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浦和、広州恒大にホーム2-0先勝で決勝進出に前進 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年10月03日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019の準決勝第1戦が行われ、東地区では10月2日(水)に3度目のアジア制覇を目指す浦和レッズがホームで中国の広州恒大と対戦。FWファブリシオ選手とMF関根貴大選手のゴールで2-0の勝利を収め、2年ぶりの決勝進出へ一歩前進しました。第2戦は10月23日(水)に広州で行われます。
優勝した2017年以来となる3度目の決勝進出へホームでの先勝を目指す浦和は、守備では最終ラインに5人を配して失点回避を狙う広州に対して、立ち上がりから積極的に攻め、速いテンポの攻撃と激しい守備で相手を圧倒します。
開始7分、ファブリシオ選手がミドルレンジからシュートを狙い、17分にはDF槙野智章選手からパスを受けた関根選手が左からシュートを打ちますが、GKに阻止されます。
しかし、攻めのリズムが出てきた浦和はその2分後、先制します。最終ラインからテンポよくパスをつないで組み立て、左サイドの関根選手からパスを受けたファブリシオ選手がペナルティエリアの外で思い切りよく右足を振り抜くと、ライナー性の一撃はGKゾン・チョン選手の頭上を越えてゴールネットに突き刺さり、浦和が先制しました。
これで攻撃に拍車がかかった浦和は、その後も相手ゴールに迫る場面を作り、26分にはMF長澤和輝選手のスルーパスに走り込んだMF橋岡大樹選手が近い距離からシュートを放って相手に阻まれます。35分にはFW興梠慎三選手のパスを受けた関根選手がゴールを狙いましたが、枠を捕えることができません。
2013年、2015年と優勝している広州は前線のMFパウリーニョ選手、FWタリスカ選手、FWエウケソン選手のブラジル出身トリオにボールを集めて攻撃を仕掛けますが、浦和は高い集中力と豊富な運動量で相手のボールを奪い、ゴール前で決定機を作らせません。
後半、反撃を試みる広州は54分にこぼれ球に反応したタリスカ選手がシュートを放ち、61分には再びタリスカ選手が素早いドリブルで持ち上がり、浦和のゴールに迫りますが、この日、最終ラインで見事な統率力と対応を見せたDF鈴木大輔選手がボールを奪い、ペナルティエリアまで持ち込ませません。70分にも、タリスカ選手がパスを受けてシュートを狙いましたが、ボールはクロスバーを越えました。
浦和はMF武藤雄樹選手が67分の交代出場直後、右クロスに反応して近い距離から相手ゴールを脅かします。さらに6分後にもシュートを狙い、そこから続いた2本のCKが追加点につながります。
75分、武藤選手の左CKを相手がクリアしますが、このこぼれ球を関根選手が拾ってペナルティエリア手前で狙い澄まして右足を振ると、シュートはゴール左隅に吸い込まれました。
広州は中国代表FWガオ・リン選手、FWウェイ・シーハオ選手を投入。中盤にシフトしたパウリーニョ選手、タリスカ選手と共に攻撃に厚みを持たせて追撃を図ります。84分にはウェイ選手がパウリーニョ選手のパスに浦和DFの裏に抜け出してゴールネットを揺らしましたが、オフサイドで認められません。
広州はさらにFWヤン・リーユー選手を送り出し、攻撃の枚数を増やしますが、浦和はDF宇賀神友弥選手を投入して対応。最後まで守備が崩れることはなく、相手のシュートを3本に抑えてアウェイゴールを与えず、2-0で試合を終えました。
浦和は8月14日の天皇杯3回戦での水戸ホーリーホック戦以来の白星で、公式戦未勝利記録を10試合で止めました。
第2戦は10月23日(水)の広州で行われ、浦和は勝つか引き分け、あるいは負けでも0-1、1-2であれば浦和2戦合計で上回り、無条件で勝ち上がりが決定。1-3など得点を挙げて2点差の負けでもアウェイゴールで上回って決勝進出が決まります。0-2の場合は、2戦合計が同点になるため延長戦が行われます。
なお、西地区ではサウジアラビアのアルヒラルがカタールのアルサッドにアウェイで4-1と快勝。第2戦は10月22日(火)にリヤドで行われます。
監督・選手コメント
大槻毅 監督(浦和レッズ)
ホームでこういう素晴らしい雰囲気を作ってくれたファン、サポーターの皆さんに感謝したいですし、良いパフォーマンスを見せてくれた選手に非常に感謝しています。(相手の3バックは)想定内で、選手たちが試合の流れの中で良く対応してくれました。ただ、まだ決勝に確実に行けることを保証してくれるものではないので、2戦目へ向けて頑張りたいと思います。チャンピオンズリーグは選手たちにとってものすごいモチベーションで、スタジアムの雰囲気を含めてすごい舞台だということも我々の選手たちは知っています。第2戦も、また喜んでいただけるように頑張りたいと思います。
DF 鈴木大輔 選手(浦和レッズ)
守備は良かったと思います。前線から相手に圧力をかけることを意識して、相手がシステムを試合の中で変更してきても対応できましたが、いろいろなパターンを持っていると感じました。次は相手が出てきます。今日は2-0で勝ちましたが、逆に危機感を持って、今日の姿勢を大事に臨みたいと思います。
MF 関根貴大 選手(浦和レッズ)
いいところにボールがこぼれてきて、それをしっかり決めることができました。チームにとっても大きかったと思いますし、次へ向けて良いアドバンテージができたと思っています。この2点を次に活かせるようにプレーして、自分たちのサッカーを貫き通して、勝ち進みたいと思います。
FW ファブリシオ 選手(浦和レッズ)
自分たちのモチベーションや決意が強かったと思います。速いプレーをしたので、相手がついて来られませんでした。ゴール場面は、相手GKが少し前へ出ていたので、枠へ向けて強いボールを打ちました。ACLでプレーすることが自分の夢だったので、その舞台でゴールを決められて、しかも無失点で勝てたので、今日は素晴らしい日になりました。
ファビオ・カンナバーロ 監督(広州恒大)
相手はとても強いので、難しくタフな試合になることは分かっていましたが、ああいうゴールで2失点するとは思っていませんでした。次も難しいことは分かっていますが挽回したい。我々にはクオリティのある選手がいますし、決勝へ進めるチャンスはあると思っています。今日も少なくとも2本はチャンスがあり、そのうち1つはオフサイドでしたが、VARがないので実際のところは分かりません。次の試合へ焦点をあてて準備したいと思います。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)
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