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FC東京、上海上港に2-1で先勝 ~ACLラウンド16第1戦1日目~
2016年05月18日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016は5月17日(火)、ノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)第1戦を行い、FC東京はホームの東京スタジアムで中国の上海上港と対戦し、MF水沼宏太選手の2ゴールで2-1の勝利を収めました。
グループEを2位で勝ち抜いて2012年以来となるラウンド16での一戦で、東京は立ち上がりから積極的に相手ゴールに迫る姿勢を出して試合のペースを掴みます。
開始11分にはMF羽生直剛選手からのボールにMF米本拓司選手が走り込んで相手守備陣の裏を取り、25分には水沼選手のクロスにFW前田遼一選手が頭で合わせて相手ゴールを脅かします。
ACL初出場ながらもグループGを首位で突破した上海は、前半は抑え気味ながらも広州恒大でACLでの優勝経験を持つMFダリオ・コンカ選手を中心に攻撃の組み立てを図ります。36分にはコンカ選手のFKにDFキム・ジュヨン選手が東京守備陣の裏へ入ってヘディングで合わせる場面を作ります。
東京はDF丸山祐市選手を累積警告による出場停止で欠いていましたが、代わりに先発したDF吉本一謙選手と日本代表DF森重真人選手を中心に、うまくバランスを取りながらFWエウケソン選手らを捉えて、相手を自由にさせません。
試合が動いたのは前半終了直前の43分でした。
攻め込んだ東京がペナルティエリアのすぐ外で相手のハンドによりFKを獲得。このセットプレーで水沼選手が直接ゴールを狙います。「ゴールが近かったので思い切って蹴った」という低い弾道のシュートは壁に入っていた相手選手の足に当たって抜け、コースが変わってゴールへ吸い込まれました。
後半に入ると上海が反撃に出ます。縦へ速くつなぐ攻めで東京を崩しにかかり、55分にコンカ選手からのパスを受けたFWルー・ウェンジュン選手がペナルティエリアへ切り込んでシュート。これは東京GK秋元陽太選手が弾きますが、逆サイドから走り込んだFWウー・レイ選手がこぼれたボールに反応してゴールへ流し込みました。
同点にされた東京は62分に東選手に代えてFW阿部拓馬選手を投入するとゴールへの動きが活性化し、64分には羽生選手のミドルシュートがクロスバーをかすめます。
その1分後、この日左サイドバックを務めたDF徳永悠平選手が中盤からパスを受けてクロスボールを送ると、逆サイドへ走り込んだ水沼選手が右ボレーで合わせ、相手ゴールへ勝ち越し弾を叩き込みました。
その後、上海は縦への攻めをスピードアップし、コンカ選手のFKやエウケソン選手とウー選手が絡んだコンビネーションなどで東京ゴールに迫ります。
しかし、東京は最後まで集中を切らすことなく、冷静な対応を続けて2-1のリードを守って勝利を手にしました。
東京は、今月24日(火)に上海で初の8強進出を懸けた第2戦に臨みます。
監督・選手コメント
城福浩 監督(FC東京)
第1戦での勝点3を獲って上海へ行かなければ相当厳しい戦いになると思っていたので、選手は全員で強い気持ちで戦ってタスクを遂行してくれたと思います。失点は悔やまれますが、内容と気持ちを含めて今持てるものを出してくれた90分だったと思います。2-1というスコアなのでアウェイで失点すると得点0では上へ進めません。上へ進めるための準備をしっかりしたいと思います。
MF 水沼宏太 選手(FC東京)
勝ててよかったです。ここのところ結果が出ていなかったので、今日にかける思いはものすごく強いものがありました。リーグ戦からメンバーが変わりましたが、試合に出ていなかった選手も一人一人がやるべきことをできた試合でした。2点獲れたことは嬉しいですが、次の上海では難しい試合になります。それへ向けてしっかりと準備をしたいです。
DF 橋本拳人 選手(FC東京)
勝ったことが一番です。右サイドバックはベトナム戦でもやりましたし、練習でもずっとやっていたので、どこでも出られる準備はできていました。何度か裏を取られましたが、一瞬の判断ミスでポジショニングや重心を誤ると裏を取られると分かりましたし、90分間集中し続けなければならないと改めて感じました。全員が90分間戦い続けないと勝てない相手ですし、それを続けていくことが大事だと思いました。
FW 前田遼一 選手(FC東京)
勝ったことはよかったのですが、相手はアウェイゴールを奪っているので、半々な気持ちです。アウェイでもしっかり戦いたいです。相手には個々の強さも感じましたが、うまく連動して動けば崩せるという手応えもありました。前線からの守備以外に、FWとしてゴールを獲れなかったことは物足りないので、次は点を獲れるようにしたいと思います。
MF 羽生直剛 選手(FC東京)
チームがなかなか勝てていない状況で勝ちにつなげられたのは良かったです。ハードワークするということが意思統一されていますし、それが大前提の中で結果がついてきます。僕の周りの選手がいつもより多くボールを受けられたと思ってもらえれば、自分の役割はひとつ出来たかと思います。
MF 東慶悟 選手(FC東京)
先制して追いつかれても勝ち超せたのはよかったですし、みんながチームのために走った結果だと思います。コンカ選手はどこにでも蹴られるところにボールを置いていて、すごくうまい選手ですが、交わされても必死についていくことは意識しました。アウェイでも引き分け狙いではなく、勝つ気持ちで戦いたいと思います。
スヴェン・ゴラン・エリクソン 監督(上海上港)
良い試合でしたが、前半は東京が積極的で非常に良いプレーをして、我々は試合の入りがうまくいかず、失点したのは残念でした。後半は盛り返してボールキープも良くなり、攻撃的でチャンスを作ってゴールもできたので、上海での第2戦へ向けて励みになりました。まだ90分ありますし、どんなことでも起こり得る状況です。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
ラウンド 16 | ||||
---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | ||
5/17(火) | 19:30 | FC東京 | 2-1 | 上海上港 (中国) |
5/18(水) | 19:30 | 浦和レッズ | vs | FCソウル (韓国) |
5/24(火) | 19:30 | 上海上港 (中国) |
vs | FC東京 |
5/25(水) | 19:30 | FCソウル (韓国) |
vs | 浦和レッズ |
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