流れを取り戻すべく、後半途中から投入したMF石原央羅選手(#13)が右サイドから強引な突破を仕掛けるなど一進一退の展開が続きます。
40分には東福岡にチャンスが訪れ、左CKからDF千代島瞬選手(#3)がヘディングでゴールを狙いましたが、鳥栖のDFが身体を張って防ぎ失点を回避すると、0-2でタイムアップ。試合後、兒玉選手は「奪ったボールをすぐ相手に渡してしまう場面が増えたけど、きつい中でも声を掛け合いながら守れたから、今日は勝てたと思う」と勝因を口にしました。
監督・選手コメント
森重潤也 監督(東福岡高校)
相手のハイプレッシャーに対し、ボールを動かせなかったのが敗因です。ミスからの2失点ももったいなかったです。相手のスピードが落ちる試合中盤まで守備で耐えられなかったのも修正すべき点です。プレミアリーグは中止になりましたが、モチベーションを高く今大会に挑めました。緊張感のある公式戦という舞台を多くのメンバーが経験できているのは収穫です。簡単なゲームは一つもなく、こうした試合をもっと多く経験できればさらに成長できます。残り2試合でも、選手には力を存分に発揮してほしいです。
DF #3 千代島瞬 選手(東福岡高校)
相手は一昨年まで在籍した古巣だったので勝ちたかったのですが、序盤は相手の勢いにのまれました。相手の方が勝ちたいという気持ちが強かったように感じました。久しぶりに(兒玉)澪王斗とマッチアップし、身体が大きくなっているのが印象的でした。止められた場面もありますが、抜かれた場面もあります。今後は大学で対戦する選手もいるので、またやり合いたいです。2失点とも自分たちのミスで与えたので、改善しないといけません。悔しさはありますが、全員が「このままでは選手権で勝てない」と気付けたのは収穫です。今日の負けを無駄にしません。
田中智宗 監督(サガン鳥栖U-18)
プレミアリーグのチームと対戦し、ゴール前やビルドアップの場面で精度が課題だと感じました。一方で、高い位置でボールを奪ってショートカウンターからチャンスをつくれた点と最後までしっかり粘り強い守備を続け、無失点で試合を終えられたのは評価できます。スーパープリンスリーグが始まった当初は思うように活動できなかった影響もあり、2試合連続で白星を逃がしました。選手からはモヤモヤした気持ちを感じていたので、やっと本調子で試合ができて選手はすっきりしたんじゃないかと思います。
FW #11 兒玉澪王斗 選手(サガン鳥栖U-18)
本当はプレミアリーグの舞台で戦うはずの相手なので、いつも以上に意識しました。僕たちが思うように勝てていない中で、東福岡さんは全勝していたため、絶対に負けられないと練習から全員が気持ちを入れてこの試合に挑みました。今年のチームはテクニックの部分が高くありません。補うため、走ったり、ハードワークをしようと意識しています。今後はクラブユース選手権もあるので、タイトルを取れるよう練習からもっと積み上げていきたいです。
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