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鹿島はドローでラウンド16進出持ち越し、川崎Fはアウェイで敗れる ~ACLグループステージ第4節~
2018年03月14日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018グループステージ第4節が3月13日(火)に行われ、グループHの鹿島アントラーズはホームでシドニーFC(オーストラリア)に1-1で引き分けて、ラウンド16進出は次節以降へ持ち越しとなりました。グループFの川崎フロンターレはアウェイでメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に0-1で敗れて、勝点1のまま最下位を脱出できず、グループステージ突破が極めて厳しくなりました。
鹿島、後半に追いつかれドロー
シドニーに勝って3位の上海申花が負ければ、2試合を残して鹿島のグループステージ突破が決まる状況でしたが、鹿島は後半追いつかれ、相手を振り切る1点を決めることができませんでした。
鹿島は直近のJリーグ広島戦からメンバー8人を入れ替え、前回アウェイでのシドニー戦を戦ったメンバーを中心に前線にFW金崎夢生選手、左サイドバックにはプロ初先発の19歳DF小田逸稀選手を起用して臨みます。
左右のサイドを使って攻撃の形を作り、13分には金崎選手、19分にはFW鈴木優磨選手がゴールに迫り、27分には先制。左CKの流れから小田選手が上げたクロスを相手DFがクリアミス。これをゴール前に詰めていた金崎選手がヘディングで捉えてゴールネットを揺らしました。
勝点1で最下位のシドニーは、グループステージ突破へ巻き返しを狙って、左サイドからFWマシュー・サイモン選手やMFアントニー・カリク選手らを中心に仕掛け、鹿島のバックラインにプレッシャーをかけます。43分にはアドリアン・ミエルゼイェヴスキ選手のパスを受けたカリク選手がシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。
後半も鹿島が主導権を握って試合を進めますが、慣れない顔ぶれのためか、ボールを奪ってもプレーがかみ合わない場面も見られ、攻めあぐねる展開が続きます。
すると78分、シドニーは左サイドを攻め上がったDFルーク・ウィルクシャー選手がアドリアン選手のパスを受けてクロスボールを入れると、サイモン選手が頭で押し込んで同点にしました。
鹿島はその後MF土居聖真選手らをベンチから送り出し、金崎選手、交代出場のFW山口一真選手、MFレオ・シルバ選手がゴールに迫りましたが、均衡を破ることはできず、1-1で終わりました。
この結果、鹿島は2勝2分で勝点を8に積み上げてグループ首位をキープ。この日、アウェイで上海申花(中国)を2-0で破って2勝目を挙げた水原三星ブルーウィングス(韓国)が勝点1差で追っています。上海申花は勝点3で3位、シドニーは2分2敗の勝点2で最下位のままです。
川崎F、終了間際の失点で黒星
勝ってラウンド16進出へ巻き返したい川崎Fでしたが、メルボルンの後半アディショナルタイムの1点で敗れました。
負ければグループステージ突破の道が断たれる可能性のある一戦に、川崎Fは連戦とアウェイへの長時間移動の疲労を考慮してMF中村憲剛選手、MFエドゥアルド・ネット選手を帯同メンバーから外し、FW小林悠選手、DFエウシーニョ選手をベンチスタート。代わりにMF長谷川竜也選手、FW知念慶選手、FW大久保嘉人選手らを先発に起用して臨みました。
フル出場した大久保選手はシュートが相手GKの手を弾いてクロスバーを叩くなど、相手ゴールに迫り、後半途中からベンチスタートの小林選手、MF登里享平選手らもチャンスを作りましたが、ゴールは割れません。
今大会初勝利が欲しいメルボルンは後半アディショナルタイムにサイドを崩し、最後はFWコスタ・バーバルーゼス選手がゴールを決めて、勝点を5に積み上げました。
川崎Fは4試合を終えて1分3敗の勝点1。首位の上海上港(中国)はアウェイで蔚山現代(韓国)に1-0で勝って勝点を10に伸ばしました。蔚山が勝点5で2位、メルボルンが3位。川崎Fは次週アウェイで上海上港と対戦しますが、結果次第では敗退が決まる可能性があります。
なお、3月14日(水)にセレッソ大阪がホームでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と、柏レイソルがアウェイで傑志(香港)と対戦します。
監督・選手コメント
大岩剛 監督(鹿島アントラーズ)
最後引き分けに終わったので少し残念な結果です。小田選手をはじめ、日頃出番が少ない選手が最初はなかなかゲームに入れない場面もありましたが、時間を追うごとに入ることができて、先制して理想的な展開でした。日程のことはあまり言いたくありませんが、その中で選手たちはしっかりとプレーしてくれたと評価しています。残り2試合、自分たちも原点に戻ろうと選手たちに話をしました。あと2試合へ向けて、相手をしっかり分析して準備したいと思います。
DF 昌子源 選手(鹿島アントラーズ)
今日グループステージ突破を決めたかったです。失点場面は、もう少しオーガナイズできればよかった。少し相手のリズムにさせてしまいました。次はアウェイですが、最終節まで持っていかなくていいように、しっかりと決めたいと思っています。
MF 永木亮太 選手(鹿島アントラーズ)
あれだけ崩せてサイドを起点に攻撃できていたのに、最後の精度で自分たちの力を出せず、悔しい引き分けです。相手のやり方はアウェイの時とそれほど違いは感じなかったのですが、今日の試合への意気込みは違うと感じました。アウェイで僕らができていた球際などで、もう少し優位に立てればよかったのですが、そういう点で今日は少し劣っていて、この結果になってしまったかと思います。気持ちを切り替えて、次は勝って、なるべく早くグループステージ突破を決められるようにしたいです。
FW 金崎夢生 選手(鹿島アントラーズ)
(突破決定には)勝たないとだめだったので、残念な結果です。ゴールは運がよかっただけです。ほかにも決めるところがあったので、そこは決めないといけなかった。頑張って切り替えて、次は勝てるようにしたいと思います。
グラハム・アーノルド 監督(シドニーFC)
我々はとても良かったと思います。先週の対戦から続けて3度セットプレーで失点して、流れから獲られたわけではないので、とても残念です。我々の方が良かったと思いますし、勝ちに値するプレーをしていたと思っています。若手は良くやりましたし、ベテランの選手たちも良くサポートしていました。観客にはいい試合だったと思います。
大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)
次節の試合情報
3/14(水) 19:00キックオフ
グループG セレッソ大阪(日本) vs ブリーラム・ユナイテッド(タイ)
TV放送:日テレジータス(18:45-21:00)
3/14(水) 20:00キックオフ
グループE 傑志(香港) vs 柏レイソル(日本)
TV放送:日テレNEWS24(20:45-23:00)
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