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G大阪、水原三星に黒星で敗退 ~ACLグループステージ第5週1日目~

2016年04月20日

G大阪、水原三星に黒星で敗退 ~ACLグループステージ第5週1日目~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は4月19日(火)にグループステージ第5週1日目を迎え、昨年ベスト4入りしたガンバ大阪はホームで水原三星ブルーウィングス(韓国)に1-2で敗れて通算成績が2分3敗となり、1試合を残してグループG最下位での大会敗退が決まりました。

ここまで勝ち星がなく苦戦が続いているG大阪は、勝点1差で追う3位の水原三星に勝ってラウンド16進出の望みをつなぎたいところでしたが、同じく負ければ敗退の危機にある水原三星に立ち上がりから積極的な動きで押し込まれます。

MFヨム・ギフン選手やMFクォン・チャンフン選手を中心に攻撃を組み立てる相手に、G大阪は負傷から復帰のDF丹羽大輝選手を配した守備陣を中心にゴールを守ります。しかし、ボールを奪い返すものの、ブロックを作って守備のバランスを整える相手に、持ち前のパスワークも発揮できず、なかなか相手を崩すことができません。

それでも35分には、ペナルティエリアに攻め上がった丹羽選手が相手に倒されてPKを獲得します。これを宇佐美選手が蹴りますが、右足のキックはGKノ・ドンゴン選手に止められ、これはGKがシュートより先に前方に動いたとしてやり直しに。しかし、宇佐美選手のキックは再び相手GKに止められて、得点には至りません。

その後、決定機がないまま前半を0-0で折り返すと、後半開始から再び積極的に攻め込んだ水原三星が49分に先制します。左サイドでヨム選手、FWキム・ゴニ選手がテンポよくパスをつなぎ、最後はFWサントス選手がゴールネットを揺らしました。

勢いの出た水原三星はその後もパスを繋いで攻め込み、56分には相手のパスがペナルティエリアの端でMF今野泰幸選手の手に当たり、PKを与えてしまいます。1分後、サントス選手がこのPKを決めて2-0にしました。

G大阪はその直後にFWパトリック選手とMF倉田秋選手をベンチから送り出すと、パスがつながるようになり、相手ゴールに迫る場面が増えます。

63分にはMF遠藤保仁選手の右からのクロスにMF藤本淳吾選手が頭で合わせますが、相手GKに止められます。その10分後には宇佐美選手が右クロスをヘディングで狙いますが、シュートはわずかに枠の外へ流れます。89分にも藤本選手がFKで直接相手GKを狙いますが、相手GKがパンチングで弾き出しました。

しかしその1分後、CKの流れからゴール前で相手のクリアボールをパトリック選手がヘディングで繋ぎ、これを今野選手が右足のボレーで捉えて1点を返しました。しかし、その後は追加点を奪えず、勝利を手にすることはできませんでした。

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この結果、G大阪は5戦を終えて未勝利のまま勝点2は変わらず。一方の水原は初勝利を得て1勝3分1敗で勝点6とし、上海上港(中国)に1-3で敗れたメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と勝点で並びました。上海は4勝1敗で勝点を12に伸ばし、首位での突破が確定しました。

なお、FC東京、サンフレッチェ広島、浦和レッズは20日にそれぞれ試合を行います。

監督・選手コメント

長谷川健太 監督(ガンバ大阪)
サポーターも勝利を期待して足を運んでくれたのに、グループステージでの敗退を本当に申し訳なく思います。選手は今日の試合の重要さを分かってくれていましたが、前半はイニシアチブをとれず、2点を獲られてやっと自分たちの繋ぐプレーで押し込む形が出てきました。それだけ選手たちにも非常に大きなプレッシャーがかかっていたかと思いますが、責任は監督にあります。最後に意地で1点を返した、その気持ちを次の試合につなげていかなければいけません。宇佐美選手が責任を感じていましたが、決して彼のせいではありません。最近、サッカーの1点の重みを痛感しています。1点をどう守ってどう獲るのか、チームとしてもっと突き詰めていかなければJリーグでもここから這い上がれません。気持ちを切り替えて国内リーグを戦っていきたいですし、ACL残りのアウェイでの試合で自分たちの気持ちや姿勢を見せていけるように、しっかりと戦っていきたいと思っています。

DF 丹羽大輝 選手(ガンバ大阪)
グループステージでの敗退は悔しいですが、自分たちが招いた結果なので真摯に受け止めるしかありません。自分たちのサッカーをできなかったのが一番の要因だと思います。2度のPK失敗でサッカーは甘くないと学びましたし、ガンバは今、試されていると感じました。この悔しさを1年間頭に残さないといけません。ここで自分たちのサッカーを見失うのが一番よくないので、もう一回ぶれずにやっていきたいと思います。

DF 藤春廣輝 選手(ガンバ大阪)
決めるところできめないと上へは行けません。PKは仕方ないと思いますし、それ以外に前半先制のチャンスがありました。引き摺ってもダメなので、今後へ切り替えてやるしかありません。Jリーグでベストな状態で戦っていきたいです。

ソ・ジョンウン 監督(水原三星ブルーウィングス)
ガンバに素晴らしい選手が多いことは分かっていたので、ここ数試合を分析して、宇佐美選手と遠藤選手のパスコースを消して攻撃の芽を摘んで、相手の良さを出させないようにしました。先日のKリーグで6、7人の選手を休ませたことで、今日は体力的に有利に働いたと思います。ラウンド16進出の可能性を残せて、選手たちに感謝しています。

AFCチャンピオンズリーグ2016

2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)

グループステージ 第5節
日程K.O.対戦カード会場
4/20(水) 19:30 山東魯能
(中国)
vs サンフレッチェ広島 済南奥林匹克体育中心
4/20(水) 19:30 FC東京 vs 全北現代モータース
(韓国)
東京スタジアム
4/20(水) 20:00 シドニーFC
(オーストラリア)
vs 浦和レッズ シドニー・フットボールスタジアム

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