ニュース
第38回皇后杯 新潟Lとノジマが8強入り
2016年11月06日
11月5日(土)に第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の3回戦4試合が開催されました。
ピックアップマッチ1
アルビレックス新潟レディース(なでしこ1部/新潟)1-0(前半0-0、後半0-0、延長前半1-0、延長後半0-0)ちふれASエルフェン埼玉(なでしこ2部/埼玉)
広島県のコカ・コーラウエスト広島スタジアムで行われた第1試合では、前回大会準優勝のアルビレックス新潟レディース(なでしこ1部/新潟)と、2部リーグで2位につけ、1部昇格を懸けた入れ替え戦も控えて意気上がる、ちふれASエルフェン埼玉(なでしこ2部/埼玉)が対戦しました。
最初にビッグチャンスを迎えたのは、ちふれでした。16分、ゴール前へのパスに抜け出した薊理絵選手がループ気味にゴールを狙いますが、GKの好セーブに防がれました。ちふれは最終ラインの粘り強い守備などでしぶとく戦い、速攻のチャンスをうかがいます。
一方、ボールを動かしてもゴール前でスピードアップできない新潟Lは、35分に上尾野辺めぐみ選手が直接FKで、50分にはFKの流れからちふれゴールを脅かします。その後も、佐伯彩選手らの積極的な仕掛けも見られるようになり、交代出場した斎藤友里選手が裏への走り込みから惜しいシュートを放ちますが、得点には至りません。78分にはちふれにもゴールポストを叩くセットプレーがありましたが、試合は両チーム無得点のまま、延長戦に突入しました。
延長戦早々の92分、新潟Lが均衡を破ります。左CKから流れてきたボールを最後は川﨑咲耶選手が押し込みました。これで追う立場になったちふれは後半途中から1トップへとポジションを変えた薊選手のスピードを生かす姿勢を強め、高さがあり、空中戦でロングフィードを新潟ゴールへと流せる土居明日香選手を前線に投入しますが、なかなかシュートに持ち込めません。試合はこのまま動かず、新潟Lが準々決勝進出を決めました。
ピックアップマッチ2
ノジマステラ神奈川相模原(なでしこ2部/神奈川)3-1(前半0-1、後半3-0)岡山湯郷Belle(なでしこ1部/岡山)
コカ・コーラウエスト広島スタジアムでの第2試合では、来季のなでしこリーグ1部昇格を決めているノジマステラ神奈川相模原(なでしこ2部/神奈川)と岡山湯郷Belle(なでしこ1部/岡山)が対戦しました。
来季は2部で戦うことになる湯郷ベルですが、試合前のウォーミングアップから気合いの高さをのぞかせます。その気迫が結実したのが6分の先制点でした。果敢なプレッシングにより高い位置でボールを奪って素早く攻撃に移ると、FKを奪取。これを最後は乃一綾選手が押し込みました。ノジマの反撃を受けながらも、湯郷ベルが1点をリードして試合を折り返します。
後半はノジマが息を吹き返します。相手のプレスにひるまず、動きの逆を突くパスをつなぎ、選手たちの前へと出る動きも増やしてチャンスをつくります。すると62分、左サイドからの分厚い攻めを見せ、混戦になるも最後は逆サイドからゴール前に入っていた石田みなみ選手が同点ゴールを叩き込みます。その2分後には、ノジマが逆転に成功。またも左サイドからの攻撃を交代出場したばかりの工藤麻未選手が決めました。ピッチを広く使い、空いたサイドのスペースを突くノジマは、前半から積極的に独力突破を見せていた石田選手がCKから追加点をスコア。ノジマが逆転勝利で8強入りを決めました。
監督・選手コメント
森周三 監督代行(岡山湯郷Belle)
セットプレーから先制した後、何度かチャンスをつくりました。ただ、後半に相手が戦い方を修正してからは、パスで左右に揺さぶられて足が止まってしまいました。プレスの判断がしづらい状況の中、相手は抜け目なく縦パスを狙ってきて、自分たちは後手に回って守備をせざるを得ない状況になりました。後半はプレスをかけても上手に逃げられて、逆に相手にうまくスペースを使われました。
上尾野辺めぐみ 選手(アルビレックス新潟レディース)
相手は1部リーグへの入れ替え戦も控えていますし、モチベーション高く試合に入ってくると想定していました。前半は激しいプレッシャーで困らされる場面もありましたが、我慢強く戦っていこうと話していました。延長戦になってしまいましたが、我慢した結果が出たかなと思います。何が起きるか分からない一発勝負の大会で勝てているのは、次に向けても自信になります。次の試合までの期間でしっかり練習に取り組み、修正をしてチーム一丸となって戦っていきたいと思います。
伊藤香菜子 選手(ちふれASエルフェン埼玉)
今季初めての1部リーグのチームとの対戦に、自分たちが持っているものを思い切りぶつけようと試合に入りました。立ち上がりは押し込む場面もありましたが、最後にセットプレーから得点されたのは地力の差だと思います。皇后杯は終わりましたが、来週には1部への入れ替え戦が残っています。今日の試合の前にも話していたのですが、どんなに良い試合をしても負けたら何の意味もありません。皇后杯や入れ替え戦のような試合はなおさらです。今回も善戦したかもしれませんが、勝ち切る力をつけなければいけません。だから、これで終わりではなく、入れ替え戦に向けて切り替えて準備しようと思います。
石田みなみ 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
負けると今日でシーズンが終わってしまうので、メンバー外となってホームで待っている選手たちのためにも、みんなで絶対に勝とうと話していました。今日の勝利は後半が始まる前にも、気持ちを引き締め直した結果だと思います。ここで勝たないと、来年1部リーグでは通用しないと思っています。前半は相手の勢いに飲まれもしましたが、しっかり自分たちのサッカーをして勝利という結果につながったので、自信になりました。(得点の場面は)気持ちで押し込みました。準々決勝から先に戦う相手は、全てなでしこリーグ1部で上位に食い込むようなチームだと思うので、来年に向けてもしっかり戦っていきたいです。
皇后杯3回戦その他の試合結果(11/5開催)
|
1 | 0 0 1 0 |
前半 後半 延長前半 延長後半 |
0 0 2 0 |
2 |
|
|
5 | 2 3 |
前半 後半 |
0 1 |
1 |
|
皇后杯3回戦(11/6開催)
|
vs |
|
11月6日(日) 11:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
|
vs |
|
11月6日(日) 14:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/27 「潜入ツアー ~JFAハウス編~」を初開催! サッカーに関わるすべての方へ!今年もありがとうキャンペーン2024
- 日本代表 2024/11/27 ビーチサッカー日本代表候補 国内トレーニングキャンプ メンバー・スケジュール(12.1-5@沖縄/宜野湾市)
- 審判 2024/11/27 【SPECIAL】優れた審判員がいる国には 素晴らしいサッカーがある~デイビッド・エラリーIFABテクニカルダイレクター インタビュー
- 大会・試合 2024/11/26 株式会社hacomonoと「U-12カテゴリーパートナー」契約を締結 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/26 組み合わせ・テレビ放送決定、中村俊輔氏がアンバサダーに就任 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会