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大津が神村学園との無敗対決を制しグループ首位を決める 高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020九州

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2020年10月05日

大津が神村学園との無敗対決を制しグループ首位を決める 高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020九州

高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020九州の第16節が10月3日(土)に行われました。

ピックアップマッチ

神村学園高等部 0-5(前半0-3、後半0-2)大津高校

ここまでの4試合で18得点1失点と、圧倒的な攻撃力を見せて全勝している大津高校(熊本)と、3試合を戦って2勝1分と無敗の神村学園高等部(鹿児島)、Bグループの1位対2位の直接対戦は、5-0で勝った大津が勝点を15とし、グループ首位を確定させました。

「ここで勝てれば良い流れで選手権(全国高校サッカー選手権大会)を迎えられる」とDF稲田翔真選手(#5)が話した通り、序盤は神村学園も積極的にゴールに向かう姿勢を見せ、5分には左からMF篠原駿太選手(#11)がしかけ、6分にも中盤で奪ったボールを細かくつないでMF吉田尊選手(#6)、8分にはMF外原颯選手(#18)からMF抜水昂太選手(#16)へのパスでフィニッシュに持ち込みます。

しかし、先制したのは大津でした。9分、「相手のアンカーの脇で受けることを意識していた」というFW半代将都選手(#9)が左からドリブルで運び、右へ展開。右MF濱田冬河選手(#2)が送ったクロスのディフレクションをFW宮原愛輝選手(#11)が頭で押し込みました。

これで硬さが取れた大津が徐々にペースを掴み、高い位置での守備で神村学園を押し込んで決定機をつくりますが、なかなか追加点を奪えません。しかし飲水タイムを挟んだ36分、左MF大島清選手(#7)のクロスに半代選手が頭で合わせてリードを広げると、39分にはMF藤井瑛斗選手(#8)がミドルシュートを決め、3-0で前半を折り返しました。

「相手のFW3人のプレッシャーを受けてビルドアップでのポジション取りが悪く、ボランチが前を向けなかった」と神村学園の有村圭一郎監督が振り返るように、後半に入ってもプレッシャーを緩めない大津が相手陣内で時間を進め、67分、左CKからニアですらしたボールを宮原選手が決めて4-0とします。

神村学園も一矢報いるべく攻撃を試みますが、右からのMF寺田聡選手(#12)のクロスに篠原選手が合わせたアディショナルタイムのチャンスは枠を捉えきれず、逆に95分、交代出場のMF川口敦史選手(#17)が神村のGK吉山太陽選手(#1)までかわして流し込み、大津が大勝する結果となりました。

コロナ禍による様々な制約のもと、イレギュラーな形での開催となったリーグ戦ですが、夏の高校総体が中止となった高体連チームの選手たちにとって、公式戦の感覚を維持するとともに、チームや個人の課題を見つけ、成長する機会にもなりました。ここで得たものを生かして、大きな目標である全国高校選手権の各県予選に臨みます。その後、スーパープリンスリーグ九州は11月21日(土)~28日(土)にかけて順位決定戦を行う予定となっています。

監督・選手コメント

有村圭一郎 監督(神村学園高等部)
選手権予選前の最後の公式戦で、コンパクトな守備をしてスペースを与えないようにと話して臨みました。ミスで最初の失点をしたことで少し気持ちが落ちてしまいましたが、それを差し引いても、守備のところで遅れていたと思います。一人一人が単発で頑張っている部分はあっても、グループやチームとしてやらなければいけないことが課題として出たように思います。ただ、大津高校さんとは公式戦で対戦する機会も少なく、目標値としての九州のトップとどれくらいやれるのかを知る、良い経験にもなりました。

DF #5 稲田翔真 選手(神村学園高等部)
ここまで無敗で、ここで勝てれば良い流れで選手権予選を迎えられるので、チーム全体でも勝ちへの意識は大きかったと思いますが、自分たちの攻撃の形をつくれませんでした。切り替えや、奪った後のボールの保持の仕方、スピードなど、全てにおいて相手の方が勝っていたと思います。粘り強く、球際で負けない守備をすること、攻撃の時間を増やすことなど、今日のゲームで課題が出てきたので、全国でも勝ち上がっていけるように、選手権に向けて改善していきたいと思います。

山城朋大 監督(大津高校)
4-1-4-1のビルドアップに対してどれだけプレッシャーをかけられるかをテーマに臨みましたが、やはり相手も上手く、立ち上がりにシュートを打たれるなど出足は悪かったと思います。それでも先制点が取れたことで好転し、得点を重ねることができました。5戦全勝は、選手たちがテーマを持って取り組んでくれた成果だと感じますが、これがそのまま選手権につながるわけではないので、昨年度の選手権予選で敗れてから意識してきた「シュートを打たせない守備」と「最初のチャンスを取りきる」という2つにこだわっていきたいと思います。

FW #9 半代将都 選手(大津高校)
立ち上がりにシュートまで持ち込まれる場面がありましたが、相手が前から来ることが分かっていたので、裏を狙いながら攻めることができてよかったと思います。インターハイやプレミアリーグを戦えず残念でしたが、気持ちを切り替えて臨むことができました。課題も見えましたが、全体的には、どの試合でも自分たちの展開に持ち込んで、優位性を保って戦えたと思います。昨年は熊本県の決勝で敗れたので、まずは熊本県で優勝し、初の全国制覇に向けて成長を続けていきたいと思います。

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