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第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 ベスト8進出チームが決定

2016年07月26日

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会 ベスト8進出チームが決定

ピックアップマッチ

徳島ラティーシャ 2-1(前半2-1、後半0-0)スフィーダ世田谷FCユース

第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会は、7月25日(月)に2回戦8試合を開催しました。

徳島ラティーシャ(四国1/徳島)とスフィーダ世田谷FCユース(関東6/東京)の一戦は、開始早々に試合が動きました。4分に世田谷がサイド攻撃からCKを獲得すると、ゴール前に上がったクロスボールに浦部美月選手が頭で合わせて均衡を崩しました。先制された徳島も、すぐさま反撃開始。13分に中央突破した前田佳澄選手のパスから田中美絃選手が決めて振り出しに戻すと、15分には大西歩花選手が左CKからヘディングシュートを叩き込みました。

1点をリードして折り返した徳島でしたが、後半は、瀧下まひる選手を中心に何度もサイド攻撃を仕掛ける世田谷に押し込まれる時間が続きます。加えて、44分には守備の要である大西選手が右足を負傷。治療でピッチから離れる間、徳島は10人での戦いを強いられましたが、「選手たちは、大西がダメなら自分が頑張ろうという気持ちを見せてくれた」(太田宏監督)と、体を張った守りで2点目を与えません。

57分にはゴール前の混戦から世田谷の間彩祐選手に決定的なシュートを打たれましたが、金澤伊純選手が好セーブで阻止。直後にもCKからゴールポスト直撃のヘディングを浴びるも、徳島は運も味方につけて逃げ切りに成功、ベスト8進出を果たしました。

監督・選手コメント

太田宏 監督(徳島ラティーシャ
今日の勝利はベンチの選手、保護者の声援にも助けられましたが、一番の勝因はピッチに立っていた子どもたちの頑張りのおかげです。苦しい時間帯も選手同士が声を掛け合い、集中力を保ってくれたのが大きかったです。今回が3度目の出場ですが、チーム力はこれまでで一番。3学年のつながりがとても深く、常に全体で話し合いをしながら、いま何をすべきか模索しています。大会が始まるまでは初戦突破が目標でした。準々決勝以降も、一戦必勝で頑張ります。

原田風花 選手(徳島ラティーシャ
先制点を奪われても、落ち込むことなく前半のうちに2点を奪い返すことができたのが大きかったです。後半は大西さんがけがで離脱しましたが、「彼女の分まで頑張ろう」と、みんなで最後まで力を出し切ることができました。この大会に向けて、ボールを持った相手に対してアプローチの練習を徹底してきました。ここまでの2試合は、全員が練習の成果を発揮できていると思います。次の試合にも勝って、メダルを手にしたいです。

赤坂隆史 監督(スフィーダ世田谷FCユース)
セットプレーから幸先よく得点したところまでは順調でしたが、その後、相手の攻撃を防ぎ切れずに2失点してしまったことが悔やまれます。彼女たちは、大会の1カ月前からようやくまとまってきました。関東大会で厳しい戦いが続いていたので、全国で1勝できただけでも奇跡的で、選手たちはよく頑張ってくれたと思います。敗れたことで、さらに成長すると思いますし、今後は上のカテゴリーで悔しさを晴らしてほしいです。

浦部美月 選手(スフィーダ世田谷FCユース)
かつて、私たちはまとまりを欠いており、チームの雰囲気も決してよくありませんでした。それでも昨年、「このままではいけない」と思い、みんなで話し合った結果、徐々にグループとして戦うことができてきました。この大会はU-15年代で最も重要なイベント。3年間、ともに戦ってきた仲間とこれまでの集大成を見せるため、親や支えてくれてきた方々への感謝を胸に全国制覇を目指してきました。今日もたくさんの声援を送ってもらったので、期待に応えたかったです。

その他の試合結果

セレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪)0-1(前半0-0、後半0-1)ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東2/千葉) 
岡山湯郷Belle U-15(中国1/岡山)0-0(前半0-0、後半0-0、PK3-4)NGU名古屋FCレディース(東海3/愛知)
日テレ・メニーナ・セリアス(関東7/東京)2-0(前半1-0、後半1-0)藤枝順心サッカークラブジュニアユースブルー(東海2/静岡)
INAC神戸レオネッサU-15(関西2/兵庫)1-0(前半0-0、後半1-0)浦和レッドダイヤモンズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)
ノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレ(関東5/神奈川)3-0(前半1-0、後半2-0)常葉学園橘中学校女子サッカー部(東海4/静岡)
神村学園中等部女子サッカー部(九州1/鹿児島)3-1(前半1-0、後半2-1)FCヴィトーリア(関西4/大阪)
神戸フットボールクラブレディース(関西3/兵庫)1-9(前半0-6、後半1-3)JFAアカデミー福島(東海1/静岡)

準々決勝展望

大会4日目の7月27日(水)は、準々決勝4試合を開催。第1試合では、2回戦で前回大会の女王・セレッソ大阪堺を破ったジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15と、NGU名古屋FCレディースが対戦します。両者はともに2試合連続完封勝利を収めているとおり、堅守が持ち味です。

4強入りを懸けた戦いは最後まで見逃せない展開が予想されます。2年ぶりの栄冠を目指す日テレ・メニーナ・セリアスと、「初出場初優勝」を目標に掲げるINAC神戸U-15の一戦も注目です。キャプテンの渡邊那奈選手が、「昨年は全国大会すら出られず本当に悔しい想いをした。一年間、このメンバーで頑張ってきたのでもう一度、日本一に立ちたい」と話すように、日テレ・メニーナ・セリアスは2度目のタイトルに向けて気合十分。対するINACは「この大会に入ってから気持ちを強く持つことができている。浦和にしっかりと勝ち切ったので、これから勢いが出てくると思う」(中尾純菜選手)と2回戦で優勝候補を撃破した勢いを維持して、高みを目指します。

初出場ながらベスト8入りを果たしたノジマステラ神奈川相模原アヴェニーレは、キャプテンの大森そよ風選手を中心とした守りで2試合続けて無失点で勝利。準々決勝では、2試合7得点を奪っている神村学園の攻撃を封じられるか注目です。徳島は昨年のファイナリストであるJFAアカデミー福島と対戦。「一人一人の球際が強くなった」と太田監督が話す徳島が、2回戦で9得点を奪った福島の攻撃陣をいかに抑えるかが勝敗を左右しそうです。

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第21回全日本女子ユース(U-15)サッカー選手権大会

2016年7月23日(土)~2016年7月30日(土)
J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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