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NGU名古屋がヴィトーリアに逆転勝利!初の準決勝へ JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2019年08月01日
JFA 第24回全日本U-15女子サッカー選手権大会は7月31日(水)に準々決勝を行いました。
ピックアップマッチ
FCヴィトーリア 1-4(前半1-2、後半0-2)NGUラブリッジ名古屋スターチス
過去に2度準優勝しているFCヴィトーリア(関西4/大阪)は3年ぶりに初戦を突破すると、2回戦はアルビレックス新潟レディースU-15(北信越1/新潟)に6-1で大勝。対するNGUラブリッジ名古屋スターチス(東海3/愛知)は昨年度のファイナリストである日テレ・メニーナ・セリアス(関東3/東京)を含め関東勢に2勝し、ベスト8に名乗りを挙げてきました。
序盤は「まだベスト8の壁を超えたことがない。勝って全員で歴史を変えようと話していた」(DF鍵谷天選手)名古屋がタイトな中盤での守りを避けて、相手DFの裏にボールを配球することで、攻撃のリズムをつくりました。4分には2列目からのパスにFW亀井七奈選手が反応しましたが、GK長井ほのか選手が前方に飛び出しシュートをストップ。以降も名古屋が落ち着いたプレーで試合を進めましたが、7分には一瞬の隙を突かれ、ペナルティーエリア内を抜け出したMF橋本結菜選手に先制点を決められました。
出遅れた名古屋ですが、MF森のの子選手は「先制されて焦ったけど、全員が自分の責任だと感じて修正できた。あの失点があったからこそ、気持ちが入った」と振り返ります。10分には森選手が左CKを直接決めて同点に追いつくと、以降は亀井選手を起点に次々とチャンスを演出。23分には森選手がゴール前に入れた左CKをDF松浦加奈選手が頭で合わせて、1点リードで試合を折り返しました。
後半は一進一退の攻防が続きましたが、両チームの守護神が好セーブを披露し、試合は動きません。終盤は、同点を狙ったヴィトーリアに攻め込まれる場面が続きましたが、「相手チームより気持ちで上回っていた」(鍵谷選手)。江後賢一監督が「2-1の時点でディフェンダーがスライディングで止めに行ったのを見て、勝ちたい気持ちを強く感じたので勝てると思っていた」と振り返るほど粘った守備を続けると、28分に訪れたピンチも守備陣が身体を張って防ぎました。
我慢の時間帯を乗り切った名古屋は、30分にドリブルでGKをかわした亀井選手が駄目押しとなる3点目をマークすると、アディショナルタイムにもFW山田歩美選手が決めて4-1で勝利。8月1日(木)の準決勝では、前回大会女王のJFAアカデミー福島(東海2/静岡)と対戦することになった森選手は「大会前にU-15プレナスなでしこアカデミーカップで対戦した際も良い試合ができた。同じように戦えれば勝てる」と意気込みを口にしました。
監督・選手コメント
穂積一 監督(FCヴィトーリア)
大会前から名古屋さんが強いと聞いており、対戦するのを楽しみにしていました。我々は初戦で敗れてもおかしくないチームで不安もありましたが、きれいな形で崩せて先制点が取れました。ただ、同点に追いつかれてからチームのリズムが崩れました。選手はミスを恐れて緊張していたのではないでしょうか。もっとやれたと思いますが、一生懸命最後まで戦っていたので選手を褒めたいです。中学3年生は今回の経験を高校で活躍するための肥やしにしてほしいです。
DF #29 早瀬彩来 選手(FCヴィトーリア)
全力を出し切った自分たちとの力の差を感じた試合でした。最後に3失点目を許したのは体力の無さが出たのと、NGUさんの方が上回っていた部分が多かったから。選手同士で声を掛け合う姿やゴールまでスライディングでピンチを防ぐ姿を見ると、自分たちは「試合に勝ちたい」という気持ちが劣っていたように感じました。全国は甘くないと気付いたので、今後のU-18年代や中学年代の大会で生かしたいです。一方、勝負を仕掛けた2回戦でしっかり点を取れたり、今日も先制点を取れたのは収獲でした。
江後賢一 監督(NGUラブリッジ名古屋スターチス)
先制点を取られて難しい試合の入り方になったのですが、選手たちは大会を通じて精神的に強くなったので慌てませんでした。身長が大きい選手と良いキッカーがいるため、試合前に「勝負を決める鍵」と伝えていたセットプレーですぐ追いつけたのは大きかったです。今大会は初戦で日テレ・メニーナ・セリアスに勝てたことが自信になり、チームに勢いが出ました。ベンチも一緒になって戦えています。必死に声を出す控え選手を見るとどのチームにも負けていないので、試合にも負けるわけがないと思っています。
DF #2 鍵谷天 選手(NGUラブリッジ名古屋スターチス)
1、2回戦は自分たちが先制点を奪えていたのですが、この試合で始めて先制点を許しました。ただ、県大会からずっと先制されても皆で諦めずに頑張ろうという意識を保っていました。誰一人失点を責めることなく、全員で前を向いて戦えたから逆転できたと思います。また、自分たちの武器であるセットプレーで点を決められたのも流れとして良かったです。初戦でセリアスに勝てたから波に乗って、ベスト4まで来ることができました。せっかくここまで来たからには、優勝を目指します。
7/31 準々決勝 ダイジェスト動画
大会期間:2019年7月27日(土)~8月3日(土)
大会会場:J-GREEN堺(大阪府堺市)
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