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ACL初優勝を狙うイランの古豪・ペルセポリス ~AFCチャンピオンズリーグ2018~

2018年10月31日

ACL初優勝を狙うイランの古豪・ペルセポリス ~AFCチャンピオンズリーグ2018~

11月3日(土)と10日(土)に行われるACL決勝で鹿島アントラーズ対戦するイランのペルセポリスは、首都テヘランを本拠にする総合スポーツクラブで、かつてはピルズィ(・アスレティック)と呼ばれたこともある、イラン屈指の人気チームです。

特に1980年代から90年代にかけては、イラン代表や欧州リーグで活躍したアリ・ダエイ選手、アリ・カリミ選手、メフディ・マハダビキア選手らを擁し、国内リーグを何度も制覇。1991年に行われた第1回のアジアカップウィナーズカップでは優勝してアジアにおける初タイトルを奪取。同大会には93年にも決勝に進出しましたが、Jリーグ開幕を控える日本の横浜マリノスに敗れました。

しかし21世紀に入ると成績に陰りが見え始め、2007-08年に優勝したのを最後に、リーグ制覇から遠ざかることになります。

そんなチームを再浮上させたのが、イラン代表監督として2006年のドイツワールドカップを指揮した経験を持つクロアチア人のブランコ・イバンコビッチ現監督です。2014-15シーズン途中に監督に就任すると、翌シーズンは2位、続く2016-17シーズンは9季ぶりの優勝に導き、2017-18シーズンも制して連覇を達成。名門復活を印象づけました。

ペルセポリスはこれまでACLでは常連として何度も出場するも、鹿島と同じくノックアウトステージに入ると勝ち上がれず、上位の壁をなかなか破れずにいましたが、昨年の大会で初めて4強入りを果たします。そして今季は元FCバルセロナのチャビ選手らが率いるカタールのアルサッド、ウズベキスタンのナサフ、UAEのアルナサルと同組のグループステージを4勝1分1敗の首位で突破。ラウンド16ではUAEのアルジャジーラ、準々決勝ではカタール王者のアルドゥハイルを下して、2年連続となる準決勝に進出します。そして準決勝では、再びカタールのアルサッドと対戦し、1勝1分けで勝利し、イラン勢としては8年ぶり、クラブとしては史上初の決勝進出を果たしました。

現在のチームは、GKアリレザ・ベイランヴァンド選手、主将のDFサイド・ジャラル・ホセイニ選手の両イラン代表選手を中心に守備が安定しており、それが好成績を生み出す原動力となっています。攻撃は昨年のACLで7得点を挙げ4強進出に貢献したイラン代表のメフディ・タレミ選手がアルガラファ(カタール)に移籍してしまいましたが、今季は昨季リーグ得点王のアリ・アリプール選手がここまで5ゴールを挙げてその穴を見事に埋めており、また昨年から所属するナイジェリアのゴッドウィン・メンシャ選手も昨年の4ゴールに続き今季も3ゴールを挙げており健在です。

このACL決勝の舞台は、イラン勢にとって2010年に東京の国立競技場で行われた決勝でゾブ・アハンが韓国の城南一和に敗れて以来8年ぶり2度目で、ペルセポリスだけではなく、イラン勢としても初制覇がかかっています。

クラブプロフィール

ペルセポリス

クラブ創立:
1963年

ホームスタジアム:
アザディスタジアム(テヘラン)

AFCチャンピオンズリーグ 出場:
7回(決勝進出:2018、ベスト4:2017、ベスト16:2009、2012、2015、グループステージ:2002-03、2011)

アジアカップウィナーズカップ
優勝1回(1991)、準優勝1回(1993)

国内リーグ優勝:
11回、国内カップ戦優勝:5回

大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)

決勝 第1戦
11/3(土) 15:00 鹿島アントラーズ(日本) vs ペルセポリス(イラン)
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム

決勝 第2戦
11/10(土) 18:30 ペルセポリス(イラン) vs 鹿島アントラーズ(日本)
会場:アザディスタジアム

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