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高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会が開幕! 名古屋、磐田などが1回戦を突破
2018年12月23日
高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会が12月22日(土)に開幕し、群馬県の前橋フットボールセンターでは、1回戦8試合が行われました。
ピックアップマッチ1
名古屋グランパスU-15 2-0(前半1-0、後半1-0)北海道コンサドーレ旭川U-15
名古屋グランパスU-15(東海5/愛知)と北海道コンサドーレ旭川U-15(北海道2)の対戦は、早々に試合が動きました。力強く守備する姿勢を見せていたコンサドーレ旭川ですがファウルになることが多く、グランパスはそこから手にしたチャンスを得点に結びつけました。8分、コンサドーレ旭川のゴール前で得たFKを蹴ったのは、豊田晃大選手。「壁の間を狙った」という軌道は相手選手に当たってコースが変わり、ゴールネットを揺らしました。
ボールを奪いにくるコンサドーレ旭川を、グランパスはテンポの良いパス交換でいなしていきます。ゴール前では豊田選手のドリブルをアクセントに、チャンスを広げます。そうして生まれた好機を生かしたのが、後半が始まって3分後のプレー。縦に突破した豊田選手のファーサイドへのパスを、佐藤大晴選手がしっかり押し込み、リードを広げました。
コンサドーレ旭川は足を止めずに奮闘を続けましたが、短いパス交換で相手を引き寄せてから大きな展開でサイドを突くグランパスが、最後まで試合をコントロール。コンサドーレ旭川にシュートを2本しか許さず、2回戦へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
ジュビロ磐田U-15 4-1(前半1-0、後半3-1)FC古河
大会初出場のFC古河(関東7/茨城)は、ジュビロ磐田U-15(東海1/静岡)相手に球際での激しさを出すなど、怯まぬ姿勢を示してゲームに入りました。そのペースに引きずり込みたかったところですが16分、磐田の嶋野暖選手にフリーで絶妙の浮き球を送られてしまいます。最終ラインの裏へとうまく入り込んだのは、辻颯人選手。前へ出てきたGKの頭上をヘディングで抜いて、ジュビロがリードを奪いました。
古河はサイドハーフの中沢駿斗選手が鋭いドリブルを披露する場面がありますが、チャンスにまではつながりません。ハーフタイムを経て立て直したいところでしたが、後半開始早々に立て続けにPKを献上し、リードを3点に広げられてしまいました。
しかし、攻めるしかない状況が、古河をさらに奮い立たせます。前線からのプレッシャーが効いて磐田を押し込み始め、ボールを収める長身FW林廉斗選手ら攻撃陣の前に出る勢いも増していきました。53分に須田菖太選手のFKがクロスバーをたたくと、その6分後にはついに執念が実ります。一度は弾かれた林選手のシュートのこぼれ球に2人が反応し、丹野友哉選手が押し込みました。
しかし、磐田も再び気持ちを入れて、残り10分でFKから小林亮太選手が右足で決めて4点目。後半だけで10本のシュートを放った磐田が、昨年に続き初戦突破を果たしました。
監督・選手コメント
中三川哲治 監督(北海道コンサドーレ旭川U-15)
降雪のために10月末から体育館で練習していたハンデは、やはり大きかったですね。厳しいだろうと思っていた立ち上がりにFK1本で決められて、ハーフタイムに修正できたのですが、後半は相手の個の力でやられてしまいました。10年ぶりの出場ですが、今年からチームを預かって、身体能力はある選手たちだから個々をうまくつなぎ合わせればうまくいくのではないかと思っていました。クラブユース選手権にも出られましたが、その夏以上によくやってくれたと思います。ストライカーはいないものの、誰かに頼らず全員で点を取ってくれていました。全国での自分たちのレベルが見えたので、今後の改善点も分かったことは良かったと思います。
豊田晃大 選手(名古屋グランパスU-15)
立ち上がりに前からプレッシャーをかけることを皆で意識してできたと思うし、後半には前から来る相手に対して、自分たちの特徴であるパスサッカーを出して、うまくゴールを奪えました。2点目は、全員がかかわって崩せました。目標は全国優勝ですが、目の前の試合を大事にしていこうと思っていました。今年は皆が特長を出したがり、うまくゴールにつなげられないことが多かったのですが、練習や試合を重ねるにつれて、チーム全体でプレーする意識を強くしつつ、うまく個性を出せるようになりました。僕自身はこの大会で得点王になって、MVPを取りたいと思っています。
小林亮太 選手(ジュビロ磐田U-15)
すごく理想的な形で先制点を取れたのですが、その後は相手はヘディングが得意だと分かっているのに、空中戦が多くなってしまいました。初戦なのでやはり緊張していて、試合への入り方が硬いものになっていました。後半はグラウンドの上でボールを回せるようになり、落ち着いて点を決めることもできました。この大会では、優勝して笑って帰るという目標を立てています。シーズンを通して球際での強さが増したし、3年生は2年生以上に攻守の切り替えが早くなりました。この攻守の切り替えの早いサッカーを、これからも見せていきたいです。
岩﨑勇二 監督(FC古河)
もっとできるはずの選手たちなので、結果は少し残念です。入り方は良かったはずの後半に立て続けに失点してしまったのですが、それを含めてチーム力だと思います。この大会に初めて出て、過去2度出場したクラブユース選手権とはまったく雰囲気が違うなと感じました。実は今年のチームは、7年ぶりにクラブユースの県予選で敗退しているんです。でも、その悔しさを「最後にこの大会でやってやろう」というやる気に転換してくれました。チームの歴史を変えてくれた選手たちです。この姿を見て、1、2年生は刺激になったと思います。
大会期間:2018年12月22日(土)~2018年12月28日(金)
会場:
1回戦~準々決勝 前橋フットボールセンター・前橋総合運動公園(群馬県)、J-GREEN 堺(大阪府)
準決勝~決勝 味の素フィールド西が丘(東京都)
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