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第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 8月27日(土)に開幕
2016年08月17日
第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会が8月27日(土)に開幕します。1回戦を間近に控え、ここでは前回大会をプレーバックします。
第95回大会にも、J1&J2をはじめとする計88チームが出場(※この大会から第2種登録チームは不参加)、ノックアウト方式で順位を決しました。1回戦はFC大阪(大阪府)がセレッソ大阪(J2)を2-1で、流通経済大学(茨城県)が栃木SC(当時J2)をPK戦の末に下すなど、天皇杯の代名詞であるジャイアントキリング(番狂わせ)が起こりました。
藤枝MYFC(静岡県)は奈良クラブ(奈良県)との1回戦をものにすると、続く清水エスパルス(当時J1)との静岡県勢対決に4-2で逆転勝利。一時は0-2とビハインドに立たされながらも、敵地・アイスタで攻撃姿勢を貫いての大金星に、大石篤人監督は「選手たちは相手より走ってくれた」と喜びを噛みしめました。3回戦でもモンテディオ山形(山形県)と僅差の勝負を演じるなど、大会序盤を盛り上げました。また、FC町田ゼルビア(東京都)も2回戦でJ1の名古屋グランパス、3回戦ではアビスパ福岡(当時J2)と、強豪チームを破ってラウンド16(4回戦)に進出。堅守をベースに躍進しました。
水戸ホーリーホックや徳島ヴォルティスといったJ2のクラブも奮闘する中、準決勝に勝ち上がったのは、J1勢の浦和レッズ、柏レイソル、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島でした。拮抗した展開が続き、延長戦にもつれ込んだ浦和と柏の一戦は、117分の李忠成選手の得点で浦和に軍配。G大阪は宇佐美貴史選手の2得点と長沢駿選手のゴールで広島から3-0の快勝を収め、決勝へと名乗りをあげました。
浦和とG大阪による決勝は、2016年元日に味の素スタジアム(東京)で開催されました。4万人を超える観衆が見守る中で最初に決定機をつくったのはG大阪です。4分、左サイドを突破した宇佐美選手が中央にグラウンダーのパスを送ると、パトリック選手が反応。このシュートはクロスバーに阻まれましたが、チームは攻撃の姿勢を保ち続けます。32分には、浦和陣内でボールを拾った倉田秋選手が最終ラインの背後にパスを供給、パトリック選手が抜け出し、最後はGKのニアサイドを破ってG大阪に先制点をもたらします。
対する浦和もすぐさま反撃に出ます。36分、李忠成選手が右からのクロスボールにヘディングで合わせます。このシュートはゴールポストに嫌われましたが、こぼれ球に詰めた興梠慎三選手が左足で豪快に決め、試合を1-1の振り出しに戻します。
後半も、G大阪が先にスコアを動かしました。53分、相手マークを振り切ったパトリック選手が遠藤保仁選手のCKにうまく合わせてこの日2点目を記録。再びリードを奪います。一方、劣勢に立たされた浦和は、ズラタン選手や関根貴大選手を同時投入して攻撃の活性化を図りますが、GK東口順昭選手を中心としたG大阪ディフェンスを崩すには至りません。
G大阪は後半だけで13本、前後半を通じて20本のシュートを打たれましたが、要所で体を張ってシュートコースを制限するなど、粘り強い守備を披露。G大阪が2-1で勝利するとともに、大会連覇を達成しました。G大阪は第96回大会で、史上初の3連覇を懸けた戦いに臨みます。
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