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カップを掲げるのは12回目のベレーザか、初のノジマか 第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

2017年12月23日

カップを掲げるのは12回目のベレーザか、初のノジマか 第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会

第39回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の決勝戦が、いよいよ12月24日(日)に行われます。

決勝の舞台に勝ち進んだのは、日テレ・ベレーザとノジマステラ神奈川相模原。関東勢同士で優勝を争うこととなりました。

ベレーザは初戦となった2回戦のJFAアカデミー福島戦から主力選手が長時間出場して6-0の完勝。以降も戦力を落とすことなく戦い、前回大会で敗れたアルビレックス新潟レディース戦を準々決勝で下し、準決勝の浦和レッズレディース戦に臨みました。

浦和戦は後半に失点し、キャプテンの岩清水梓選手が「守備で課題の残る試合になった」と振り返ったように、やや落ち着かない時間帯もありましたが、それでも今大会はまだ1失点のみで、今季のプレナスなでしこリーグ優勝の要因となった鉄壁の守備は、ベレーザの持ち味だと言えます。

攻撃陣も好調で、今大会5得点で得点ランキング首位の田中美南選手を筆頭に、下部組織の日テレ・メニーナ所属ながら、クラブ申請適用選手の18歳・植木理子選手も3試合連続得点中です。

攻撃、守備共に充実した内容で勝ち進み、3大会ぶり12回目の皇后杯優勝、そして今季2冠を目指します。

ノジマは昨季のなでしこリーグ2部を制し、今季初めてリーグ1部を戦いました。東京電力女子サッカー部マリーゼを率いた経験を持つ菅野将晃監督が「苦しい戦いだった」と回想したリーグ戦は、3勝5分10敗と負け越しながらも、8位で1部残留に成功。リーグ戦での課題だった守備を強化して、皇后杯に臨みました。

ベレーザ同様に2回戦から登場したノジマは、準決勝までの4試合を、1点差または延長戦を経てのPK戦によって制しています。僅差の試合をものにしてきた粘り強い守備で耐えしのぎ、得点源の南野亜里沙がゴールネットを揺らすという勝ちパターンは、準決勝のジェフユナイテッド千葉レディースでも健在。今大会2回目の延長戦を戦い抜き、初の決勝進出を果たしました。

「全ての人が認めるようにベレーザは女王。隙がない」と、多くの代表選手を擁するベレーザを最大限に警戒する菅野監督ですが、「守るようなサッカーはしたくない。今季積み上げてきた攻撃を、ベレーザを相手に押し出していきたい」と、決勝戦は強気に戦うことを宣言しています。

INAC神戸レオネッサ所属時代に、リーグ1部で戦った経験を持つ、ノジマの田中陽子選手は、「ベレーザは流動的にポジションを変えながら戦ってくる。ノジマが得意なしつこい守備は、ベレーザは嫌がるはず。守備で声を掛け合いなら、うまく攻撃につなげたい」と準決勝後に話し、女王攻略に考えを巡らせていました。

ベレーザはリーグ3連覇中ですが、皇后杯では3大会ぶりの決勝の舞台で、チームが今大会に懸ける思いは非常に大きいでしょう。「自分たちが優勝することを考えている。気を抜かずにチーム一丸となって戦いたい」と言うのは、ベレーザの攻撃をけん引する田中美南選手です。

田中陽子選手と田中美南選手の、同世代対決も焦点のひとつとなりそうです。

両チームの今季の対戦成績は、3勝1分でベレーザがリードしています。なでしこリーグカップ1部のグループリーグ第9節では、7-0でベレーザが圧勝しましたが、リーグ戦の第7節では0-0と引き分けて、ノジマが善戦した試合もありました。

リーグ戦との2冠を狙う女王・ベレーザか、チーム発足6年目で初の日本一に王手をかけた新興勢力・ノジマか。決勝は12月24日(日)、14:10キックオフの予定です。
 

開催期間:2017/10/28(土)~2017/12/24(日)
1回戦 10月28日(土)、29日(日)
2回戦 11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
3回戦 11月11日(土)、12日(日)
準々決勝 11月18日(土)、19日(日)
準決勝 12月21日(木)
決勝 12月24日(日)

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