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前半の猛攻で札幌が快勝! 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2014年07月07日
ピックアップマッチ
コンサドーレ札幌U-18 4-2(前半3-1、後半1-1) 流通経済大学付属柏高校
コンサドーレ札幌U-18(北海道)の四方田修平監督が現役時代、習志野高校で指導を受けた本田裕一郎監督(流通経済大付属柏高校/千葉)と対峙する今節。「(本田監督との対戦は)緊張しますけれど、流経大柏が相手ということの方が大きい。2年近く勝っていないので勝ちたい気持ちが強い」と四方田監督が話す通り、札幌は勝点3奪取を目指して流経大柏に挑みました。
立ち上がりに主導権を握ったのは流経大柏でした。13分、中盤で奪ったボールを前線の宮川類選手へとつなぎ、さらに素早く右サイドのスペースへと展開。フリーで抜け出した鈴木豪選手がゴールを狙うものの、シュートはクロスバーに阻まれます。久保和己選手が「先制していれば、自分たちが得点を積み重ねていたと思う」とこぼしたように、この場面を境に流れが札幌へと傾きました。21分、高嶺朋樹選手のスルーパスに反応した平川元樹選手が冷静に流し込み、札幌が先制に成功。25分にも右サイドからの低いクロスを平川選手が頭で合わせて加点すると、その2分後にはCKのこぼれ球を徳田勘太選手が押し込み、札幌はわずか7分間で3-0とリードを広げます。
一方の流経大柏は、「前半は主力を起用せずに失点を抑え、相手が疲れた後半にフィジカルで押し込む」(久保選手)というプランが崩れ、前半のうちに4人の選手を投入。これが奏功し、42分には新垣貴之選手が1点を返すなど、流れを取り戻して前半を終えます。
前半同様、後半も流経大柏が立ち上がりから押し込むものの、「相手が前がかりになることは予想していた」(四方田監督)と札幌に焦りはありませんでした。GK種村優志選手ら守備陣が集中力を切らさずに相手の攻撃を跳ね返し、スキを見てはカウンターで反撃。80分には自陣右サイドでボールを奪い、前方へとボールを送ると、これを受けた平川選手が一人で右サイドを突破します。中央に折り返したボールを藤井慎之輔選手が左にはたき、最後は粟飯原尚平選手が決めて、勝負あり。終了間際に1失点を喫しましたが、札幌が第3節のJFAアカデミー福島(静岡)以来となる勝利をつかみ、最下位を脱出しました。
監督(コーチ)・選手コメント
四方田修平 監督(コンサドーレ札幌U-18)
相手を意識するのではなく、ここまでの試合では失点が多く、攻撃時の組み立てが機能していなかったので、そこを改善するように意識させました。ただ、あれほど前半から得点が入るとは思っていませんでした。先手を取って試合を優位に運ぶことができたことが大きかったです。前半に得点した場面をはじめ、テンポ良くパスを回し、敵陣で前を向いてボールを持った結果、相手の最終ラインの背後に入っていくことができました。今日の内容は良かったと思いますが、この結果で安心せず、さらに気を引き締めてやっていきます。
倉持卓史 選手(コンサドーレ札幌U-18)
勝つことができて良かったですが、僕自身はPKを止められ、相手に流れが渡してしまったことが悔やまれます。今年、新チームになったときに四方田監督からPKキッカーに指名されたのですが、これまで(PKを)蹴る機会がなく、今日の試合が初めて。少し怖いですが、また練習して次こそは決めます。プレミアリーグ開幕前のフェスティバルで流経大柏に勝って優勝したことで、過信していた部分がありましたが、開幕した後の5試合で結果を出すことができず、自分たちの実力が分かりました。僕たちには失うものがないので、気持ちを入れ替えて戦います。
榎本雅大 コーチ(流通経済大学付属柏高校)
立ち上がりは悪くなかったのですが、最初につかんだチャンスを決め切ることができず、それが最後まで響きました。先に失点したものの、本田裕一郎監督は「前半は0-1でも良い」と話していました。ところが、簡単に2点目、3点目を与えてしまった。後半はうまく攻めることができたと思いますし、最初から後半のような戦い方ができれば良い試合になるのですが、どうしても精神的にムラがある。今年の課題である精神面の脆さが結果に表れてしまいました。
久保和己 選手(流通経済大学付属柏高校)
前節の清水エスパルスユース(静岡)戦は、前半のうちに2点リードされましたが、後半に追い上げて終了間際に逆転することができました。今日、3失点した後も、そのときと同じように巻き返せると思ったのですが、うまくいきませんでした。後半は流経大柏が目指すサッカーを見せられた反面、シュートをクロスバーに当ててしまうなど、甘さが出たと思います。今年のチームは勢いに乗ると強いけれど、安定感に欠けます。気を配ること、周りを見ることを普段の生活から心がけ、サッカーにいかしていければと思います。
その他の試合結果
市立船橋高校 1-1(前半1-0、後半0-1) 柏レイソルU-18
東京ヴェルディユース 2-1(前半1-0、後半1-1) 青森山田高校
JFAアカデミー福島 2-2(前半0-0、後半2-2) 鹿島アントラーズユース
三菱養和SCユース 2-4(前半2-2、後半0-2) 清水エスパルスユース
市立船橋高校(千葉)と柏レイソルU-18(千葉)の一戦は、市立船橋が9分に下村司選手のゴールで先制したものの、後半開始早々、柏の大島康樹選手に同点弾を許し、引き分けに終わりました。前節、初勝利したJFAアカデミー福島(静岡)は鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦。アカデミー福島は先制点を奪ったものの、逃げ切ることができず2-2の引き分けで終了し、勝点1を分け合いました。東京ヴェルディユース(東京)は、2-1で青森山田高校(青森)に勝利。3試合ぶりの勝点3を奪い、6位から4位に浮上しています。首位の清水エスパルスユース(静岡)をホームに迎えた三菱養和SCユース(東京)は、2-2で前半を終えましたが、後半に2失点を喫し、2-4で敗戦。この結果、清水が首位をキープしています。
チーム紹介
高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。
東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
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