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第14回全日本女子フットサル選手権大会で頂点に輝くのは~伊藤雅範フットサル日本女子代表監督が大会の展望を語る
2017年11月09日
第14回全日本女子フットサル選手権大会が11月10日(金)にいよいよ開幕します。女子フットサルの日本一を決める大会を前に、フットサル日本女子代表の伊藤雅範監督に大会の見どころを聞きました。
――今大会の展望をうかがいたいと思います。グループAでは、どこに注目していますか?
伊藤 今大会で最も未知数なグループですね。2大会ぶりの出場となるサフィルヴァコルミージョ(開催地/北海道)は、第4回地域チャンピオンズリーグでも印象的な戦いを見せるなど、全国大会での経験もあるチームです。強烈なピヴォが前に張るクラシカルな戦い方をする東海の強豪、メンバーオブザギャング(東海1/三重)にも注目ですね。八戸学院大学女子サッカー部(東北1/青森)とジュンジーズFFミネルバ(中国/山口)には、サプライズを期待したいですね。
――続くグループBには、日本女子フットサルリーグに所属するさいたまサイコロ(関東2/埼玉)がいます。
伊藤 サイコロが、どれだけ引いた相手を崩せるかがポイントになるでしょう。サイコロのパワープレーは国内最高レベルです。女子フットサルで、パワープレーでゴールを奪えるチームはあまりないのですが、サイコロはしっかり点を取れます。普段からフットサルに慣れていないチームは、苦戦を強いられるでしょうね。地元北海道のレイナージョ(北海道)、前回大会まで2大会連続で出場していたレオグラスタを関西大会で破ったバンブグリーンパークレディース(関西3/京都)、4大会ぶり出場となるコラッサ福岡(九州2/福岡)が、サイコロにどのように挑むか楽しみです。
――日本女子リーグの2チームが同じグループCに入りました。
伊藤 これは大変なことですね。福井丸岡ラック(北信越/福井)とアルコイリス神戸(関西1/兵庫)の試合というのは、今、日本で見られる女子の試合の中でも本当にトップレベルです。12分ハーフの試合で決着をつけるのはもったいないですね。グループを突破できるのは首位だけなので、この2チームが激突する初戦は必見です。大会連覇を目指すアルコイリス神戸は、どのチームも止められないのではないかというくらい充実しています。特に日本リーグで得点女王となっているFP江口未珂選手は、後ろから一人で持ち上がってフィニッシュまで行く能力があります。試合時間を考えると、お互いにFPは6人ずつくらいで回すかもしれませんね。両チームの監督の采配にも注目です。
――グループDはいかがでしょうか。
伊藤 面白いことに、フウガドールすみだレディース(関東1/東京)のGK杉山藍子選手、SWHレディースフットサルクラブ(関西2/兵庫)のGK山本彩加選手、デリッツィア磐田レディース(東海2/静岡)のGK前原りんご選手とフットサル日本女子代表に選出されているGK3人が所属するチームが、同じグループに入りました。アストゥーロ鹿児島(九州1/鹿児島)も、地元の有力な選手が集まった良いチームです。前回大会、準優勝のSWHレディースは、去年以上に強くなっていると思いますが、僕の中ではフウガドールすみだレディースが頭一つ、抜け出すのではないかと予想しています。
日本リーグに所属する3チームを中心に、優勝争いが繰り広げられることになると思います。日本女子フットサルリーグの元年ですし、決勝がさいたまサイコロ対福井丸岡ラックかアルコイリス神戸になると美しい結末かもしれませんが、その可能性は50%あるかないかでしょう。どのような大会になるのか、今から楽しみです。
第14回 全日本女子フットサル選手権大会
大会期間:2017/11/10(金)~2017/11/12(日)
会場:北海道/北海きたえーる