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浦和と日テレが決勝進出 JFA 第24回全日本U-18女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップ
2021年01月07日
JFA 第24回全日本U-18女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップは1月6日(水)、J-GREEN堺(大阪)で準決勝2試合が行われました。
準決勝1
浦和レッドダイヤモンズレディースユース(関東1/埼玉) 2-0(前半1-0、後半1-0)ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(関東5/神奈川)
「ボールを大事にすること」をテーマとする浦和が、序盤からボールを支配します。強風の影響を受けながらも、細かくパスをつなぎ、FW島田芽依選手のポストプレーや左サイドの丹野凜々香選手のドリブル突破から再三ゴールを脅かしますが、ノジマのGK本多陽菜選手の好セーブに阻まれ、得点には至りません。
スコアレスのまま終わるかと思われた前半終了間際、丹野選手がドリブルで持ち込んでシュート。こぼれ球を島田選手が押し込んで、浦和が先制に成功します。
一方、前半だけで10本のシュートを浴びながらも最小失点で踏みとどまったノジマは、ハーフタイムに2回戦でハットトリックを挙げた笹井一愛選手、宇都木希美選手を送り出して反撃に転じます。根府桃子選手、笹井選手が個人技でシュートまで持ち込みますが、「後半は追加点よりも失点しないことをチームで意識していた」(島田選手)という浦和からゴールを奪うことができません。試合はこう着状態が続きますが、90分、浦和の西尾葉音選手が追加点を奪い、2-0で試合終了。
決勝進出を決めた浦和の楠瀬直木監督は「しばらく優勝から遠ざかっているので、胸を借りるつもりで臨みたい」と決意を口にしました。
準決勝2
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18(関東2/千葉) 0-1(前半0-0、後半0-1)日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東3/東京)
「試合前からこういう展開になることは分かっていたので、自分たちのサッカーを焦らずにやり続けようと思っていた」と大山愛笑選手が振り返ったように、日テレがボールを握り、幅を使ったビルドアップから、鋭い縦パスやドリブルで攻め上がります。しかしここまで無失点で勝ち上がってきたジェフの強固なブロックを崩すことができず、0-0のまま試合を折り返します。
後半、トップチームでプレーする木下桃香選手を投入して圧力を強めますが、ジェフの粘り強いディフェンスをこじ開けることができないまま時計が進みます。
86分、大山選手が蹴ったCKはジェフのDFに跳ね返されますが、そのこぼれ球を岩﨑心南選手が押し込んでゴールネットを揺らします。「最初はショートコーナーをやろうとしたのですが、時間がなかったので、より確率が高い中へ蹴りました」と話すキッカーの大山選手の的確な判断変更が功を奏し、日テレが待望の先制点をもぎ取ります。この1点を守り切った日テレが浦和の待つ決勝に駒を進めました。
「関東予選ではレッズに負けているので、あの時よりも自分たちが成長した姿を見せて、相手を上回って優勝して帰りたいと思います」と大山選手と雪辱を誓います。
監督・選手コメント
島田芽依 選手(浦和レッドダイヤモンズレディースユース)
前半からどんどん前からプレッシャーをかけて、そこから攻撃につなげて、先に点を取ろうと臨みました。攻めてはいましたが、中々得点が入らない中、焦れずにやろうとピッチの中でも話をしていたので、焦りはありませんでした。ポストプレーから入って、その後にゴール前に入っていくこと、こぼれ球を狙うことは常に意識しているので、それをこの準決勝の舞台で達成できてよかったです。得点というFWの役割を果たしてチームを助けられるプレーができれば結果はついてくると思うので、それを信じて、決勝もチーム全員で戦いたいと思います。
根府桃子 選手(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
守備から入って少ないチャンスをいかにものにできるかというところだったので、先制されるのもある程度想定内で、前半は自分たちのプラン通りに進めることができました。後半はDFラインで回す時間が増えて、中盤を経由しながらFWへという流れはできましたが、シュートまで持ち込むシーンが少なく、ゴール前に入っていく怖さがなかったなと思います。自分のストロングポイントでもある、起点となる部分は今大会で何回か出せたので、相手を見ながらコントロールするところはよかったと思いますが、FWとしてチームに得点で貢献するという部分はまだまだだったので、そこは今後取り組んでいきたい課題です。
井上千里 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18)
しっかりとつないでくる相手で、自分たちが隙を見せた瞬間にやられるというのは分かっていたので、集中して試合に入って、前半は0-0に抑えることができました。
今年はセットプレーでの失点が多く、セットプレーは特に集中しないといけないところだったのですが、最後の最後にCKからやられてしまい、そこが自分たちの甘さだと感じました。今年は特に新型コロナウイルスの影響で思うようにサッカーができませんでしたが、それでも2連覇を目標に取り組んできました。シーズンの序盤はなかなか勝ち点が取れずに苦しみましたが、少しずつ自分たちのやりたいことを選手間で合わせていって、今日は本当に私たちらしいサッカーをすることができました。
坂口佳祐 監督(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
毎回ジェフさんと対戦するときはブロックを作ってくる形になるので、予想通りの展開でした。PKまで考えていましたが、なんとかこじ開けて1点取って90分間で試合を終えられたのはよかったです。本来であれば、崩して、流れの中で点を取って勝ちたかったのですが、そこはこのチームがまだまだ成長できるところだと思います。レッズさんは、ベレーザからU-18、U-15までどのカテゴリーでも日本一になる前には必ず立ちはだかる壁であり、ライバルなので、そこに勝って優勝することには大きな意味があります。今大会は組み合わせが厳しかったのですが、セレッソ、ジェフ、レッズという3つの山を乗り越えられたら、選手が大きく成長できると思うので、もうひと山乗り越えて、選手の成長、内容と結果につなげたいと思います。
大会期間:2021年1月3日(日)~2021年1月7日(木)
大会会場:大阪府/J-GREEN堺
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