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第15回全国シニア(50歳以上)サッカー大会 松山吉之さんが語る今大会の抱負
2016年06月21日
第15回全国シニア(50歳以上)サッカー大会が6月25日(土)に秋田県で開幕します。今回は、かつてガンバ大阪や京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)などで活躍し、日本代表でプレーした経験を持つ松山吉之さんが登場。現在は、KYOTO MAYUMARO FCで奮闘する松山さんが、サッカーの魅力や今大会への意気込みを語りました。
――松山さんは選手として一線を退いた後、06年まで指導者を務めていました。その後、再びボールを蹴り始めたきっかけは何ですか。
松山氏 サッカー界を離れた後は、実家が営む料亭を継ぎました。以前とは全く異なる仕事をする中で、健康の維持と、ストレス発散を目的にプレーしようと思いました。
ガンバ大阪とのコーチ契約が終わったのが07年1月31日で、ちょうどその年に地元・京都の山城高校のOBチームが立ち上がり、「松山も来ないか」とお誘いいただきました。当時は滋賀学園高校でコーチを務めていて、月に数回サッカーに関わっていました。ですから料亭での修行に高校生の指導、そして自分の練習と大忙し(笑)。それでも、毎日が充実していました。
――山城高校のOBチームでは、大会にも出場していたのですか。
松山氏 いいえ、京都府内のシニア40歳以上リーグで活動していた程度ですが、サッカーはずっと続けてきました。現役時代に痛めた右ヒザの半月板を3年前に手術した影響で、プレーできなかった時期もありますが、その期間を除くとボールを蹴り続けています。
――今回、全国シニア(50歳以上)サッカー大会に出場するKYOTO MAYUMARO FCにはどのような経緯で加入したのですか。
松山氏 数年前、京都選抜で40歳以上の大会に出場していたころから、「50歳以上の全国大会がある」と聞いていました。今年、50歳を迎えるタイミングで、KYOTO MAYUMARO FCの監督から「一緒にやろう」と誘われたんです。
――松山さんはチームでどんな存在ですか。
松山氏 弟のような存在でしょうか。一応、メンバーの中で一番若いですから(笑)。周りにいる先輩方はみんな小さいころからの顔なじみばかり。京都選抜で戦った仲間もいますので、一緒にいて自然ですし、同窓会のような雰囲気でプレーしています。
チームには僕より運動量の多い選手がいますし、個々のレベルも高い。週に一度のチーム練習のほかに自主練をしている選手たちが多く、MAYUMAROとは異なるチームで試合を重ねる選手もいる。どの先輩も上昇志向が強いので、一緒にプレーしていて本当に楽しいです。
――サッカーに携わっていて、どんなときが楽しいですか。
松山氏 京都で試合が行われる際、僕がマッチコミッショナーを務めることもあるのですが、そこで10代のころに切磋琢磨していた同年代の方々と再会することです。アビスパ福岡の井原正巳監督は日本代表時代に、ガンバ大阪の長谷川健太監督はユース時代にプレーした経験があります。Jリーグの監督さんをほとんど知っていますし、彼らが頑張っている姿は刺激になります。お互いの立場は違っても、昔と同じ感覚で話をしていると、「サッカーをやっていてよかったな」と思います。
――選手としては、いかがでしょう。
松山氏 仕事が主の生活を送っているので、全力で走ったり、ボールを蹴ったりすることは貴重なチャンスです。少しでもサッカーができると、気分転換になります。以前のようには動けませんし、パス精度やキック力も落ちています。それでも、みんなと一緒に同じボールを追いかける喜びは何歳になっても変わりません。
――最後に、今大会への意気込みをお願いします。
松山氏 チームのみんなと「優勝しよう」と言っているので、その目標に向けて頑張りたいと思っています。小さいころのように集団生活をして、みんなで食事する時間も楽しみたい。東北に行く機会はなかなかないので、現地の食べ物を満喫したいです。
第15回全国シニア(50歳以上)サッカー大会
2016年6月25日(土)~6月27日(月)
秋田/あきぎんスタジアム、八橋運動公園陸上競技場、八橋運動公園健康広場
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