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第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 準々決勝を実施
2016年07月28日
ピックアップマッチ
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ 4-2(前半3-1、後半1-1)神村学園中等部女子サッカー部
第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会は、7月27日(水)に準々決勝を開催しました。
第1試合では、初出場のノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東5/神奈川)と、前回大会ベスト8の神村学園中等部女子サッカー部(九州1/鹿児島)が対戦。試合開始とともにノジマステラがサイド攻撃で見せ場をつくると、4分に右CKを獲得。ゴール前に低く入ったボールをニアサイドの當麻恵美選手が合わせて均衡を崩します。ノジマステラは、17分にも左CKに中山未咲選手が合わせて加点すると、4分後には福住青空選手が豪快なミドルシュートを叩き込んで、3-0と大きくリードします。一方、3点差とされた神村学園も、ここから反撃を開始。30+1分には、右サイドを抜け出した景山涼香選手のパスから菊池まりあ選手がループシュートを決めて前半を折り返しました。
ハーフタイムに宮迫ふみか監督から「このチームならばできる。2点を奪って追い付こう」と激励を受けた神村学園は後半になって勢いを増し、開始直後には景山選手がクロスバー直撃のシュートを放ちます。34分には左サイドを突破した愛川陽菜選手が決定機を迎えましたが、シュートが右ゴールポストに嫌われるなど、2点目を奪うことができません。
それでも、神村学園はあきらめることなく攻め続けます。42分、ハーフウエーライン付近から河野すず選手がロングシュートを突き刺し、2-3と1点差に詰め寄りましたが、直後の44分に4点目を決められ、「とどめを刺されてしまった」と宮迫監督。再び2点差とされた神村学園はサイド攻撃やロングスローなどから食い下がりましたが、「負けたくない気持ちが出ていた」(大森そよ風選手)というノジマステラの粘り強い守りを崩すことはできず。ノジマステラが4-2で勝利し、ベスト4進出を決めました。
監督・選手コメント
長谷川歩 監督(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)
神村学園はとてもいいチームですので、私たちが何点を決めても必ず反撃に出るだろうと試合前から予想していました。予想を上回る攻撃を受けましたが、体を張ってしのぎ切ったことが勝因だと思います。また、2点目を奪われた直後に1点を奪い返すことができたのも、非常に大きかったです。大会を通じ、子どもたちは想像以上のスピードで精神的に成長しています。今回が初出場という感覚はなく、頂点に目標を定めているので、準決勝でも勝ちたい気持ちを見せてほしいです。
大森そよ風 選手(ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ)
3点を先行したことはよかったのですが、相手も負けじと厳しいプレッシャーをかけてくるようになりました。特に後半は押される時間帯も長かったけれど、「負けたくない」という気持ちからチームを盛り上げる声がたくさん出たことで、苦しい時間も耐え抜けたと思います。これまでは2点を返されたら気持ちが沈んでいたのですが、今年は盛り返す力がついてきました。準決勝もチャレンジャー精神で、試合に出場できない選手たちの分まで全力で頑張ります。
宮迫ふみか 監督(神村学園中等部女子サッカー部)
神村学園の特徴は前からボールを奪いにいく姿勢とサイド攻撃ですが、前半のうちに3失点したことで焦ってしまい、ただ単純にボールを蹴ってしまうだけの攻撃が見られました。またカウンターアタックを受ける場面も目立ち、自分たちが取り組んできたサッカーをなかなか発揮できないまま、試合が終わってしまいました。今回も昨年と同じベスト8で敗退。休息日を挟み、もう一度気持ちを奮い立たせる難しさをあらためて感じた試合でした。選手たちの最高のプレーを引き出すことができなかったのは、私の反省点です。
菊池まりあ 選手(神村学園中等部女子サッカー部)
みんなと「今日の試合に勝って、5試合戦おう」と声を掛け合っていたのに勝つことができず、残念です。これまでサッカーを続けることができたのは親のおかげですが、私たちにはサッカーでしか恩返しができません。今大会で日本一をプレゼントすることを目標にしていたので、恩返しができずに悔しいです。また、神村学園らしさを出せた時間帯もありましたが、最後に走らないといけないとところでみんなが走り切ることができず、心残りもあります。
その他の試合結果
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東2/千葉)3-1(前半2-0、後半1-1)NGU名古屋FCレディースユース(東海3/愛知)
日テレ・メニーナ・セリアス(関東7/東京)0-2(前半0-1、後半0-1)INAC神戸レオネッサU-15(関西2/兵庫)
徳島ラティーシャ(四国1/徳島)0-4(前半0-3、後半0-1)JFAアカデミー福島(東海1/静岡)
13年、14年と2年連続で準々決勝敗退が続いたジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15は、28分に「相手の裏に飛び出すのが得意」という黒古ひとみ選手の突破から大澤春花選手が先制点をマーク。以降もNGU名古屋FCレディースユースから2点を奪い、準決勝進出を決めました。
日テレ・メニーナ・セリアスとINAC神戸レオネッサU-15の一戦は、11分に平井杏幸選手が倒され得たPKを自らが決め、INACが先制します。このプレーで退場者を出し、10人となったセリアスはビハインドを返そうと奮闘を続けましたが、40分に2点目を失い、0-2でタイムアップ。初出場のINACが4強に名乗り上げました。
JFAアカデミー福島は、ここまで13得点を奪っている攻撃陣が爆発。9分の伊藤めぐみ選手の得点を皮切りに徳島ラティーシャから4点を奪って快勝しました。この結果、28日(木) の準決勝ではジェフとINAC、ノジマステラとJFAアカデミーが対戦します。
JFA-TV
第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会
2016年7月23日(土)~2016年7月30日(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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