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『第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』は昨年度王者を下し関東B・北信越選抜が初優勝!
2018年02月19日
『第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会』は、大会最終日の2月18日(日)に、熊本県大津町運動公園で決勝戦と順位決定戦が行われました。
決勝戦は2年連続の決勝進出となる関東選抜Aと、地域編成の変更後は初の決勝となる関東B・北信越選抜。関東のチーム同士が決勝で戦う“関東決戦”は2003年の第17回大会以来、15年ぶりとなります。
ともによく知る相手との対戦でしたが、前半は関東選抜Aが優勢に試合を進めました。関東B・北信越選抜は立ち上がりから、町田ブライト選手が積極的にゴール前に抜け出そうとしますが、関東選抜Aの守備を崩しきれません。逆に12分には、関東選抜Aの右サイドバック、岩武克弥選手がDFの裏を狙うロングボールをいれると、大橋祐紀選手がこれに反応。GKをかわして頭で押しこみ先制点を挙げます。
1点を追う関東B・北信越選抜はハーフタイムに3人の選手を交代。攻撃の選手を入れ替えるとともに、「相手に対してボランチの2人が対応しきれずにいた」(川津博一監督)ことから、システムを変更して3人目のボランチ・小野雅史選手をピッチへと送り込みます。この起用が功を奏し、試合の流れは次第に関東B・北信越選抜へと傾きます。すると75分、関東B・北信越選抜は右サイドバック・安在達弥選手からのクロスを受けたイサカ・ゼイン選手が、鮮やかなトラップから右足を振り抜いてゴール。試合を振り出しに戻します。その後は両チームとも攻撃的な選手を次々と投入しますが、追加点のないまま試合はアディショナルタイムに突入。規定により延長戦は行われないため、勝敗はPK戦に委ねられるかと思われましたが、終了間際の90+4分に劇的なゴールが生まれました。競り合いの中から強引にボールを奪った関東B・北信越選抜の小野原和哉選手がそのままドリブルで一気に前線まで駆け上がると、GKの股を抜いて劇的なゴールを決めました。間もなくタイムアップの笛が鳴り、関東B・北信越選抜が2-1で逆転勝利を収め、前身の関東選抜Bからは13年ぶり、関東B・北信越選抜としては初の優勝をはたしました。
また決勝戦に先立って行われた順位決定戦では、前回大会3位の関西選抜が九州選抜と3位・4位決定戦を行いました。試合は2点を奪取した九州選抜が完勝し、九州選抜が3位、関西選抜は4位という結果となりました。
初戦で敗れた全日本大学選抜は、北海道・東北選抜と5位をかけた試合を行いました。北海道・東北選抜に先制されるも、その後3点を奪い逆転に成功。その後北海道・東北選抜に1点を返されますが逃げ切り、3-2で5位に。北海道・東北選抜は6位となりました。
東海選抜と中国・四国選抜の7位・8位決定戦は、東海選抜が2点を挙げて勝利して7位となり、中国・四国選抜は8位で終わりました。
大会後にはベストイレブンとMVPが発表されました。大会MVPには決勝戦で決勝点を挙げた関東B・北信越選抜の小野原和哉選手(流通経済大学)が選ばれました。
監督・選手コメント
川津博一 監督(関東B・北信越選抜/日本大学)
前半は関東選抜Aに対して受け身になっていました。ここ2試合に比べて元気がなかったので、ハーフタイムには「90分で試合を決められればいい。焦らずにいこう」と声をかけました。後半は選手とシステムを変更しましたが、選手たちがそれによく対応してくれたと思います。小野原和哉選手については、合宿中などでほかの選手たちといろいろな会話をする中で成長したところもあったかと思います。それをプレーで示してくれたのは小野原らしいし、そういう意味でも今大会は小野原の大会だったのかもしれません。
浦上仁騎 選手(関東B・北信越選抜/東洋大学)
この大会は3日間で3試合という総力戦でしたので、全員の力を出し切れたことが優勝の要因だと思っています。チームとしては少し元気のよすぎる選手もいましたが、キャプテンとして声をかけて、うまくコントロールできたこともよかった。上手い選手とプレーできたことで、自分の課題もはっきりしました。そうした部分を自分のチームに還元し、また自分が成長できるよ、今後につなげていきたいと思います。
小井土正亮 監督(関東選抜A/筑波大学)
前半がうまく運んだのは、相手が関東選抜Aのことをリスペクトしていたから、という部分はあったと思います。後半、相手がなりふりかまわずにボールを奪い、体をぶつけにくると、前半にはできていたことができなくなってしまった。相手に「やれるな」と思わせてしまったことが敗因のひとつ。前半で仕留めきれなかったことが、負けに大きく影響したと思います。
鈴木徳真 選手(関東選抜A/筑波大学)
前回大会は自分たちがアディショナルタイムに勝ち越し点を決めて、気持ちよく勝利で終わることができましたが、今大会はその逆になってしまいました。決勝という舞台でプレーできたことはうれしかったし、自分たちのサッカーはできたと思いますが、勝負強さが足りないということを痛感する試合になりました。ただ、この大会ではテクニックを学べたのはもちろんのこと、仲間を信頼するということをより強く学ぶことができました。
全日本大学サッカー連盟公式Twitter(@jufa_soccer)では、全試合の速報を行います。
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大会日程、試合結果などは全日本大学サッカー連盟公式サイトをご確認ください。
第32回デンソーカップチャレンジサッカー 熊本大会
開催期間:2018年2月16日(金)~2月18日(日)
会場:熊本/大津町運動公園
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