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ラウンド16進出へ、重要な一戦 ~ACLグループステージ第5週~
2016年04月18日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2016は4月19日(火)、20日(水)にグループステージ5週目を迎え、ガンバ大阪とFC東京はホームでそれぞれ韓国の水原三星ブルーウィングスと全北現代モータースと対戦。アウェイに乗り込む浦和レッズとサンフレッチェ広島は、シドニーFC(オーストラリア)と山東魯能(中国)と対戦します。各チームともノックアウトステージ進出をかけた重要な試合です。
勝ちが欲しいG大阪
G大阪はここまで2分2敗と勝ち星がなく、グループGで4位です。19日(火)の対戦で勝点1差の水原三星(韓国)に勝って順位を上げ、ステージ突破条件の2位以内へ近づけて、最終第6戦へ望みをつなげたいところですが、突破決定がかかるグループ首位の上海上港(中国)対2位のメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)の結果次第では、勝っても敗退の可能性がある極めて厳しい状況です。
水原はACLの前身のアジアクラブ選手権で2度の優勝経験があり、今回は7度目のACL出場です。2011年大会で4強入りし、昨年はラウンド16へ進出。国内リーグでも4度の優勝経験があるチームですが、今年はACL、国内リーグともに勝ちきれない試合が多く、ホームでのACL初戦でもG大阪に0-0で引き分けています。とはいえ、ここ1ヵ月は公式戦7戦で負けていません。
チームは韓国代表の経験もあるMFクウォン・チャンフン選手やMFヨム・ギフン選手、MFサントス選手を擁し、中でもクウォン選手は国内リーグ6戦4得点、ACLでも前節のメルボルン戦で得点しています。
G大阪は4月10日(日)のJ1リーグ仙台戦で宇佐美貴史選手、アデミウソン選手ら攻撃陣の得点で勝利を挙げたものの、15日(金)の柏戦は押し込みながら得点できずに0-1で敗れ、いまひとつ波に乗り切れていません。G大阪の長谷川健太監督は「なんとか気持ちを前面に出してホームで勝つ試合をしたい」と話しています。
全北を迎え撃つ東京
前節、アウェイで江蘇蘇寧(中国)に勝ってグループEの首位に立ったFC東京は、勝点1差で2位に付けている全北現代と対戦します。アウェイでの対戦では1-2で敗れましたが、東京が勝つか引き分ければ3位の江蘇の結果次第でグループステージ突破が決まります。しかし、負けると全北に首位の座を明け渡すことになります。
昨季Kリーグクラシックを連覇した全北は、現在5勝1敗で国内リーグ首位。ACLでは昨年はG大阪に準々決勝で敗れましたが、今季はここまでホーム2勝、アウェイ2敗で毎試合得点を挙げています。特に主将を務める元韓国代表FWイ・ドングッ選手が公式戦6得点の活躍で、FWイ・ジョンホ選手など韓国代表経験者も多く、FWリカルド・ロペス選手、MFレオナルド選手、MFルイス・エンリケ選手のブラジル人トリオも要注意です。ただ、前節退場になったDFキム・ヒョンイル選手と、元柏DFキム・チャンス選手が累積警告で今回出場停止のため、全北は守備の変更が強いられています。
東京もDF森重真人選手が累積による出場停止で出られませんが、FWネイサン・バーンズ選手が好調で好機を多く演出し、FW前田遼一選手とともに得点を挙げるなど好材料もあります。チームの持ち味である我慢強く堅実な守備をベースに、チャンスを得点につなげて勝点3を手にしたいところです。
浦和はシドニーで
浦和はアウェイでグループHの首位シドニーFCとの対戦です。浦和は現在勝点2差で2位に付けており、シドニーに引き分け以上であれば、3位の浦項スティーラーズ対広州恒大戦の結果次第でラウンド16進出が決まります。
シドニーは国内リーグでは10チーム中7位と低迷気味ですが、ACLでは前回の浦和に0-2で敗れた後は3連勝で調子を上げています。今回、MFアンドリュー・フール選手が累積警告で出場できませんが、ホームの地の利を活かして積極的なプレーを仕掛けてくると思われます。
浦和はJ1 リーグ最近の5試合を4勝1分で2位に付けて好調をキープ。DF森脇良太選手が累積警告のために出場停止ですが、復調著しい李忠成選手を中心に興梠慎三選手、武藤雄樹選手ら攻撃陣のコンビネーションも良く、週末の仙台戦でも3人揃って得点を挙げています。
浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「首位で突破したいのでこの試合は重要になる。我々には質の高い選手が多いので、どう編成するか」と話し、選手変更への不安はありません。MF阿部勇樹選手も「アウェイで相手には勢いもある。簡単な試合ではないが、チャンスはある」と話しています。
復調の兆しの広島
一方、広島は前節アウェイでブリーラム・ユナイテッドに勝って勝点を6に伸ばし、2位の山東魯能を勝点1差で追っています。今回、山東とアウェイでの対戦ですが、勝点3を加えてグループステージ突破圏内の2位浮上を狙います。
山東はACL初戦で広島に2-1の逆転勝利を収め、ブリーラムにも勝利して2連勝でしたが、その後グループ首位のFCソウルにホームで敗れ、敵地で引き分けています。国内リーグではアウェイで勝てずに2勝1分2敗で5位に位置しており、安定しているとは言い難いようです。
ただ、今回の対戦ではDFジャオ・ミンジエン(趙明剣)選手が累積警告で出場停止とはいえ、ブラジル出身FWジエゴ・タルデッリ選手やアルゼンチン出身MFワルテル・モンティージョ選手、中国代表経験もあるMFリュウ・ビンビン(劉彬彬)選手、前回の対戦でゴールを決めたMFワン・ヨンポー(王永珀)選手ら力のある選手を擁し、ホームで積極的なゲームを仕掛けてくると思われます。
広島には冷静な対応が求められます。U-23日本代表FW浅野拓磨選手を負傷で欠いていますが、J1リーグで7戦4得点のFWピーター・ウタカ選手や若手のMF宮吉拓実選手らの活躍に期待したいところです。
なお、G大阪は19日(火)、それ以外の3チームは20日(水)に試合を行います。
AFCチャンピオンズリーグ2016
2016年1月27日(水)〜2016年11月26日(土)
グループステージ 第5節 | |||||
---|---|---|---|---|---|
日程 | K.O. | 対戦カード | 会場 | ||
4/19(火) | 19:00 | ガンバ大阪 | vs | 水原三星ブルーウィングス (韓国) |
市立吹田サッカースタジアム |
4/20(水) | 19:30 | 山東魯能 (中国) |
vs | サンフレッチェ広島 | 済南奥林匹克体育中心 |
4/20(水) | 19:30 | FC東京 | vs | 全北現代モータース (韓国) |
東京スタジアム |
4/20(水) | 20:00 | シドニーFC (オーストラリア) |
vs | 浦和レッズ | シドニー・フットボールスタジアム |
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