ニュース
浦和、10年ぶりの決勝進出へ上海上港と激突~AFCチャンピオンズリーグ2017 準決勝第2戦~
2017年10月16日
10年ぶりの決勝へ。浦和レッズが10月18日(水)のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017準決勝第2戦でホームに中国の上海上港を迎え、優勝した2007年大会以来の決勝進出をかけた戦いに臨みます。
3週間前のアウェイでの第1戦では、浦和は元ブラジル代表FWフッキ選手による15分の得点で上海に先制を許したものの、27分にMF柏木陽介選手が同点弾を決めて貴重なアウェイゴールを奪取。その後も相手に押されながら、ファインセーブを見せたGK西川周作選手と中盤で好プレーを見せたMF長澤和輝選手らを中心に、チームが冷静に粘り強く対応して1-1で終了しました。
この結果、埼玉スタジアム2002での第2戦では、勝利またはスコアレスドローでもアウェイゴールで相手を上回って決勝進出が決まります。しかし、2失点以上での引分け、あるいは負けでは敗退となり、90分を終えて1-1の場合は15分ハーフの延長戦、そこでも決着がつかなければPK戦が行われます。
アウェイゴールの優位性はわずかで、浦和はまったく油断できない状況です。西川選手も、「自分たちが有利と考えるのが一番危険だし、有利と思っている選手は一人もいない」と話し、気を引き締めています。
タレント揃いの上海
浦和は上海上港とは今季のグループステージでも顔を合わせており、今回が4度目の対戦です。3月15日の上海での対戦は2-3で落としましたが、4月11日にホームで1-0の勝利を収めました。この直接対決の成績で上回った浦和がグループを首位で突破し、上海は2位で通過しました。
上海はラウンド16で江蘇蘇寧(中国)、準々決勝でこれまで2大会優勝の広州恒大(中国)を延長PKの末に退け、昨年の8強からさらに進んで、2度目のACL挑戦で初の4強入りを遂げました。チームはタレント揃いの攻撃で知られています。
かつて川崎Fや東京ヴェルディなどJリーグでもプレーしたフッキ選手は、先日の第1戦の得点でACLでは出場した全9試合で毎回得点の9ゴール。4月に埼玉で黒星を喫した時には不在でした。上海で2シーズン目を迎えて連係がさらに良くなり、国内リーグでは24試合で13得点をマークしています。
同様に警戒が必要なのが中国代表FWウー・レイ選手です。今季のACLでは5得点止まりですが、リーグ戦ではフッキ選手を超える25試合19得点で、昨季の30試合14得点を上回っています。週末の遼寧宏運戦でも2得点を挙げており、フッキ選手とともにリーグ最多得点を誇る上海の大きな得点源です。
チェルシーから今季の大型補強で獲得したMFオスカル選手、広州恒大でACL優勝経験のあるFWエウケソン選手もいて、中でもウズベキスタン代表MFオディル・アフメドフ選手の中盤の底からの攻め上がりは要注意です。その上、第2戦では第1戦で累積警告により出場停止だったGKヤン・ユンリン選手、DFワン・シェンチャオ選手、MFワン・ジャジェ選手が戦列に復帰します。
CFAカップ準決勝第1戦で広州恒大を相手に先勝し、国内リーグでは首位の広州に勝点6差の2位。14日の試合は、リーグ戦での審判への問題発言で中国協会から国内8試合の出場停止処分を受けたアンドレ・ビラスボラス監督がベンチ外の中で戦い、最下位の遼寧にアウェイで3-3の引分けに持ち込まれましたが、リーグ4戦連続負けなしです。
粘り強さが加わった浦和
西川選手は、「相手には良い選手がいる。まず失点しないこと。そのためにやるべきことをやる。隙を与えない守備が大事になる」と話しています。
浦和は、7月末に就任した堀孝史監督が導入した4バックのシステムも定着。チームには、たとえ先制されても冷静に粘り強くプレーするという側面が加わりました。堀監督体制での8月からの公式戦の戦績は6勝7分3敗です。
シーズン途中加入のDFマウリシオ選手もチームにフィットし、最終ラインに安定感を加える一方で、機を見て参加する攻撃では鋭いミドルシュートを放つなど、チームに欠かせない戦力となっています。
週末のJリーグのヴィッセル神戸戦は1-1でしたが、リーグ戦3試合連続負けなしです。堀監督体制で先発が増えているMF矢島慎也選手が今季初ゴールとなる同点弾を決め、負傷離脱していたDF宇賀神友弥選手も久しぶりの出場でした。
DF槙野智章選手とDF遠藤航選手は、代表戦の疲労を考慮して神戸戦では出場機会がありませんでしたが、その分、上海戦へ調整十分で臨めそうです。
柏木選手は、「勝ちに行くしかない。内容どうこうではなく結果」と話し、マウリシオ選手も「次の試合は今季で一番大事な試合。自分の力をすべてそこに注ぎたい」と語り、闘志を燃やしています。
浦和レッズ対上海上港戦は18日(水)、19:30キックオフの予定です。
なお、西地区の準決勝では、サウジアラビアのアルヒラルがイランのペルセポリスに4-0で先勝。第2戦は17日(火)に行われます。
大会期間:2017年1月24日(火)~2017年11月25日(土)
準決勝 2nd Leg
2017年10月18日(水) 19:30 埼玉スタジアム2002
浦和レッズ(日本) vs 上海上港(中国)
関連情報
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/16 【Match Report】SAMURAI BLUE、アウェイでインドネシアに4-0で快勝、首位でアジア最終予選を折り返す
- 大会・試合 2024/11/15 組み合わせ決定 第33回全日本大学女子サッカー選手権大会
- JFA Passport 2024/11/15 【JFA登録者の皆さまへ】「JFA KICKOFF」アプリサービス終了のお知らせ ~選手・指導者・審判登録証の表示はJFA公式アプリ「JFA Passport」へ~
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 木村未来選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定
- 選手育成 2024/11/14 JFAアカデミー福島女子 14期生 樋口梨花選手 ちふれASエルフェン埼玉に加入決定