ニュース
第38回皇后杯 日テレが快勝で準々決勝へ
2016年11月04日
11月3日(木・祝)に静岡県の藤枝総合運動公園サッカー場で、第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会の3回戦2試合が開催されました。
ピックアップマッチ1
日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京) 8-1(前半4-1、後半4-0)愛媛FCレディース(なでしこ2部/愛媛)
第1試合では、今季のなでしこリーグ1部を制し、今大会初戦となる2回戦では12得点というゴールラッシュで勝ち上がってきた日テレ・ベレーザ(なでしこ1部/東京)と、愛媛FCレディース(なでしこ2部/愛媛)が対戦しました。
試合は開始から3分で動きました。縦パスを受けた田中美南選手が冷静にゴール左隅へと流し込み、日テレが先制します。いきなりリードを許しましたが、愛媛FCは開始2分にGKと1対1の場面をつくったように、サイドに展開して相手最終ラインの裏への抜け出しを狙い、16分には山城見友希選手が同点ゴールを決めました。それでも、主導権を握るのは攻守に判断の早い日テレでした。高い位置から連動してプレッシャーをかけ続けてサイドに追い込み、ボールを奪えばシンプルにゴールを目指して、18分には再び勝ち越します。セットプレーからさらに2ゴールを追加して、前半を終えました。
日テレは後半も主導権を手放さず、長谷川唯選手がハットトリックを達成するなど57分までに2点を追加。愛媛FCも盛り返そうと果敢に前に出る姿勢を見せ、76分には相手のミスを拾った大矢歩選手が右足シュートで日テレゴールを襲いました。それでも日テレはペースを緩めることなく、後半アディショナルタイムにも得点を挙げ計8得点。力強く準々決勝へと進みました。
ピックアップマッチ2
伊賀FCくノ一(なでしこ1部/三重) 0-2(前半0-1、後半0-1)浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)
第2試合では、2大会ぶりの準々決勝進出を目指す浦和レッズレディース(なでしこ1部/埼玉)と、伊賀FCくノ一(なでしこ1部/三重)が対戦しました。
今季、リーグ戦での2度の対戦で2勝している浦和は、ボールと勝利への執着とでもいうべき出足の速さと、球際での強さを見せます。26分にはGKとの1対1の場面を迎え、32分にはロングボールに走り込んだ加藤千佳選手がクロスバーを越えるシュートを放つなど、チャンスをつくり出していきます。すると35分、浦和のどん欲な姿勢が結実します。猶本光選手が果敢にプレッシャーをかけて相手GKからボールを奪ってクロス。後藤三知選手のシュートは決まらなかったものの、最後は猶本選手が押し込んで均衡を破りました。
後半に入っても浦和は足を止めません。前へと出る勢いをそのままに、57分には高い位置でボールを奪って塩越柚歩選手のクロスにつなげます。このボールに対して、ファーサイドから走り込んできたのは後藤選手。右足で押し込み、浦和がリードを広げました。伊賀FCは幅広くボールを動かし、人数をかけて反撃を狙うものの、後半のシュートは1本どまり。伊賀FCを圧し続けた浦和がベスト8入りを決めました。
3回戦の残り6試合は11月5日(土)と6日(日)に藤枝総合運動公園サッカー場、広島県のコカ・コーラウエスト広島スタジアムで行われ、準々決勝を戦う8チームが出そろいます。
監督・選手コメント
野田朱美 監督(伊賀FCくノ一)
完敗でした。浦和はパワフルで、リーグ戦と比べてプレーに割り切りがありました。ボールを蹴ってどんどん走ってくる相手に対して自分たちはどうしてもセカンドボールを拾えず、流れをつかめませんでした。開始早々など主導権を握れている時間帯に点が生まれず、自分たちのミスで点を奪われるという、今季のサッカーを象徴する試合だったという印象です。今季は私がシーズン途中に監督に就任して以降、みんながそれまでと180度違うサッカーに必死に取り組んでくれました。それでも天候やピッチに(サッカーの内容が)左右されることもあり、まだまだ積み上げの段階なのだと思います。
長谷川唯 選手(日テレ・ベレーザ)
技術だけではなく球際の強さや切り替えの速さなど、自分たちの長所を出せたと思います。優勝した2大会前の皇后杯は本当に気持ちが入っていたことに加えて、あの時点でチームとして完成していました。この2年間、あのチームを基準にしてきました。今は当時以上の速さで、全員で攻守の切り替えをできています。2回戦でも私がいる左サイドからチャンスつくれていたので気にしていませんでしたが、やはり点は取りたいものです。試合前から、アリさん(左サイドバックの有吉佐織選手)に「今日は点を取りたいんです」と話していたので、得点できて本当に良かったです。
春山沙織 選手(愛媛FCレディース)
相手の方が、全てのプレーの質が高かったと思います。1点を返したとき、もう少し戦えるかなと思ったのですが、そう簡単には自由にプレーさせてくれないのが日本一のチームなんだと実感しました。パスをつないでから逆サイドへの展開など、自分たちの特徴を何度か出せました。その回数を増やし、質を高めたら、もう少し点を取れるのではないかなと思います。普段のリーグ戦と違い、こうして1部のチームとも対戦することで自分たちの実力や1部のチームの強さが分かり、皇后杯はすごく良い経験を積めると感じています。
猶本光 選手(浦和レッズレディース)
今日は球際で負けないということを意識しました。負けたら終わりなので、そういう気持ちが一つ一つのプレーに出たのではないかなと思います。リーグ戦での前回対戦では何とか勝ったのですが、伊賀FCに押し込まれました。前回はパスをつなぐことを意識して近くにいる味方を探しているうちに相手のハイプレスに遭って苦しんだので、今日はその反省を生かしました。前回大会の成績を越えられるかは、(準々決勝まで)あと1カ月ほどある中で、良い準備ができるかどうかに懸かってくると思います。
皇后杯3回戦(11/5、6開催)
|
vs |
|
11月5日(土) 11:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
|
vs |
|
11月5日(土) 11:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
|
vs |
|
11月5日(土) 14:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
|
vs |
|
11月5日(土) 15:00キックオフ(予定) 藤枝総合運動公園サッカー場 |
|
vs |
|
11月6日(日) 11:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
|
vs |
|
11月6日(日) 14:00キックオフ(予定) コカ・コーラウエスト広島スタジアム |
第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会
2016年10月22日(土)~2016年12月25日(日)
関連ニュース
最新ニュース
- 日本代表 2024/11/27 「潜入ツアー ~JFAハウス編~」を初開催! サッカーに関わるすべての方へ!今年もありがとうキャンペーン2024
- 日本代表 2024/11/27 ビーチサッカー日本代表候補 国内トレーニングキャンプ メンバー・スケジュール(12.1-5@沖縄/宜野湾市)
- 審判 2024/11/27 【SPECIAL】優れた審判員がいる国には 素晴らしいサッカーがある~デイビッド・エラリーIFABテクニカルダイレクター インタビュー
- 大会・試合 2024/11/26 株式会社hacomonoと「U-12カテゴリーパートナー」契約を締結 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会
- 大会・試合 2024/11/26 組み合わせ・テレビ放送決定、中村俊輔氏がアンバサダーに就任 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会