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シード校が2回戦に勝利し、ベスト8は関東・関西勢に ~2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会~
2019年12月16日
12月14日(土)、シード校の関東・関西の上位8チームが加わり『2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会』の2回戦が行われました。代表3チームがすべて勝ち残った東海地区、準優勝経験もある福岡大学の躍進などに注目が集まりましたが、地方勢はすべて2回戦で敗退。関東・関西のシード8校が準々決勝に駒を進める結果となりました。
明治大学(関東地区第1代表) 3-0 中京大学(東海地区第3代表)
夏の総理大臣杯優勝校でもある関東王者の明治大学が中京大学を圧倒しました。立ち上がりにピンチを迎えた明治大学ですが、それを凌ぐとほぼ明治大学のワンサイドゲームに。26分にコーナーキックからの流れで狩土名禅選手が先制点を挙げると、前半終了間際の43分には、中村健人選手のクロスに佐藤凌我選手が頭で合わせて追加点。明治大学が2-0でリードし、試合を折り返します。後半に入ると明治大学はさらに攻勢を強め、60分には狩土名禅選手が前線にボールを持ち込み、この日2点目となるゴールで3-0と中京大学を突き放します。終わってみれば中京大学のシュートは序盤の1本のみと、明治大学が圧勝で初戦を突破しました。
びわこ成蹊スポーツ大学(関西地区第3代表) 1-2 筑波大学(関東地区第6代表)
2回戦唯一の“東西対決”は後半なかばまでスコアが動かない、拮抗した展開となりました。試合が動いたのは79分。山原怜音選手のフリーキックに、センターバックの山川哲史選手が頭で合わせて筑波大学が先制します。しかしびわこ成蹊大学もあきらめることなく攻め続け、終了間際の89分、1回戦でも殊勲弾を挙げた主将の井上直輝選手がドリブルで突破。上げたクロスを途中出場の千川原慎選手が決めて同点に追いつきます。試合は延長戦に突入。すると延長前半の102分、筑波大学がフリーキックのチャンスを獲得します。キッカーは山原怜音選手。森侑里選手の折り返しを、山川哲史選手がダイレクトボレーでゴールに突き刺し筑波大学が勝ち越します。これが決勝点となり、山川哲史選手の2ゴールで接戦を制した筑波大学が、準々決勝戦に駒を進めました。
新潟医療福祉大学(北信越第1代表) 0-1 立正大学(関東地区第3代表)
1回戦では、0-3からの劇的な逆転勝利を収めた新潟医療福祉大学が、関東代表・立正大学の堅固な守備に最後まで苦しみました。一方、これが大会初出場となる立正大学も決定機を決めきれず、0-0のまま試合はアディショナルタイムに突入。しかし、ここから試合が動きます。立正大学の主将・中塩大貴選手が92分にピッチに送り出されると、その1分後には得意とする正確なロングキックでボールを前線へ。これに梅村豪選手が反応し、ヘディングシュートをゴールネットに突き刺しました。終了間際のこのゴールで立正大学が初勝利を挙げ、ベスト8に進出しました。
関西学院大学(関西地区第2代表) 4-2 東海学園大学(東海地区第1代表)
複数のプロ内定選手を擁する両チームの対戦は、試合序盤から激しいゴールの奪い合いとなりました。まずは開始早々の5分、関西学院大学はコーナーキックからのこぼれ球を藤井敦仁選手が決めて先制します。東海学園大学もその2分後に、神谷凱士選手からのパスに抜け出した神谷椋士選手がドリブルで持ち込みゴール。すかさず同点に追いつきます。すると関西学院大学は24分、右サイドを起点にパスをつなぎ、最後は安羅修雅選手が豪快なシュートを突き刺して、再び勝ち越します。しかし東海学園大学も負けじと35分、榎本啓吾選手が倒されてペナルティーキックを獲得。このチャンスに、児玉駿斗選手が決めてスコアは2-2に。試合を振り出しに戻しました。一進一退の攻防戦が繰り広げられる中、関西学院大学は43分に安羅修雅のクロスを本山遥選手が頭で合わせて3点目。前半終了間際のゴールで、関西学院大学が1点をリードして試合を折り返しました。接戦となった前半とは一転、後半は関西学院大学が試合を優位に進め、東海学園大学はチャンスらしいチャンスが作れません。関西学院大学は70分に、藤井敦仁選手がこの日2点目となるゴールを挙げ、4-2で関西学院大学が勝利を収めました。
桐蔭横浜大学(関東地区第2代表) 1-0 常葉大学(東海地区第2代表)
立ち上がりは常葉大学がボールを保持しましたが、しばらくすると初出場の桐蔭横浜大学が主導権を握る展開となりました。しかし両チームとも決定機を決められず、試合はスコアレスで後半に突入。スコアが動いたのは後半の70分でした。桐蔭横浜大学は、左サイドの橘田健人選手からのパスを受けた鳥海芳人選手が右足を振り抜き、鋭いシュートをゴール右隅に突き刺します。待望の先制点を挙げた桐蔭横浜大学はその後、危なげない試合運びで1点を守りきって初勝利。初出場ながらベスト8入りを決めました。
福岡大学(九州地区第1代表) 1-4 法政大学(関東地区第4代表)
九州地区最後の生き残りとなった福岡大学が、粘り強い守備で昨年度王者の法政大学を苦しめました。試合は終始、法政大学が攻め込む展開となりました。しかし福岡大学は、GKの真木晃平選手をはじめディフェンスラインが素晴らしい集中力で法政大学の攻撃を跳ね返します。90分では決着がつかず、試合は延長戦に突入。すると92分、ようやくスコアが動きます。竹本大輝選手が逆サイドに送ったパスに紺野和也選手がダイレクトで合わせ、法政大学が先制。さらにその4分後には、紺野和也選手のスルーパスに反応した田中和樹選手が倒され、法政大学がペナルティーキックを獲得します。田中和樹選手自身が蹴ったキックはGKに弾かれますが、こぼれ球を橋本陸選手が押し込んで追加点。対する福岡大学も104分、花田佳惟斗選手がGKの頭上を狙ったミドルシュートで1点差に詰め寄りますが、延長後半の112分、松澤彰選手のシュートが相手GKに当たり、法政大学が3-1とリードを広げます。法政大学は終了間際にも大西遼太郎選手がミドルシュートを決めて4-1で勝利。法政大学が連覇に向けての第一歩を踏み出しました。
IPU・環太平洋大学(中国地区第1代表) 1-2 大阪体育大学(関西地区第1代表)
中国王者のIPU・環太平洋大学に対し、関西王者の大阪体育大学が序盤から牙をむきました。立ち上がりから攻勢に出ていた大阪体育大学は20分、小塚祐基選手、西田恵選手とつないで最後は林大地選手が右足を振り抜き先制点を挙げます。対するIPU・環太平洋大学は、前半のシュートが0本と防戦一方に。後半に入り何度かシュートチャンスを得ますが、81分にはこの日2点目となるゴールを大阪体育大学のエース・林大地選手に決められて2-0に。86分には、赤木直人選手がペナルティーキックを決めて1点を返しますが、反撃はここまで。終始試合を支配した大阪体育大学が勝利し、2年連続のベスト8入りとなりました。
中央大学(関東地区第5代表) 2-1 仙台大学(東北地区第1代表)
先制したのは7年ぶりの出場となる中央大学でした。前半の30分、本間椋選手の折り返しを、加藤陸次樹選手が左足で合わせ、1-0で試合を折り返します。しかし後半に入ると、東北勢唯一の生き残りで、5年ぶりのベスト8入りを狙う仙台大学が猛攻を仕掛けます。70分には左サイドバック・井上友也選手のクロスに岩渕弘人選手が頭で合わせますが、これは中央大学のGK・飯吉将通選手が弾きます。しかしそのこぼれ球に再び岩渕弘人選手が詰めてゴール。ついに仙台大学が同点に追いつきました。追加点を得るべく攻勢を増す仙台大学でしたが、82分に中央大学が一瞬の隙きをついてゴール前へ。大久保智明選手のクロスに、加藤陸次樹選手が合わせ再び中央大学が勝ち越します。このゴールが決勝点となり、中央大学が準々決勝に進出。仙台大学は昨年に続く2回戦敗退となりました。
2回戦は1回戦の勝利チームがすべて敗れ、シード校8チームが勝ち残るという結果になりました。ベスト8に残ったのは関東地区代表の6チームと関西地区代表の2チーム。はたして地区代表全チームが残った関東勢がこのまま勝ち進むのか、それとも関西の2チームが意地を見せるのか。準々決勝戦は12月16日(月)に開催されます。
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2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会
大会期間:2019/12/11(水)~2019/12/22(日)
会場:浦和駒場スタジアム、NACK5スタジアム大宮、味の素フィールド西が丘、AGFフィールド
柏の葉公園総合競技場、浦安市運動公園陸上競技場、川口市青木町公園総合運動場陸上競技場
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