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出場選手が語るシニアサッカーの魅力 ~第5回全国シニア(40歳以上)サッカー大会~
2017年10月30日
第5回全国シニア(40歳以上)サッカー大会が、11月3日(金・祝)から3日間にわたって大阪府堺市のJ-GREEN堺で行われ、各地区予選を勝ち抜いた16チームがそれぞれの技を競い合います。
かつてJリーグで活躍した選手たちも参加し、徐々に大会のレベルが上がるとともに、注目度もアップしています。関東第2代表として今大会に出場する横浜シニア(神奈川)のセンターバックで、現役時代は川崎フロンターレなどで活躍し、日本代表歴もある箕輪義信さんに、現役時代の思い出やシニアサッカーの魅力、今大会に向けての意気込みを語っていただきました。
――日本代表に選出された一方で、4度にわたってアキレス腱の手術を経験するなど波乱万丈なプロ生活でしたが、今振り返るとどのような12年間でしたか?
箕輪 幸せでしたね。高校、大学とさほど活躍できなかったので、プロの場で自分磨きができ、A代表の経験までさせていただいたので、本当に幸せでした。キャリアの終盤はケガが続いてしまいましたが、けがをしたことで人生における大きな経験をさせてもらったと思っていますし、今のキャリアにもかなり大きな影響を与えているので、プロとしては残念でしたが、人生においてはいい経験だったと思っています。
――引退後は公立高校の教師に転身されました。その理由を教えてください。
箕輪 もともと学生時代に教員を目指していたんですが、プロのスカウトの方から「一度プロを経験してからやりたいことをやってもいいんじゃないか」と言われ、プロの道に進んだ経緯があります。そして引退後、自分に何ができるのかと考えた時に、公立高校の教員という選択肢にたどり着きました。教員採用試験は本当に大変でしたが、それを通過しなければいけないという思いでチャレンジしました。
――サッカー部の監督をされていますが、やりがいを感じる部分はどこでしょうか。
箕輪 教え子たちがサッカーを通じて目標を達成する姿を見た時は、やりがいを感じますね。また、生涯にわたってサッカーができるようにというアプローチをしているんですが、卒業生たちが遊びに来てくれて、「卒業してから僕の言葉の意味を理解できるようになった」と言ってもらえた時はうれしいですよね。
――どのようなきっかけでシニアサッカーと出合ったのでしょうか。
箕輪 シニアサッカーをやっている教員の方が多くいらっしゃるのですが、昨年の6月ぐらいに神奈川県のユースダイレクターを務めている厚木北高校の中村元彦さんから「守備を安定させて、チームを全国に連れて行ってほしい」と横浜シニアに誘っていただき、練習試合に出場したところ、終わった後にチームの方々から「入団テスト合格!」と言われて(笑)。その試合でパス交換をしたボールから伝わる雰囲気、ピッチ内の雰囲気がすごくよくて、「このチームの人たちともっと仲良くなりたい」と思ってチームの一員になりました。
――シニアサッカーの魅力を教えてください。
箕輪 学生時代にやりきれなかったことを取り戻しているような感覚の方々が多い気がします。この年齢になってもボールで一喜一憂し、楽しんでいる姿を見ると、「高校の教え子たちも将来こうなってほしいな」と思いますね。それに、シニアの大会はフレンドリーな雰囲気の中で行われますね。勢い余って削られることもあるんですが、そこに悪気はないですし、必死にプレーしている姿は素敵で、魅力的ですね。
――50歳以上、60歳以上、70歳以上と、さらに上のカテゴリーもあります。
箕輪 今のメンバーでずっと続けていきたいですね。年齢に合わせた大会に出て、みんなで一喜一憂したいです。人生の先輩たちに助けられることが多いので、ずっとご一緒できたらいいな、と思っています。
第5回全国シニア(40歳以上)サッカー大会
2017/11/3(金・祝)~2017/11/5(日)
会場:大阪府堺市(J-GREEN堺)
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