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第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が開幕!

2017年12月31日

第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が開幕!

高校女子サッカーチームの日本一を決める「第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会」が12月30日(土)に兵庫県で開幕しました。初日には全国の予選を勝ち抜いた32チームによる1回戦16試合が行われました。

ピックアップマッチ 1

花咲徳栄高校 1-2(前半0-2、後半1-0)鳴門渦潮高校

五色台運動公園メイングラウンドでの第1試合では、花咲徳栄高校(関東6/埼玉)と、鳴門渦潮高校(四国1/徳島)が対戦しました。開始10秒ほどで鳴門渦潮の電光石火の一撃が決まり、試合は早々に動きました。キックオフのボールが数度のタッチで花咲徳栄のペナルティーエリア手前に送られると、右45度から新堀華波選手が思い切って右足シュート。このボールがゴール左隅に決まりました。大きな先制点をつかんだ鳴門渦潮は、先制点から4分後、。左サイドでのスローインからボールをつなぎ、ファーサイドに走り込んだ岡百々花選手が押し込み追加点を挙げました。

花咲徳栄はサイド突破からゴールを目指します。37分には縦パスに抜け出した加瀬田彩華選手が中央をドリブルで持ち上がり、シュートにつなげます。前半のシュート数は6本と鳴門渦潮を4本上回り、花咲徳栄は後半に入っても積極的に攻撃を仕掛けていきます。47分にもサイドを崩してシュートに持ち込みますが、新井優紀選手の一撃はゴール右に逸れました。

前線の新堀選手のポストプレーから冨田優夏選手らのスピードで隙を突こうとする鳴門渦潮に対して、花咲徳栄は圧力を強めていきます。すると67分、その意欲が実ります。それまでも見せていたように右サイドを破ると、根岸里歩選手のクロスに合わせたのは加瀬田選手。この追撃弾で花咲徳栄はさらにギアを上げようとしますが、ゴールネットを揺らすことができません。落ち着いて守備範囲広く守るGK米田揺杏選手を含めて全員で粘り強く戦った鳴門渦潮が、3大会ぶりの初戦突破を果たしました。

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ピックアップマッチ 2

福井工業大学附属福井高校 4-1(前半4-1、後半0-0)山陽高校

五色台運動公園サブグラウンドでの第2試合では、福井工業大学附属福井高校(北信越2/福井)と山陽高校(中国3/広島)が対戦しました。両チームは、序盤に点を取り合いました。5分には左サイドのスローインから早めにクロスを入れた工大福井が、ファーサイドの西川紗奈選手が頭で合わせて先制。山陽はその7分後、左サイドを抜け出してのクロスに小田夏希選手が押し込み、試合を振り出しに戻します。

山陽は北川咲嬉選手にボールを集め、そのキープ力とパス能力を生かして、スピードある選手を相手DFラインの裏に抜け出させようとします。対して工大福井は、選手間の距離をうまく保って前から組織的にボールを奪いにかかり、山陽の前線へのパスを封じ込めました。さらには相手の横パスを奪うなどして、チャンスを広げると、22分と34分のCKをともに小林和音選手が決めて、リードを広げました。小林選手はさらに36分、縦パスをコントロールすると反転し、左へ流れながらのシュートでゴールネットを揺らして、ハットトリックを達成しました。

後半に入っても、工大福井は足を動かし続けて守備の網を崩しませんでした。前半以上に、山陽陣内でプレーが展開される時間が長くなっていきます。工大福井は54分までに2人を投入、62分には2人同時交代など5つの交代枠をフルに使い、運動量を落としませんでした。こうして最後までペースを握った工大福井が、2大会ぶりの初戦突破を果たしました。

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31日(日)には兵庫県内の各会場で2回戦が行われ、ベスト8が出そろいます。

監督・選手コメント

末貴光 監督(花咲徳栄高校)
最後の部分で、ちょっと大事にプレーし過ぎたかもしれません。きれいな形で崩そうという意識が、逆に相手の勝負強さへと流れを渡してしまったかもしれません。大会前に行った3つの練習試合では、ゲームへの良い入り方ができていたのですが、本番では「よそ行き」のプレーになってしまいました。その入りの悪さが尾を引きましたし、セットプレーでも力を出し切れませんでした。昨年から、「どうせやるなら日本一を目指そう」と頑張ってきましたが、改めて何が足りなかったか整理する必要があります。この敗戦を生かしていかなければいけないと思います。

FW #10 新堀華波 選手(鳴門渦潮高校)
今年は四国大会で先制点を取られることが多く、逆転できずに全国を逃してきたので、絶対に先制点を奪って自分たちの流れにしようと考えていました。去年は自分たちのペースでチャンスがたくさんありながら負けてしまったので、決め切る大切さは感じていました。押し込まれた時間帯には、攻撃陣は足が止まってしまったのですが、守備陣が体を張って守ってくれました。次はもっと走って、周りを楽にしたいです。

FW #9 小林和音 選手(福井工業大学附属福井高校)
ハットトリックどころか、全国選手権で得点を決めたのは3年間で初めてです。3点目の場面では、得意なコースだったので、左足で思い切り打ちました。ただ私たちは、どうやって点を取るかということよりも、自分たちの良さである守備をしっかりやろうと話していました。今年はいろいろな強いチームと練習試合をしても勝つことが多くなり、そこから出てきた自信が今大会にも生きているのかなと思います。福井勢としては、一度も2回戦を突破できていません。次も絶対に勝って、目標である日本一になれるよう頑張ります。

田中良和 監督(山陽高校)
失点が4分50秒と早すぎて、なかなかリズムがつかめませんでした。相手のプレスが速く、なるべく早く前線につなげたかったのですが、それもできませんでした。今日は力不足でした。だんだんと変わっていくのではないかと思いますが、少しずつ力をつけていかないといけません。今年はGKも、DFの2人も1年生ですし、来年につながる経験ができたのではないかと思いますが、経験だけではなく勝ってほしかったなというのが本音です。

その他の試合結果

修徳高校(関東1/東京) 2-0 東海大学付属福岡高校(九州3/福岡)
帝京第三高校(関東7/山梨) 0-1 広島文教女子大学附属高校(中国2/広島)
前橋育英高校(関東3/群馬) 1-2 岡山県作陽高校(中国1/岡山)
開志学園JSC高等部(北信越1/新潟) 1-0 四国学院大学香川西高校(四国2/香川)
常盤木学園高校(東北2/宮城) 0-1 大阪学芸高校(関西4/大阪)
聖カピタニオ女子高校(東海3/愛知) 0-2 神戸弘陵学園高校(関西3/兵庫)
北海道文教大学明清高校(北海道1) 0-2 神村学園高等部(九州1/鹿児島)
星槎国際高校湘南(関東2/神奈川) 1-2 大商学園高校(関西2/大阪)
十文字高校(関東4/東京) 3-2 秀岳館高校(九州4/熊本)
日本航空高校(関東5/山梨) 2-1 常葉大学附属橘高校(東海1/静岡)
松商学園高校(北信越3/長野) 6-0 六甲アイランド高校(開催県/兵庫)
北海道大谷室蘭高校(北海道2) 0-1 鳳凰高校(九州2/鹿児島)
専修大学北上高校(東北3/岩手) 0-10 藤枝順心高校(東海2/静岡)
聖和学園高校(東北1/宮城) 0-0(PK:2-4) 日ノ本学園高校(関西1/兵庫)

詳しい試合結果はこちら

第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

開催期間:2017年12月30日(土)~2018年1月7日(日)
会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、しあわせの村(兵庫県神戸市)、神戸総合運動公園(兵庫県神戸市)
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