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浦和、鹿島、ACL 4強入りをかけてホームで勝負 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年09月16日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は9月17日(火)、18日(水)に東地区の準々決勝第2戦を迎え、浦和レッズは2017年大会ベスト4の上海上港(中国)と、前回大会優勝の鹿島アントラーズは2度の大会優勝経験のある広州恒大(中国)と、いずれもホームで4強入りをかけて対戦します。
浦和、上海と2017年大会の再演なるか
浦和が17日(火)に対戦する上海上港は、2016年に初出場でいきなり8強入りをして以降、毎年ノックアウトステージに駒を進めている強豪です。今回は、昨年の中国スーパーリーグで初優勝を遂げての参戦で、2年目となるポルトガル出身のヴィトール・ペレイラ監督の下、国内に続いてアジア初制覇を狙っています。
上海は川崎フロンターレと同じグループを2位で突破し、ラウンド16ではACLを2度制した韓国の全北現代モータースと対戦。2戦とも1-1で引き分け、延長の末PK戦(5-3)で競り勝って2年ぶりの8強進出です。
国内リーグでは現在3位。今月13日(金)の山東魯能戦は敗れたものの、その前までは6月から10戦負けなしでした。
元ブラジル代表FWフッキ選手、同じく代表MFオスカル選手が存在感のあるプレーでチームを牽引していますが、フッキ選手は第1戦で警告を受けたために今回の第2戦には出場できません。しかも夏には、得点源の1人だったブラジル人FWエウケソン選手が広州恒大に移籍しました。
しかし、代わりにイングランド・プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドから獲得した、オーストリア代表FWマルコ・アルナウトヴィッチ選手が加入早々に力量を発揮。のリーグデビュー戦での得点を含め、ここまで6戦4得点の活躍です。
また、ウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手、中国代表GKイエン・ジュンリン選手など代表経験のある選手が多く揃っています。
浦和とは2017年に2度対戦。グループステージ(ホーム3-2、埼玉0-1)に続き、準決勝ではホーム1-1の後、埼玉で0-1、2戦合計1-2で大会を後にしました。
今回、8月27日(火)の上海での第1戦では、浦和が開始3分でDF槙野智章選手がFKの流れから先制。30分にはFW興梠慎三選手が追加点を決め、守備でも上海の攻撃を抑えて、前半でアウェイゴール2点を挙げてリードを奪いました。
ところが後半、上海が3バックから4バックに変えて反撃。攻撃を畳み掛けて獲得したPK2本を、いずれもフッキ選手が決めて2-2に追いつかれました。その試合で警告を受けた浦和DFマウリシオ選手は今回、累積のため出場停止です。
浦和は13日(金)のセレッソ大阪戦に敗れ、Jリーグでは7戦未勝利と元気がありませんが、セレッソ戦では興梠選手が公式戦3試合連続得点を決めて、リーグ3位タイとなる11得点目をマークしています。
ACLでは高い集中力と戦術の遂行力を発揮。槙野選手やMF青木拓也選手らを中心に安定したプレーを見せ、MF柴戸海選手やMF汰木康也選手ら若手や、ベルギーから古巣に復帰したMF関根貴大選手の活躍にも期待がかかります。
浦和は勝てばもちろん、1-1以下の引き分けでもアウェイゴールにより勝ち抜けが決まりますが、2-2では同率のため、延長戦、必要に応じてPK戦が行われます。優勝した2017年大会同様、ホームでの勝利で4強進出を狙います。
前回王者鹿島は2度優勝の広州と
鹿島が18日(水)にホームで対戦する広州恒大は、2013年と2015年にアジアを制した強豪。国内リーグでも昨年は2位に甘んじたものの、一昨年まで7連覇を遂げ、今季も19勝2分3敗で首位を走っています。
今月13日(金)に江蘇蘇寧に敗れて今季リーグ3敗目を喫しましたが、それまでは5月半ばからの13連勝を含めてリーグ戦15試合無敗で、24戦55得点はリーグ最多、失点18はリーグ最少です。
攻撃の要はブラジル代表MFパウリーニョ選手で、リーグ3位タイの15得点をマークし、24歳の中国代表FWウェイ・シーハオ選手が9得点。また、7月に上海上港から復帰した、ブラジル出身FWエウケソン選手が8戦7得点を挙げています。
30歳のエウケソン選手は今年、中国国籍を取得。9月10日(火)のFIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選のモルディブ代表戦で中国代表デビュー。2得点で5-0の勝利に貢献しました。
チームは、中国代表でベテランMFのジャン・ジー選手、若手FWヤン・リーユー選手、ブラジル出身FWタリスカ選手、韓国代表歴のあるDFパク・チス選手など多彩な人材を擁しています。
鹿島は過去にも広州と対戦。2015年のグループステージでは1勝1敗。2017年のラウンド16では、広州で0-1と落した後にホームで2-1としましたが、アウェイゴールで涙をのみました。2015年にはエウケソン選手に、2017年にはパウリーニョ選手に1、2戦とも得点されており、今回も警戒が必要です。
しかし、今大会の広州はアウェイでは結果が出ていません。2位通過したグループFでは1分2敗。山東魯能(中国)とのラウンド16でも、ホームで2-1勝利の後、アウェイでは2-3で敗れて2戦合計4-4となり、延長の末PK戦(6-5)での辛勝でした。
8月28日(水)の準々決勝第1戦では、鹿島にホームでスコアレスドローに持ち込まれ、ACLでは5月8日の広島戦(0-1)に次ぐ無得点試合となりました。
一方、Jリーグで2位に付けている鹿島は、14日(土)のFC東京との首位攻防戦に2-0で勝利。追加点を決めたMFセルジーニョ選手は3試合連続得点で今季リーグ10得点目をマーク。チームはFC東京との勝点差を1に詰め、ホームでのリーグ戦不敗記録を13に伸ばし、上昇ムードです。
夏の移籍でDF安西幸輝選手やMF安部裕葵選手がチームを離れましたが、MF白崎凌兵選手が主戦力の1人に定着。サイドバックもDF小泉慶選手やDF小池裕太選手をはじめ、センターバックのDF町田浩樹選手を起用するなど選手の多様性を活かして、新たな力を得ています。
Jリーグでの好調ぶりをACLに持ち込み、広州には堅守でアウェイゴールを与えずに得点を奪い、勝利で連覇への歩みを進めます。
9月17日(火)の浦和対上海上港戦は埼玉スタジアム2002にて19:30キックオフ、18日(水)の鹿島対広州恒大戦は茨城県立カシマサッカースタジアムにて19:00キックオフの予定です。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)
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