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浦和Lが5年ぶり6度目の優勝を果たす~第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会~

2017年07月30日

浦和Lが5年ぶり6度目の優勝を果たす~第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会~

「第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会」は7月29日(土)に決勝を開催し、JFAアカデミー福島(東海1/静岡)と浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)が対戦しました。

決勝

JFAアカデミー福島 1-1(前半0-1、後半1-0、PK3-4) 浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース

U-15年代の女子日本一が懸かった大一番は、白熱した試合が繰り広げられました。前半の主導権を握ったのは、神戸慎太郎監督が「いつも通りのサッカーができるかが決勝のポイント」と挙げていた浦和L。井戸ケイト選手が「決勝だからといって、何も変わらなかった。監督からの指示通り、前の選手はどんどん仕掛けることを意識していた」と話した通り、準決勝までと同様にアタッカー陣が、積極的に相手ゴールを目指しました。3分には前線でボールを持った島田芽衣選手のポストプレーから、好機を演出。佐々木ユリア選手がゴール前に飛び出し、パスを受けましたが、アカデミー福島の守りに遮られシュートは打てません。以降も浦和が見せ場をつくり、23分には相手守備陣のボール回しをペナルティーエリア内で奪った島田選手が落ち着いて決めて、浦和Lが先制しました。

このまま一気に畳みかけたい浦和Lでしたが、前半は追加点を奪えず、「1点しか取れなかったことで、アカデミーさんの頑張る気持ちを引き出してしまった」(神戸監督)。後半からは、見汐翔太監督に「必ず点が取れる」と背中を押されて、送り出されたアカデミー福島の勢いに飲まれます。受け身になった影響で守備のラインが下がり、中盤でドリブルを許す機会が増えると、クーリングブレイク後からは、アカデミー福島の勢いがさらに加速。「相手の運動量が落ちて、失点のリスクがなくなったタイミングで、前に上げようと思った」(見汐監督)と、センターバックから本職のFWに戻った城和怜奈選手を起点に、アカデミー福島がフィニッシュまで持ち込む場面が増えました。すると、54分に中盤でボールを受けた渡部麗選手がDF2人をかわしてミドルシュートを放ちます。この一撃がゴールネットに突き刺さり、勝負の行方はPK戦に委ねられることになりました。

土壇場で追いつかれた浦和Lでしたが、気落ちした様子は見られません。「全員の『神戸さんを日本一の監督にしたい』という気持ちが強かったので、PK戦でも勝てる自信があった」(福田莉子選手)と再び、士気を高めると、守護神の福田史織選手が1人目のキックをセーブ。攻撃でも、4人のキッカーが成功し、5年ぶりの6回目のタイトルを手にしました。

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なお、試合後の表彰式ではアカデミー福島と3位決定戦を制した栃木サッカークラブレディース(関東4/栃木)にフェアプレー賞が贈られました。

監督・選手コメント

見汐翔太 監督(JFAアカデミー福島)
悔しい結果で終わりましたが、大会の5試合で子どもたちが良い経験をして、トライしながら成長できたので、とても満足しています。練習からこだわってきたテクニックを全国レベルでも発揮してくれましたし、決勝でも相手に臆することなく、足元でボールをつないで自分たちのリズムをつくれました。怪我人が出たり、ミスが多い試合があったり、いろいろな逆境がありましたが、子どもたちが試合の中で流れを変えることができたのは良い成功体験だと思うので、今後のサッカー人生で生かしてほしいです。

大場朱羽 選手(JFAアカデミー福島)
前半からチームの調子が良く、落ち着いて自分たちがやりたいサッカーができていました。私のミスで失点してしまったのですが、後半のクーリングブレイク後に仲間が頑張って同点にしてくれたことがうれしかったです。今大会は相手に押し込まれる試合も多かったのですが、皆で声を掛け合い、流れを変えることができたのは収穫だと思います。後半に1点取ってから畳みかけて連続得点できたことも自信になりました。今後は一人ひとりがもっと声を出し、雰囲気から勝てるチームになりたいです。

神戸慎太郎 監督(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
今日は相手の戦い方を感じながら、自分たちの目指すサッカーができるように意識しました。前半は理想的なサッカーができましたが、チャンスをちゃんと決めていればもっと楽な展開になったと思います。これまでは1、2年生だけのチームで大会に挑んでいましたが、昨年からは3学年でチームを編成し、この大会を目標にしてきました。受け身になって終わってしまった昨年とは違い、今年は積極的にアクションをおこし、自分たちの良さをうまく表現してくれました。

福田莉子 選手(浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース)
後半は相手に縦パスを通され、守備の時間が長くなりましたが、1点取られてからも気落ちせず、皆で声を掛け合ってもう一回頑張ることができたことが勝ちにつながったと思います。昨年、2回戦で負けてからずっと神戸監督と一緒に練習をしてきました。技術面や走力などサッカーの基本だけでなく、チームとして戦う意識を徹底してきた成果が優勝という形に表れて嬉しいです。次はU-15プレナスなでしこアカデミーカップで連覇できるように頑張ります。

JFA-TV

7/29(土) 3位決定戦 栃木サッカークラブ レディース vs ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ

 

7/29(土) 決勝 JFAアカデミー福島 vs 浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース

 

第22回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会

2017/7/22(土)~2017/7/29(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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