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FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015 FCバルセロナが決勝進出
2015年12月18日
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015の準決勝第2試合が12月17日(木)に開催され、横浜国際総合競技場でFCバルセロナ(スペイン/ヨーロッパ代表)と広州恒大(中国/アジア代表)が対戦しました。
ヨーロッパ・チャンピオンのバルセロナは、ネイマール選手をケガで、リオネル・メッシ選手を体調不良で欠きながらも、長短を織り交ぜたパスで広州恒大ゴールに迫り、二人の不在を感じさせません。序盤から相手陣内でゲームを進めると、28分にはムニル・エルハダディ選手がアンドレス・イニエスタ選手のパスに抜け出し、GKと1対1に。シュートは阻止されましたが、この試合で最初の見せ場をつくります。
対する広州恒大もとき折り全員が自陣に引いて守りを固め、速攻からチャンスを見出そうとします。しかし、均衡を破ったのはバルセロナでした。39分、イバン・ラキティッチ選手のミドルシュートのこぼれ球をルイス・スアレス選手が押し込み、先制に成功。この後、広州恒大もセットプレーからチャンスをつくりますが、GKクラウディオ・ブラボー選手の好セーブに遭い、バルセロナが1-0とリードして前半を終えました。
先制したことで楽になったバルセロナは後半さらに攻勢を強めます。50分、スアレス選手がイニエスタ選手とのワンツーで抜け出し、最後は胸トラップからボレーシュート。広州恒大の守備陣を二人で崩し切り、リードを2点に広げます。スアレス選手は67分にもPKを沈めて大会史上初のハットトリックを達成し、チームを勝利へと近づけました。バルセロナは3点のリードを奪った後も攻守にアジア王者を圧倒。ボールを失った後の切り替えを徹底し、高い位置で再びマイボールにすることで分厚い攻撃へとつなげていきます。
広州恒大もサポーターの「加油!(中国語で「頑張れ」の意)」の声援を受け、何度か相手ゴールに迫りますが、後半は1本もシュートを打つことができず。バルセロナが3-0とリードしたままタイムアップを迎えました。
FCバルセロナは12月20日(日)の決勝でリバープレート(アルゼンチン/南米代表)と対戦します。
監督・選手コメント
ルイス・エンリケ 監督(FCバルセロナ)
ミスもありましたがチームはまじめにプレーしたと思います。広州はいつも私たちが対戦するチームとは異なったスタイルで、なかなか調子がつかめませんでした。かなりタイトな守備もしていました。しかし、私たちは状況に応じて一番良いと思えるコンビネーションを見せました。選手たちは限られた(準備期間の)中で非常に良くプレーしたと思います。一生懸命にできることをし、完璧な試合をしたと感じています。決勝では日本の人々も熱狂的に応援してくださっているので負けないように頑張りたいと思います。
ルイス・スアレス 選手(FCバルセロナ)
ハットトリック達成の記念に受け取ったボールはクラブの博物館に送るつもりです。今日は得点することが大事だと思っていましたが、最も重要なのはチームの勝利です。メッシとネイマールが不在ということで責任を感じていましたが、チーム全員でその責任を担うことができたと思います。小さいころから朝6時に起きてテレビで見ていた大会の決勝に進むことができ、とてもうれしいです。リバープレートはより高い位置からプレッシャーをかけてくると予想されますが、その分僕たちは相手の背後を狙いやすくなると思います。
セルジオ・ブスケツ 選手(FCバルセロナ)
とても良い試合を見せることができました。スアレスはハットトリックを達成するだけでなく、チームのために働いてくれました。(スアレスは)プレッシャーが掛かる中でも常に素晴らしいプレーでチームをけん引する選手です。決勝進出は今年を良い形で締めくくる上で大きな意味を持ちますし、ここまで順調にきています。決勝に向けて、最高の準備をしたいです。メッシとネイマールが日曜日の決勝に戻ってきてくれればいいですね。すでにリバープレートの試合を見て研究していますし、彼らの戦術にうまく対応していきたいと思います。
ルイス・フェリペ・スコラリ 監督(広州恒大)
今日は対バルセロナの戦術を用いました。ある程度はバランス良くできたと思いますが、やはりバルセロナは他のチームと違い、ファンタスティックなチームです。どの選手が出てもスタイルを維持することができます。試合は0-3で敗れましたが、ビッグクラブでもこれくらいのスコアで負けていますので、そんなに違いはないと思います。われわれは敗戦の中でも進化し、学んでいます。この1年の選手の努力や成長、進化についてはとても感謝しています。2013年は4位に終わっていますので、この先の目標は3位になることです。
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2015
2015年12月10日(木)~12月20日(日)
神奈川/横浜国際総合競技場
大阪/大阪長居スタジアム
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