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日体大と早稲田大が決勝進出!第27回全日本大学女子サッカー選手権大会
2019年01月19日
第27回全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ女子)の準決勝が18日(金)、味の素フィールド西が丘で行われ、日本体育大学と早稲田大学が決勝進出を決めました。決勝戦は20日(日)13:00より味の素フィールド西が丘で開催されます。
第1試合マッチレポート
帝京平成大学 0–4 (前半0-3、後半0-1) 日本体育大学
第1試合では、関東予選1位通過の帝京平成大学とインカレ最多優勝を誇る日本体育大学が激突しました。序盤はオープンな展開になり、互いにゴールに迫るチャンスが生まれますが、得点には至りません。4分に帝京平成大学にカウンターの大きなチャンスが訪れますが、徐々に日本体育大学がペースを握り始めます。8分、前線でキープしたボールが三浦桃選手に渡り、落としをフリーで待ち構えていた市川実季選手がダイレクトで合わせます。バーを叩いたボールはキーパーの手をすり抜けてゴールに吸い込まれ、日本体育大学が先制します。その後も日本体育大学はディフェンスラインの中央を固める大賀理紗子選手、中盤でゲームをコントロールする三浦選手らを中心とした安定したポゼッションで帝京平成大学の守備をかわし、サイドにスムーズにボールを入れます。すると16分、左サイドの今井裕里奈選手と三浦選手のパスワークから今井選手が抜け出し、ゴール前にクロス。これに走り込んでいた李誠雅選手が頭で合わせてゴール。2点目を奪います。試合のペースをつかんだ日本体育大学は続く26分、再び左サイドでチャンスを作ります。岡本祐花選手がサイドライン際で突破してクロスを上げ、これを島村友妃子選手がヘディングシュート。スコアを0-3とし、さらに優勢となります。その後もビルドアップ、攻撃、攻守の切り替えなど、全ての局面で日本体育大学が圧倒し、帝京平成大学は得点を返せないまま前半を折り返します。
後半立ち上がり、何としても得点が必要な帝京平成大学は、チーム全体でボールへのプレッシャーを強めます。すると47分、帝京平成大学にフリーキックのチャンス。山下沙耶香選手の蹴ったボールを石田菜々海選手が頭で合わせますが、惜しくもゴールにはなりません。その後もチャンスをうかがいますが決定機には至らず。そして80分、日本体育大学のCKからゴール前で混戦となり、こぼれたボールを市川選手が頭で押し込んで、日本体育大学が駄目押しの4点目を奪いました。最後は日本体育大学が交代枠を使い切りながら試合を終わらせ、優勝奪還に向けて実力と貫禄を見せつけました。
第2試合マッチレポート
姫路獨協大学 1-2(前半0-1、後半1-1) 早稲田大学
関西第1代表の姫路獨協大学と、インカレ4連覇を目指す早稲田大学の対戦。立ち上がりは一進一退の攻防が続き、互いになかなか決定機を作れません。22分、右サイドで姫路獨協大学がボールを奪い、素早いスルーパスから香川沙帆選手が抜け出してシュートするも惜しくも枠を外れます。その直後、相手のパスミスを奪った早稲田大学の中條結衣選手がミドルシュートを放ちますが、これもゴールにはなりません。膠着状態が続くかと思われた28分、早稲田大学がチャンスをものにします。後方からのボールをピッチ中央で背負って受けた山田仁衣奈選手が、キープしたのち左サイドへ展開。これを受けた熊谷汐華選手が自らゴールに向かってドリブル、絶妙なタイミングでファーに左足を一閃。一瞬の隙を突き、貴重な先制点を奪いました。その後も姫路獨協大学が攻め上がる時間帯は訪れるものの、崩し切ることはできません。対して早稲田大学もビルドアップと前線へのロングフィードを織り交ぜて攻撃しますが、スコアは動きません。姫路獨協大学は、巧妙なラインコントロールによって早稲田大学のエース・河野朱里選手を封じ込むなど、堅実なディフェンスで耐え、前半を0-1のまま折り返します。
後半、早い段階で追いつきたい姫路獨協大学は、47分に左サイドの山口千尋選手が中に切り込んで鋭いロングシュートを放つなど前への圧力を強める中、60分にペナルティエリア付近でのフリーキックのチャンスが訪れます。キッカーの渡邊佳奈美選手のボールは、壁の右側をすり抜け、ゴール右上に突き刺さり、試合は1-1の振り出しに戻ります。追加点が欲しい姫路獨協大学は、74分、山口選手が再び中に切り込みロングシュートで早稲田ゴールを脅かします。しかしその直後の75分、中央でボールを受けた河野選手がボールをヒールで流し、これをゴール前で受けた村上真帆選手はフリーの熊谷選手にパス。キーパーとの一対一のシュートを冷静に決め、またも早稲田大学が勝ち越します。この直後の76分、フリーキックで得点した姫路獨協大学の渡邊選手が強烈なミドルシュートを放ちます。このボールは惜しくもクロスバーを叩き、渡邊選手自ら跳ね返りを押し込もうとするも、決め切ることができません。その後も姫路獨協大学が攻め上がるも決定機には至らず、早稲田大学がリードを守りきって決勝へと駒を進めました。
1月20日(日)、いよいよ大学女子日本一が決定します。日本体育大学が3大会ぶりの優勝を手に入れるのか、早稲田大学が4連覇を達成するのか。決勝は味の素フィールド西が丘で13:00キックオフ予定です。当日は10:50から関東LigaStudent2018高校選抜と関東学連選抜の前座試合も行われます。寒さを吹き飛ばす熱い戦いを、ぜひ会場でご覧ください。
監督・選手コメント
小嶺栄二 監督(日本体育大学)
最高の環境で、最高の仲間、最高の相手とサッカーができることに幸せを感じます。日本体育大学女子サッカー部らしく、最後までハードワークし勝利を目指す。今日も日本体育大学女子サッカー部のサッカーを体現し、勝利できたことを嬉しく思います。決勝の相手は、インカレ3連覇中の早稲田大学です。チャレンジャー精神で、部員全員の想いを結束し、決勝戦に臨みたいと思います。熱い応援をよろしくお願いします。
大賀理紗子 選手(日本体育大学/4年)
今日の試合は、予選での決定力不足を改善することができたと思います。前半の早い時間帯に得点することができ、チームとして落ち着いてプレーすることができました。2年ぶりに決勝の舞台に帰ってくることができましたが、私たちが目指しているのは王座奪還です。最後の最後までみんなとサッカーができることに感謝し、チーム全員で喜びを分かち合うために全力で戦います。
川上嘉郎 監督(早稲田大学)
対戦相手の姫路獨協大学さんについては、準々決勝の試合を観て、攻守の切り替えが速く、サイドからの攻撃が素晴らしいチームだという印象を受けていました。その点を警戒して挑みましたが、やはり大変厳しい試合になりました。勝利できたことを大変嬉しく思います。決勝では力のある日体大さんとの試合になりますが、これまで培ってきたチームの力をすべて出し、挑戦します。悔いのない素晴らしい内容の試合ができるよう、全員で頑張りたいと思います。
熊谷汐華 選手(早稲田大学/4年)
しっかりと勝ちきることができたことは良かったですが、90分間を通して落ち着かない展開となってしまいました。決勝では、個の力だけでなく、チームとしてゴールを奪うことにもっとこだわってやっていきたいです。1年生の時からずっと目指し続けてきた4連覇という大きな目標まで、あと一つです。中1日ですが、しっかりとコンディションを整えて、自分たちの良さを全て出し切って優勝したいと思います。
決勝
1月20日(日) 東京/味の素フィールド西が丘
日本体育大学 vs 早稲田大学 13:00キックオフ
第27回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間:
2018/12/23(日)~2019/1/20(日)
会場:
【1回戦~準々決勝】
三木総合防災公園(兵庫県三木市)
陸上競技場/第2陸上競技場/みきぼうパークひょうご第1球技場/みきぼうパークひょうご第2球技場
【準決勝・決勝】
味の素フィールド西が丘(東京都北区)
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