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初出場の金沢と前回大会準優勝のFC東京深川が決勝に進出 高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会
2018年12月28日
高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会は12月27日(木)、東京・味の素フィールド西が丘で準決勝2試合が行われました。
ピックアップマッチ1
ツエーゲン金沢U-15 1-1(前半0-0、後半1-1、延長前半0-0、延長後半0-0、PK5-4)浦和レッズジュニアユース
初出場でベスト4に進んだツエーゲン金沢U-15(北信越1/金沢)は、キックオフから前線からの果敢なプレスを仕掛けて積極性を示します。対する浦和レッズジュニアユース(関東4/埼玉)は迫力に押されていましたが、徐々にプレスの裏を突く動きとパスでペースを取り戻していきます。後半に入ると、お互い徐々にシュートに持ち込む回数が増えていき、試合が動いたのは75分。10分前に浦和の3人目の交代選手としてピッチに入っていた稲垣篤志選手が、パスカットからの反撃を冷静にゴールにつなげました。
残り5分の時点で先制された金沢ですが、気持ちを奮い立たせてゴールに向かいます。失点の1分後、こちらも気を吐いたのは交代選手。前半のうちにピッチに入っていた森田春樹選手が、素早い攻撃を1タッチゴールで同点弾に仕立てました。
延長戦に入っても、両チームはともに相手ゴールへ迫るプレーを繰り出します。それでも浦和GK浅沼李空選手の好セーブもあり、決着はPK戦へと委ねられます。すると、次に輝いたのは金沢GK下中凌我選手でした。最初のPKをセーブすると、仲間がこの活躍に全員成功で応えます。今大会4試合中3試合で延長戦を経験した金沢が、2度目のPK戦も乗り越えて、決勝へと進出しました。
ピックアップマッチ2
川崎フロンターレU-15 1-4(前半0-1、後半1-3)FC東京U-15深川
第2試合では、川崎フロンターレU-15(関東6/神奈川)とFC東京U-15深川(関東3/東京)が対戦しました。この“多摩川クラシコ”で、先にペースをつかんだのは川崎でした。そのパスワークは、FC東京深川の太田匡人監督も「うまくプレスを掛けたかったのですが、掛けにいけないほど質が高かった」と語るほど。それでも先制点は、ある程度引いて、伸縮自在の網の目を敷く戦い方にシフトしたFC東京深川に生まれました。37分、GK彼島優選手が蹴った正確なボールを茂木秀人イファイン選手が頭で流し、野澤零温選手がゴールへ流し込みました。
後半に入ると、FC東京深川のカウンターが威力を増していきます。川崎がDFの田鎖勇作選手を前線に上げたことで、3バックにシフトした最終ラインの脇のスペースという狙いどころもはっきりしました。そこを突く形で、67分から10分間で3得点。アディショナルタイムに1点を返されたものの、4試合連続の3得点以上を挙げての勝利。FC東京深川が昨年に続くファイナルの舞台へ到達しました。
監督・選手コメント
森田春樹 選手(ツエーゲン金沢U-15)
このチームには逆転する力があるし、信じて走ったらボールが出てきました。途中から出て流れを変えることをイメージしたので、今日も点を決められて良かったです。ここまで来られると思っていませんでしたが、試合をするたびにチームの和はどんどん良くなっているので、大会途中からは決勝にも行けるのではないかと感じていました。走ることにも取り組んできたので、延長戦も戦える力があります。勝つことでプレーの質が上がり、よく声も出るようになり、チームの絆が強まって相手に怯むことなく挑んだ結果がこのように出ました。今では、優勝するイメージができます。
吉田靖 監督(浦和レッズジュニアユース)
相手は良いチームだと分かっていたし、粘り強く守っていたので、一進一退の内容になるだろうと思っていました。ボールも支配してチャンスもかなりつくれましたが、最後のところで決め切れませんでした。延長に入って疲れが出ていましたが、それは相手も同じことだし、内容は決して悪くありませんでした。当初、このチームのレベルは高くありませんでしたが、少しずつ積み重ねることでだんだんと成長してきました。この年代で終わるわけではありませんし、悔しさを持って次に進むのも悪いことではないと思います。
野澤零温 選手(FC東京U-15深川)
今大会8得点目に到達しましたが、まだまだ足りないと思っています。去年は青木友佑先輩が9得点しているので、それは必ず超えなければいけません。去年はAチームに帯同させてもらいましたが準優勝で終わってしまい、その忘れ物を取りにいくという気持ちで1年間サッカーをやってきました。日本一は絶対に取らなければいけないので、決勝でも全員一つになってプレーして、カップを掲げられたらなと思っています。熱い試合になると思いますが、自分たちの力を出して、僕も点を取って、必ず優勝に貢献したいと思っています。
長橋康弘 監督(川崎フロンターレU-15)
前半は私たちが理想している、ボールを大事にするサッカーができていたと思いますが、得点されてから、思うような展開には少し持ち込めなくなりました。選手たちとつくってきたのは敵陣でプレーするサッカーなので、背後にできてしまうスペースのリスク管理をしようと話していたのですが、相手の2トップのスピードが予想以上で対応しきれませんでした。準々決勝では、これまでなら元気がなくなってしまうような0-2というスコアからひっくり返せたので、それで自信もついていたはずなのですが、それを上回る力が相手にはありました。
準決勝 ツエーゲン金沢U-15 vs 浦和レッズジュニアユース
準決勝 川崎フロンターレU-15 vs FC東京U-15深川
大会期間:2018年12月22日(土)~2018年12月28日(金)
会場:
1回戦~準々決勝 前橋フットボールセンター・前橋総合運動公園(群馬県)、J-GREEN 堺(大阪府)
準決勝~決勝 味の素フィールド西が丘(東京都)
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