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鹿島がラウンド16進出決定、セレッソ大阪は2位浮上 ~ACLグループステージ第5節~
2018年04月04日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ第5節が4月3日(火)に行われ、グループHの鹿島アントラーズがアウェイで上海申花(中国)と2-2で引き分けて2年連続でラウンド16進出を決め、グループGのセレッソ大阪はホームで済州ユナイテッド(韓国)に2-1で勝って2位に浮上しました。
C大阪、前半2得点で勝利
勝って最終戦へ突破の望みをつなぎたいC大阪は、試合開始早々から、両サイドのMF福満隆貴選手とMF田中亜土夢選手が積極的に仕掛けてチャンスをお膳立てします。
16分、田中選手が自ら得たCKをゴール前へ送りこむと、「セットプレーはチャンスだと思っていた」というACL初先発のDF片山瑛一選手が、相手の背後からするするとゴール前に上がって左足を合わせると、シュートはクロスバーの内側に当たってゴールに吸い込まれ、C大阪が先制します。
昨季の大会で16強入りした済州は、21分、FWマグノ・クルス選手のスルーパスに反応したFWチアゴ・マルケス選手が強打でゴールを襲いますが、C大阪GKキム・ジンヒョン選手がブロック。韓国代表GKはその後も27分のMFイ・チャンミン選手のFK、28分のFWリュ・スンウ選手のシュートにも鋭い反応を見せて、ゴールを割らせません。
C大阪は30分過ぎから立て続けにCKの機会を得て攻めのリズムをつかむと、34分に追加点を決めます。福満選手が中盤からのパスを右サイドで受けて持ち上がり、ペナルティエリアに走り込んだMF山村和也選手へパスを出すと、山村選手は逆サイドに顔を出したFW柿谷陽一朗選手へつなぎます。柿谷選手はこれを右足で合わせて、今大会初ゴールを決めました。C大阪は2-0で折り返します。
負ければ敗退が決まる済州は、後半立ち上がりに積極的に出てきましたが、C大阪を崩すには至りません。
59分には柿谷選手がクロスに反応して相手ゴールを脅かす場面を作り、直後にはFW杉本健勇選手がゴールに迫る場面を作ります。
済州は66分に5バックのDFを一枚減らしてFWを投入。後半アディショナルタイムに、相手のボールを奪ってカウンターを仕掛けてボールをキープし、交代出場のFWチン・ソンウク選手が左クロスに頭で合わせて1点を返しましたが、C大阪が2-1で勝利。今大会2勝目で勝点を8に伸ばしました。
一方、グループ2位に付けていたブリーラム・ユナイテッド(タイ)は、ホームでグループ首位の広州恒大(中国)と1-1で引き分けて勝点6。この結果、C大阪はグループステージ突破圏内の2位に浮上し、4月17日(火)のアウェイでの最終節で広州に勝てば4年ぶりの16強進出が決まります。
鹿島、後半2ゴールで反撃
グループH首位の鹿島は、勝つか引き分けるかで突破が決まる試合でしたが、前半13分に与えたPKをコロンビア代表MFジョバンニ・モレノ選手に決められて先制を献上。さらに28分には、CKから交代出場したばかりのFWマオ・ジエンチン選手に決められて、2点を追う苦しい展開になります。
挽回したい鹿島は、前半38分にはFWペドロ・ジュニオール選手に代えてFW金崎夢生選手を送り込み、後半に入ると反撃。58分、ペナルティエリアに攻め込んだMFレオ・シルバ選手の折り返しが相手DFに当たったところを、FW鈴木優磨選手が捉え、冷静に押し込んで1点を返します。
その5分後には、金崎選手のパスを受けた鈴木選手がペナルティエリアに持ち込んでクロスを上げ、逆サイドに走り込んだMFレアンドロ選手が左足で合わせてゴールネットを揺らし、同点にしました。
このドローで勝点を9とした鹿島は、日本勢で最初にグループステージ突破を決め、17日(火)のホームでの最終節では2位の水原三星ブルーウィングス(韓国)と1位通過をかけて対戦します。水原はこの日、ホームでシドニーFC(オーストラリア)に1-4で敗れたものの、勝点7で2位をキープ。今大会初勝利のシドニーが勝点を5として3位に浮上し、勝点4で4位に後退した上海申花の敗退が決まりました。
4月4日(水)には柏レイソルがホームで全北現代モータース(韓国)と、川崎フロンターレがアウェイで上海上港(中国)と対戦します。
監督・選手コメント
尹晶煥 監督(セレッソ大阪)
グループステージ最後のホームの試合で、リーグ戦も続いている中で多くの選手を替えて臨みましたが、すべての選手が高い集中力を維持して戦ってくれました。いい得点からいい流れに繋がったと思います。この前のリーグ戦に続いて、良い雰囲気で試合ができたことを嬉しく思いますし、これからも良い姿を見せることができると思っています。今日新たに出た選手たちが良い活躍をしてくれましたが、新たな選手を起用することで、厳しい状況を克服できるのではないかと思います。全ての選手がいい雰囲気を維持するために本当によく努力をしてくれました。
DF 片山瑛一 選手(セレッソ大阪)
自分にチャンスを与えられたら、しっかりいいパフォーマンスを出せるように準備をしてきたので、何も不安もなく試合に入れました。得点場面は動きの中で(相手を)外せたので、あとはゴールに入れるだけでした。気持ちで決めたゴールだったと思います。勝たなくてはいけない試合に勝てたことが一番の収穫です。ただ、最後に失点して、締めなくてはいけないところはあったと思うので、次へ向けてチームでいい準備をしていきたいです。
FW 柿谷曜一朗 選手(セレッソ大阪)
山村選手ならパスが出ると思っていました。みんなのイメージが重なりました。みんなが与えられたチャンスをしっかり活かしたと思いますし、全員が共通意識を持っていい成果を出せました。怪我人が多い中でも、メンバーが意識高く準備ができれば、こういう試合ができるのだと思いました。もう少し高めていけると思います。
チョ・スンファン監督(済州ユナイテッド)
リーグ戦からメンバーを入れ替えて、控え選手を多く起用して臨みましたが、C大阪がよかったというより、我々が対応できませんでした。冬のキャンプからしっかり準備して臨んだつもりでしたが、開幕戦で集中力が切れて自滅すると、その負けを引き摺って、悪い流れのまま来てしまいました。切り替えができなかったことが不振の要因だと思います。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
今節の試合情報
4/4(水) 19:30キックオフ
グループE 柏レイソル(日本) vs 全北現代モータース(韓国)
TV放送:日テレNEWS24(19:15-21:30)
4/4(水) 20:00キックオフ
グループF 上海上港(中国) vs 川崎フロンターレ(日本)
TV放送:日テレジータス(20:45-23:00)
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