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「今までで一番レベルの高い大会」に臨む茂怜羅オズ選手(東京ヴェルディBS) 第12回全国ビーチサッカー大会
2017年09月07日
第12回全国ビーチサッカー大会が9月8日(金)に開幕します。今年は兵庫県明石市の大蔵海岸公園を舞台に、ビーチサッカー日本一を懸けて3日間の熱戦が繰り広げられます。今回は、東京ヴェルディBSの茂怜羅オズ監督兼選手に、日本と海外のビーチサッカーの違いや全国大会への思いを聞きました。
<取材協力=東京ヴェルディ>
――オズ選手は、海外のリーグに参戦していると聞きました。
オズ 今年はロシア、イタリア、ポルトガルのリーグに参加しました。参加と言っても試合の期間だけです。僕はヴェルディで監督をしているので長い間は離れられませんが、他の外国人選手は夏の4カ月くらい在籍します。例えばヨーロッパチャンピオンズリーグの一週間だけ海外にいって、試合だけして帰ってくることもあります。この間は、日曜日に日本でリーグ戦に出場して、月曜日にロシアに行って金曜日まで試合をして、土曜日に日本に帰ってきて、日曜日にまた試合をして、そのまま成田空港からロシアへ戻ることもありました。冷静に考えれば、おかしなスケジュールですよね(笑)。ただ、今はまだ31歳で、そのように呼んでもらえる機会があるので、チャンスがあるうちはできるだけ海外に出ていきたいと思っています。これからヴェルディの若い選手が日本代表で活躍したら、どんどんそういう機会をつくってあげたいと思います。海外に行けばビーチサッカーへの考え方も変わるはずです。海外ではスタジアムを建てて試合を行い、5,000人くらいのサポーターが応援に来ます。そういう雰囲気を味わってほしいんです。
――映像で見るのと、実際にピッチに立つのは違うものですか。
オズ 砂質もそうですし、何よりレベルが全く違います。今季、ヴェルディにはベルナルド・ボテーリョという選手が加入しました。昨年は、フュージョンに2人のタヒチ代表選手とベルナルド選手に参加してもらいました。それには僕なりの意図があります。僕は日本に帰化して、ずっと一緒に練習している僕のプレーにみんなも慣れていますが、また違った選手を連れてくればヴェルディの選手たちにとってメリットになると思います。全国大会でもベルナルド選手のようなスーパースターがいれば、お客さんにも喜んでもらえますし、対戦するチームも「ベルナルド選手がいるチームに勝てばすごいこと」とモチベーションになると思います。そうなれば大会自体のレベルももっと高くなると考えています。
――豪華メンバーをそろえて、ヴェルディとして初めて全国の舞台に立つので優勝へのプレッシャーも大きいのではないでしょうか。
オズ 個人的にはそこまでプレッシャーを感じることはありません。来日してからプレーしていた東京レキオスはほとんどが日本代表選手だったこともあり、そのときからプレッシャーは感じていました。優勝しても「当たり前」だと思われ、負けることがあれば「恥ずかしい」と言われるんです。それでも日本はまだプレッシャーが少ない方だと思います。例えば、バルセロナでプレーしたときに負けたときは、いろいろな文句を言われました。そういうプレッシャーには慣れているので、今はヴェルディのユニフォームを着てプレーすることが楽しみですね。いろいろな人が注目してくれていますし、会場にはサポーターの方も来てくれると思うので、モチベーションはすごく上がっています。
――若い選手はプレッシャーを感じるかもしれませんね。
オズ 3~4人にとっては初の全国大会。僕がいつも伝えているのは、試合を楽しむことです。ビーチサッカーは日本ではまだまだマイナースポーツで、毎朝早くから練習して、それから仕事に行く選手がほとんどです。ただでさえ試合が少なくて、全国大会は3日間しかありません。一番楽しみにしている試合で緊張して自分のプレーができなかったら頑張ってきたかいがありません。だから、大事なのは試合のときにミスしても楽しむこと。楽しんでプレーしていれば、硬さが取れて自分らしいプレーができます。2月の立ち上げ時から比べると変わってきたと思います。関東大会でも22歳の川口敬介選手が大事な場面で2点決めて、チームを助けてくれました。全国大会も最初は緊張するかもしれませんが、やってくれると信じています。
――今年の全国ビーチサッカー大会の見どころは。
オズ 過去に優勝経験のある東京レキオスBS、ソーマプライア、ドルソーレ北九州、フュージョンの4チーム全てがいない大会なので、新しい歴史をつくる大会になると思っています。しかし、日本代表選手も含め、うまい選手は新しいチームに加入しているので、今までで一番レベルの高い大会になると思います。どこが優勝するか、全てのチームに初優勝の可能性があります。そのことが参加する側からしても一番楽しい。僕たちは開幕戦でGK照喜名辰吾選手やFP山内悠誠選手ら日本代表選手を擁する琉球エリスリナ(九州地域第1代表/沖縄県)と対戦します。いきなり厳しい試合になりますが、どのチームとも難しい試合になると思うので楽しみです。
――ビーチサッカーの魅力は。
オズ 試合の展開も速いし、ゴールシーンも多い、オーバーヘッドなどのアクロバティックなプレー、GKが点を取れることも魅力です。何よりプレーする選手と見る人が絶対に楽しめる。今回の大会はレベルが高いと思いますし、会場の明石の砂は日本一美しい砂として有名です。試合後には観光できる場所もあります。見に来てくれる人に面白いビーチサッカーを見せられるように頑張りたいです。ヴェルディだけでなく、他にもたくさん強いチームが出場しているので、どの試合を見ても見応えがあると思います。これからも日本のビーチサッカーを盛り上げていくために頑張りますので、是非会場に足を運んでください。
第12回 全国ビーチサッカー大会
大会期間:2017年9月8日(金)~2017年9月10日(日)
会場:兵庫県明石市/大蔵海岸公園 [ 観戦無料! ]
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