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浦和、ソウルに1-0勝利で8強へ前進 ~ACLラウンド16第1戦2日目~
2016年05月19日
AFCチャンピオンズリーグ2016 (ACL) は5月18日(水)、ノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)第1戦2日目を迎え、浦和レッズはMF宇賀神友弥選手の前半のゴールで2013年準優勝のFCソウル(韓国)に1-0で勝利。8強入りへ前進しました。
4強入りした2008年大会以来のノックアウトステージ進出の浦和は、立ち上がりから積極的に仕掛け、大きなサイドチェンジを交えて攻撃を展開します。
開始6分には、攻め上がったDF槙野智章選手の左クロスにMF関根貴大選手が逆サイドで合わせ、10分には左サイドからのパスを受けたFW興梠慎三選手が中央へ持ち込んで相手DFを交わして力強いシュートを放ちます。いずれも相手に阻まれましたが、ワイドな展開で相手を揺さぶり、好機を探ります。
先制ゴールはその形から生まれました。
14分、DF森脇良太選手が右サイドから左サイドの相手DFの裏のスペースへロングパスを送ると、宇賀神選手が走り込みダイレクトで左足を合わせます。すると、ボールは大きな弧を描いて、ゴールの逆サイドネット内側に吸い込まれました。試合後に「中に選手がいたので折り返した」と話した宇賀神選手でしたが、チームはこの得点で優位に試合を運びます。
23分にも同じような形で最終ラインから左サイドの前のスペースへボールを送り、これを受けた宇賀神選手がペナルティエリアへ切り込む場面を作りました。
グループステージ6試合で今大会最多の17得点を挙げたソウルは、元サンフレッチェ広島のMF高萩洋次郎選手を中心に攻撃をしかけ、25分過ぎから続けて浦和ゴールを脅かす場面を作ります。
27分にはここまで10得点で今大会得点ランクトップのFWアドリアーノ選手が浦和DFの裏へ抜け出してシュートを放ち、29分には高萩選手のFKにゴール前で合わせます。その1分後にはMFコ・ヨハン選手が右サイドから切り込み、32分にはFWデヤン・ダムヤノビッチ選手が縦パスを受けて右足を振り抜きます。さらに、40分にもMFオスマール・バルバ選手の縦へ速い仕掛けから、アドリアーノ選手が浦和ゴールに迫ります。しかし、浦和はGK西川周作選手、DF遠藤航選手を中心にゴールを割らせません。
一方、浦和も33分に右サイドの組み立てからFW李忠成選手と興梠選手が相手ゴールに迫る場面を作り、43分にもFKを受けた槙野選手がゴールを狙いましたが、相手DF陣に阻まれました。
出場の6大会全てでノックアウトステージ進出を果たしているソウルは、後半、ダムヤノビッチ選手に代えてモナコやアーセナルで活躍したFWパク・チュヨン選手を投入。さらに70分過ぎには高さのあるDFシム・ウヨン選手を投入し、前線の選手を増やして圧力をかけます。
67分にFKの流れからペナルティエリアでパスを受けたオスマール選手がシュートを放ち、89分にはアドリアーノ選手と高萩選手が浦和ゴールを脅かしますが、浦和はGK西川選手の好守を中心に終始、冷静な守備で応じます。
浦和も65分にMF駒井善成選手を送り込み、70分に駒井選手が相手DFを交わしてシュートで相手ゴールに迫ります。その後もFWズラタン選手、MF梅崎司選手を投入して追加点を探りながら最後まで1点を死守。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の下、2分け4敗で未勝利だった韓国勢から初白星を手にしました。
第2戦は今月25日(水)にソウルで行われます。
監督・選手コメント
ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(浦和レッズ)
非常に熱いゲームになりました。選手たちは、とても強い気持ちと高いモチベーションで臨んでくれて、日本人選手は韓国選手に比べてフィジカルが弱くて球際で負けると言われていますが、それは違うということを示す戦いを見せてくれました。よく走っていましたし、最後の15分以外は自分たちが試合をコントロールできたと思います。内容を見れば2-0、3-0にしていてもおかしくありませんでした。1-0で勝ちましたがまだ前半が終わっただけです。ソウルでの第2戦は非常に厳しい試合になると思います。今日のような試合をアウェイでもやりたいと思います。
MF 宇賀神友弥 選手(浦和レッズ)
ソウル相手に非常に難しい試合になると分かっていましたが、日本を代表するクラブとしての強い意志を持って戦うことを選手一人一人が意識していました。ゴールはみんなの気持ちが乗り移ったのだと思います。良いパスが来たので動き出したのですが、あのタイミングであそこに走るという反復練習が活きました。日本人選手は球際が弱いから激しくいけば勝てると言われていたので、そこは負けたくないと思っていました。
DF 遠藤航 選手(浦和レッズ)
基本的には狙い通りの守備ができました。後半押し込まれるところがあって1点を守るという形になりましたが、失点ゼロで抑えてアウェイゴールを与えなかったというところは次に繋がると思います。ロングボールを蹴られても後ろにずるずると下がらずにラインを上げるなど、細かいことをしっかりとやって無失点で抑えることができたので、今後も自分が主導権を握って90分通してやっていければと思っています。
GK 西川周作 選手(浦和レッズ)
絶対に球際で負けないというサッカーの一番大事なところで戦って、それがこの勝利という結果につながったと思います。自分たちの力を出せずに終わるのは嫌だったので、思い切って楽しんでやろうと思っていました。あと1試合ありますが、アウェイゴールを取られなかったことは非常に大きいですし、これで第2戦へむけてFCソウルに対して良い圧力をかけることができるので、次は優位に試合を進められると思います。
チェ・ヨンス 監督(FCソウル)
残念です。アウェイでの戦いにしっかり準備して来ましたが、プレーで焦ったところがありました。もっと強くプレッシャーをかけることができたら良かった。次はホームで戦えるので、逆転できるようにしっかり準備をしたいです。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
ラウンド 16 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | 会場 | ||
5/17(火) | 19:30 | FC東京 | 2-1 | 上海上港 (中国) |
東京スタジアム |
5/18(水) | 19:30 | 浦和レッズ | 1-0 | FCソウル (韓国) |
埼玉スタジアム2002 |
5/24(火) | 19:30 | 上海上港 (中国) |
vs | FC東京 | 上海体育場 |
5/25(水) | 19:30 | FCソウル (韓国) |
vs | 浦和レッズ | ソウルワールドカップスタジアム |
※上記のキックオフ時間は、すべて現地時間です。
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