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鹿島初のアジア制覇をかけて、ホームでペルセポリスに先勝へ~AFCチャンピオンズリーグ2018決勝第1戦~
2018年11月02日
鹿島アントラーズは11月3日(土)、初のアジア制覇をかけて、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018決勝第1戦でイランのペルセポリスをホームの茨城県立カシマサッカースタジアムに迎えて戦います。11月10日(土)にアウェイで行われる第2戦を前に、クラブ史上20冠目のタイトル獲得へ向けてホームでの先勝を狙います。
10月24日(水)に韓国での準決勝第2戦で水原三星ブルーウィングスと3-3の死闘を繰り広げ、2戦合計6-5として初の決勝へ進出した鹿島が、悲願とするアジア王座獲得をかけて今回の決勝で対戦するのはイランの強豪ペルセポリスです。
準決勝まで東西各地区に分かれて行われるACLで、イランリーグ優勝で今大会出場権を得たペルセポリスはグループステージを4勝1分1敗で首位通過すると、ノックアウトステージではしぶとさを発揮。ラウンド16のアルジャジーラ(アラブ首長国連邦)を2戦合計4-4でアウェイゴール、準々決勝のアルドゥハイル(カタール)を2戦合計3-2で破って準決勝へ進出。4強対決ではグループステージでも対戦したカタールのアルサッドにアウェイでの第1戦を1-0、ホームでの第2戦を1-1で勝ち、決勝に駒を進めました。
ACL体制では初、クラブとしても1991年のアジアカップウィナーズカップ以来のアジア初タイトルをかけて、7月下旬に始まった国内リーグ戦の日程も考慮され、10月の公式戦はACL準決勝2試合のほかは18日の国内カップ戦、来日前最後の試合となった27日のリーグ戦の4試合で、来日前には乗換地のアラブ首長国連邦(UAE)で短期合宿も実施。コンディション調整万全で鹿島に乗り込んできています。しかも、直近のリーグ戦は1-1のドローながらも開幕から4勝5分の負けなしで現在3位に付け、8月28日のACLのアルドゥハイル戦(0-1)以降、負けがありません。
チームを率いるのは2006年のFIFAワールドカップでイラン代表指揮官を務めたクロアチア人のブランコ・イヴァンコヴィッチ監督で2015年4月に就任。元イラン代表でクラブOBのカリム・バゲリ氏をアシスタントに、リーグ連覇や昨年のACLで4強入りなど、着実に成果を挙げています。
4-4-2の2トップをナイジェリア人FWゴッドウィン・メンシャ選手とイラン代表にも選ばれた23歳FWアリ・アリプール選手が務め、アリプール選手は今大会5得点でリーグでは3得点、メンシャ選手は今大会3得点でリーグでも1得点しています。中盤にはイラク代表MFベシャル・レサン選手、先月イラン代表に選出されたMFアハマド・ヌーロラヒ選手、今年のFIFAワールドカップメンバーのMFカマルディン・カムヤビニア選手をボランチに擁しています。
最終ラインは、代表116キャップで今夏のロシア大会のメンバーでもあったDFサイド・ジャラル・ホセイニ選手がまとめ、ゴールをワールドカップのポルトガル戦でFWクリスティアーノ・ロナウド選手のPKを止めて一躍有名になったGKアリレザ・ベイランヴァンド選手が守り、試合巧者の揃った陣容です。しかも、今大会ノックアウトステージでは毎回主力に出場停止を出す状況が続きましたが、その穴を埋めるチーム力を見せて、勝ち進んできました。また、フィジカルとメンタルの強さとスキルの高さはよく知られており、今大会一番の強敵として警戒すべき相手です。
粘りと対応力が加わった鹿島
対する鹿島は、ここ数試合では粘り強さと対応力が光る試合が続いており、アジア制覇でクラブの記念すべき20冠目獲得へ向けて、今回の対戦でも発揮したい要素です。特に、先月行われた水原三星との4強対決では、ホームでの第1戦で開始早々に喫した2失点を、粘り強くチャンスをつくって盛り返し、得点につなげて3-2で勝利。アウェイで臨んだ第2戦では1-0リードで入った後半早々に立て続けに3失点を許して1-3のビハインドで敗退の危機に直面したものの、試合中に選手で話し合って軌道修正。そこからDF西大伍選手、今大会4戦連発のFWセルジーニョ選手の2得点で3-3とし、2戦合計6-5で決勝進出をものにしました。
チームは元日本代表DF内田篤人選手やMF中村充孝選手ら数名が負傷のために戦列を離れていますが、日本代表DF昌子源選手が怪我から完全復帰。FIFA U-20ワールドカップ出場権を獲得したU-19日本代表からFW安部裕葵選手もチームに合流しました。また、ここに来て若手の成長も著しく、10月31日(水)のセレッソ大阪とのリーグ戦では、FW山口一真選手やゴールを決めたDF小田逸稀選手ら若手多用で臨んだ布陣を、昌子選手やベテランのMF小笠原満男選手、GKクォン・スンテ選手らが支え、1-0の勝利を収めました。
今季、前線で成長著しいパフォーマンスを見せるFW鈴木優磨選手はセルジーニョ選手との連携も良く、中盤で攻守にチームを支えるMFレオ・シルバ選手、日本代表入りでプレーに自信が感じられるMF三竿健斗選手らも健在で、相手シュートへの反応も鋭いGKクォン選手らと共に、イラン強豪との対戦に臨みます。セルジーニョ選手は、「決勝に立てるだけでは意味がない。そこで勝てるようにみんなで頑張りたい」と意気込んでいます。
アウェイで臨む第2戦の開催地アザディスタジアムは8万人収容で、ホームの熱狂的なファンで満員になることで知られているだけに、鹿島は今回ホームでしっかり勝ちを手にして第2戦へ優位に臨みたいところです。日本勢の決勝進出は昨年優勝した浦和レッズ以来で、鹿島が優勝すれば2007年の浦和と2008年のガンバ大阪以来の日本勢による連覇となります。
11月3日(土)の鹿島対ペルセポリスの第1戦は、茨城県立カシマサッカースタジアムにて15:00キックオフの予定です。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
決勝 第1戦
11/3(土) 15:00 鹿島アントラーズ(日本) vs ペルセポリス(イラン)
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム
決勝 第2戦
11/10(土) 18:30 ペルセポリス(イラン) vs 鹿島アントラーズ(日本)
会場:アザディスタジアム
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