第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会のラウンド16抽選会が10月4日(火)、日本サッカーミュージアム内ヴァーチャルスタジアムで開催されました。

ベスト16には、J1の9チーム、J2の2チーム、そして天皇杯の醍醐味（だいごみ）である「ジャイアントキリング（番狂わせ）」を起こしたHonda FC（静岡／JFL所属）が勝ち上がり、AFCチャンピオンズリーグ（ACL）出場でシードされた4チームを加えてタイトルが争われます。

抽選会には、田嶋幸三JFA会長、松崎康弘天皇杯実施委員会委員長（JFA常務理事）、特別協賛のスルガ銀行株式会社・岡野光喜代表取締役会長兼CEOが出席。また、ドロワー（抽選者）として、天皇杯で3度の優勝経験を持つ山口素弘氏、同じく天皇杯を2度制した中田浩二氏も登壇しました。

冒頭であいさつに立った田嶋会長は「優勝を占う上でも非常に重要な抽選会となる。選手が全力で戦えるように良いボールを引き、素晴らしい天皇杯にしたいと思う」と話しました。また、山口氏と中田氏も抽選会を前に、「この抽選で素晴らしい戦い、そして素晴らしい大会になることを期待したい」（山口氏）、「緊張と同時にワクワクもしているので、良いドローになるようにしたい」（中田氏）とコメント。田嶋会長と岡野会長、山口氏、中田氏のドロワー4人が緊張した面持ちでポットに入った抽選ボールを引いていきました。

大会史上初の天皇杯3連覇を目指すガンバ大阪（J1）は、決勝戦の会場となる市立吹田サッカースタジアムがホームスタジアムのため、一番手で抽選を実施（※）。その後のドローにより、長谷川健太監督が依然率いた清水エスパルス（J2）との因縁の対戦となりました。また、注目のHonda FCの相手は、最後まで残ったFC東京（J1）に決まりました。一方、強豪同士のマッチアップも実現。現在J1リーグで上位を争う川崎フロンターレ（J1）と浦和レッズ（J1）がラウンド16でつぶし合うこととなりました。

全体的な印象として、「J1同士のおもしろい試合もあるし、ジャイアントキリングを目指すチームにとっても相手にとって不足なしだと思う」と松崎委員長。ラウンド16は11月9日(水)と12日(土)に開催されます。

※：J1チームのメインスタジアムとする競技場で決勝戦が行われる際、そのチームが決勝に進出した場合を想定し、ホーム側に位置するように先にポジションの抽選を実施

ラウンド16　対戦カード

【注】試合会場とキックオフ時間は未定

登壇者コメント

田嶋幸三 JFA会長
調子を上げているチームもあり、シーズン終盤のJリーグチャンピオンシップに出場できるかどうかなど、さまざまなことが天皇杯にも影響してくると思います。今大会の決勝戦は大阪府の市立吹田サッカースタジアムで行われます。関西圏で開催するのは本当に久しぶりのことですので、どのチームが決勝に勝ち上がったとしても多くのサポーターの方に応援に来ていただきたいと思います。

岡野光喜 スルガ銀行株式会社 代表取締役会長兼CEO
天皇杯は全国各地を代表するアマチュアチームとプロチームが出場できるサッカー関係者にとっては夢の舞台です。本大会の優勝チームは、ACL出場という世界への挑戦権が獲得できる大きな夢のある大会でもあります。夢をミッションに掲げる当社にとって、この大会に特別協賛させていただくことは、まさにサッカーに関わる全ての夢を応援することになると考えています。

山口素弘 氏
天皇杯はシーズン最後のタイトルが懸かった大会ですので、リーグ戦とYBCルヴァンカップを含めて、タイトルに手が届いていないチームはやはり最後に勝ちたいと思います。特に決勝が行われるスタジアムのことを考えると、ガンバ大阪は最低でも決勝に進みたいでしょう。また、Honda FCがFC東京にどのような戦いを挑むかは注目したいと思います。

中田浩二 氏
本当におもしろい対戦が多いと感じています。リーグ戦と違って一発勝負なので、リーグ戦で調子が良いからといって勝てるというわけではありません。J2のチームとHonda FCは「J1のチームを倒してやろう」という高いモチベーションで臨むと思いますので、熱い戦いが見られるのではないかと思います。

第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会

【ラウンド16(4回戦)】 11月9日(水)※、12日(土)　*ACL出場シードJ1チーム出場
　※9日開催試合は、天皇杯ラウンド16に進出したJ2、J3のチームが対象
【準々決勝】12月24日(土)
【準決勝】12月29日(木)
【決勝】 2017年1月1日／元日(日・祝)

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