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前回女王の浦和、関東第1代表のノジマが準々決勝へ JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会
2020年12月14日
JFA 第25回全日本U-15女子サッカー選手権大会は、12月13日(日)に各地で2回戦を開催。準々決勝に進む8チームが出そろいました。
ピックアップマッチ1
浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東2/埼玉) 2-0(前半0-0、後半2-0)ザスパクサツ群馬レディースU-15(関東6/群馬)
岐阜メモリアルセンター長良川競技場で行われた2回戦第1試合は、大会連覇を狙う浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユースと、1回戦でマイナビベガルタ仙台レディースジュニアユースをPKで下して勝ち上がったザスパクサツ群馬レディースU-15の関東勢同士の顔合わせとなりました。
立ち上がりから浦和が主導権を握りますが、群馬は球際で激しく戦い、クロスボールが入っても最終ラインが粘り強く跳ね返して、ゴールを割らせません。浦和は飲水タイム後、早々と交代のカードを切り、FW前原嘉乃選手をピッチに送り出しますが、その後も群馬の堅守を崩せず、スコアレスのままハーフタイムを迎えます。
後半も浦和が圧倒的にボールを保持する展開が続きます。均衡を破ったのは、「(こぼれ球など)そういうボールに対する嗅覚がある」と百武江梨監督が評する前原選手でした。55分、相手に当たってゴール前に転がったボールを回収すると、「いい所にボールが転がってきたので、絶対に決めようと思いました」とGKをかわして、浦和が待望の先制点を挙げます。
さらに浦和は65分、塚崎萌美選手の左サイドからのクロスボールを竹内愛未選手が流し込んで2-0とリードを広げます。浦和は最後まで攻撃の手を緩めず、優位を保ったまま試合をクローズ。先制ゴールの前原選手は「去年は1点しか取れなかったので、今年は5点取ってチームの2連覇に貢献したい」と準々決勝へ向けて気持ちを高めていました。
ピックアップマッチ2
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東1/神奈川) 8-1(前半4-0、後半4-1)AICシーガル広島レディース(中国1/広島)
関東第1代表のノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレと中国第1代表のAICシーガル広島レディースの一戦は、序盤から広島が勢いを持って仕掛けます。7分、広島の板村真央選手の鋭いミドルシュートが枠を捉えますが、GKが辛くも弾いて難を逃れます。
一方のノジマは木竜有姫選手らがスピードを生かした飛び出しで何度もチャンスメイク。激しい主導権争いが続きますが、12分にノジマが相手のGKとDFの連携ミスからCKを得ると、折り返しを有賀月選手が頭で押し込んでネットを揺らします。さらにその1分後にも相手DFのオウンゴールを誘って2点目を挙げると、流れがノジマに傾いていきます。
16分に得意の背後への飛び出しから木竜選手がミドルシュート、23分には大野夏歩選手がスルーパスに抜け出して追加点を奪い、4-0で前半を終えます。
後半にも追加点を許して5点を追う広島は、74分、CKから北川紗羽選手がヘディングで合わせて、今季無失点のノジマから1点をもぎ取りますが、75分、78分に立て続けに失点。8-1でノジマが勝利し、準々決勝進出を決めました。
監督・選手コメント
百武江梨 監督(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
1試合でも多く勝って、上に行きたいというのはどのチームも同じだと思いますし、特に3年生は最後の試合なので、簡単な試合は一つもないというのは常に選手も私も考えています。そういう中で何ができるのか、今日は前半なかなか点が入らずに慌てがちだったのですが、ハーフタイムにもう一度やるべきことを整理して、ここからは気持ちの強い方が残っていくから頑張ろうと伝えました。2連覇というよりは、まずは次の試合に向けて全力で準備して、その先はまた次に考えます。予選を勝ち抜いて、この大舞台への切符を勝ち取ったのは選手たちなので、とにかく悔いなくやってくれることが成長につながると考えています。
白井貞義 監督(ザスパクサツ群馬レディースU-15)
何もできなかったですね。今年2回対戦して、いずれも6点差くらいで負けている。自分たちよりも上の相手に対してどうするのかという戦いだったと思うのですが、やはり技術的に相手の方が上だった中で何を学ぶかというゲームでした。特に守備的に臨んだというわけではなく、相手がアンカーの選手だけ残して2シャドーの選手が両方出てくるので下がらずを得ない状況になってしまいました。これまでは失点するとずるずると大量失点してしまうことが多かったのですが、今大会は取られても我慢することができ、選手の成長を感じました。
吉田彩香 監督(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)
昨日は全国大会の雰囲気にのまれた部分があり、あまり流れが良くなかったのですが、今日はリラックスして臨めました。関東リーグを通してシュートを打たれる本数自体も少なかったですし、守備の4枚を含めて、ゴール前で身体が張れるところは、このチームの大きな強みだと思います。関東1位ということで周りからのプレッシャーが大きいですが、3年生とは最後の戦いになるので、できるだけ多く試合をしたいので、目標はもちろん優勝です。こういう雰囲気や会場でできることは大きな経験なので、楽しんで、勝ちにこだわりながらも、一人一人のレベルアップにつなげたいです。
樋口三夏 選手(AICシーガル広島レディース)
CKは練習してきた部分で、点差が開いても絶対に1点取るんだという気持ちでした。相手の速さに対して負けないこと、裏へ抜かれないことを意識してきましたが、マークの受け渡しの声掛けができなかった部分で失点してしまいました。中国地方でやってきて、全国の舞台は自分たちが想像していたよりも圧倒されました。最後まで走り切れなかったり、カバーリングができなかったりした部分は今後の課題です。U-18(全日本U-18女子サッカー選手権大会)、フットサル(全日本U-15女子フットサル選手権)に出場できるので、この経験を生かして練習に取り組んでいきたいです。
大会期間:2020年12月12日(土)~12月28日(月)
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