ニュース
兵庫シニア60選抜が3年ぶり2度目の優勝を飾る JFA第18回全国O-60サッカー大会
2018年05月29日
JFA第18回全国O-60サッカー大会は5月28日(月)、福島県相馬市で大会最終日が行われ、兵庫県シニア60選抜(関西/兵庫)が3年ぶり2度目の優勝を果たしました。
準決勝を勝ち抜いたのは、埼玉シニア60(関東1/埼玉)と兵庫県シニア60選抜でした。埼玉シニア60は、熊本シニア(九州1/熊本)相手に前半2得点して2-0で勝利。一方の兵庫県シニア60選抜は、スコアは埼玉と同じ2-0ながら、四日市フットボールクラブ(東海1/三重)相手に0-0で試合を折り返し、押し込みながら得点できない時間が続きましたが、後半半ばを過ぎてからの2得点で決勝進出をつかみ取りました。
緊張感あふれる決勝で、開始早々に初シュートを放ったのは兵庫県シニア60選抜でした。序盤から勢いをつかみ、前線の選手がピッチを幅広く動いて大きくボールを動かし、ゴールへと迫ります。13分にはGKの正面を突き、15分には枠を外れましたが、シュートにまで持ち込みます。
一方の埼玉シニア60も、10分に速攻で右サイドを突破し、クロスから惜しい形を演出。兵庫の勢いに負けず、球際でもしっかりと戦い、チャンスをうかがいます。そして20分に、またも右サイドの突破からチャンスが生まれ、中盤からファーサイドへと走り込んだ永井利幸選手にクロスがつながりましたが、シュートはGKに防がれました。
埼玉は後半早々にもビッグチャンスをつくりました。関口久雄選手の左サイドの突破からゴール前で混戦となり、最後は白土功選手がシュート。しっかり枠をとらえましたが、ここは兵庫のGK岡本芳弘選手の左手一本でのビッグセーブに弾き出されました。
兵庫はハーフタイムに選手を交代し、活性化を狙います。前半から広くピッチを動いて起点となっていた松永正利選手が、両足で好パスを供給してゴールを狙います。残り2分の場面では、後半から入っていた中村芳隆選手のクロスをフリーで受けた岡崎有三選手が遠目から意表を突いてシュート。これは埼玉のGK鈴木宏明選手のパンチング、さらにクロスバーに嫌われて、ゴールはなりませんでした。
ともに最後まで懸命に戦った試合も、時間内には決着がつかず。PK方式で決着することとなりました。兵庫は、しっかりとキッカーがPKを決めていき、GK岡本選手が2本目のPKをしっかりキャッチすると、5本目も弾き出します。全5試合の完封に貢献した守護神が最後を締めて、兵庫県シニア60選抜が見事栄冠に輝きました。
監督・選手コメント
佐藤忠志 監督(兵庫県シニア60選抜)
私たちは23年前、阪神淡路大震災を経験しました。今回、相馬に来るにあたり、同じ被災者としてぜひとも優勝する姿を見せて力づけたいと、最初から優勝を狙っていました。後悔したくなかったのでPK戦の練習もしてきたのですが、まさか最後にそういう試合になるとは思いませんでした。埼玉シニア60は強かったのですが、選手たちは頑張ってくれました。食事も非常においしかったし、相馬市の皆さまのお力もあって、非常に気持ちの良い大会にしていただき、皆で喜んでいます。
松永正利 選手(兵庫県シニア60選抜)
さすが関東1位のチームは力があり、決勝は今大会で一番苦戦しました。埼玉シニア60の前線はボールを持てるので、あまり前からの守備ができませんでした。後半は疲れてミスも出ましたが、無失点を貫けたことが一番大きかったと思います。3年前に優勝した時には、何とか勝てていけたという感じでした。今回は、前回以上に順調に勝ち進めたと思います。連覇の前に、まずは関西予選という第一関門突破を目指して、また頑張ります。
坪谷武安 選手(埼玉シニア60)
兵庫県シニア60選抜は、さすが決勝に勝ち上がったチームという強さでした。展開が大きくて、苦しめられました。何が何でも優勝できるようにと、長く準備を進めてきました。この大会に向けて頑張ってきたので、優勝はできませんでしたが、良い取り組みができたと思います。大会が一つ終わりましたが、これがまたスタートです。こうやって仲間と一緒に過ごせて、小さい頃に思い描いたような夢というのは、いくつになってもあるものなんだなと感じます。だから、こういう大会があることが、すごくありがたいです。
吉村睦雄 選手(熊本シニア)
準決勝まで来たのだから、どうしても勝ちたかったのですが、チームが集まる時間が取れず、練習不足の面が出てしまいました。それでも初出場でここまで来られたのは、チームワークのおかげだと思います。40代からリーグ戦を続けていて、足が速い人や遅い人、テクニックがある人と、それぞれ特色ある選手たちが目と目で合図してすぐ反応できます。まずは1勝したいという目標はクリアしましたし、怪我人も出なかったので、良い大会でした。九州は予選突破も大変なので、また頑張りたいです。
JFA 第18回全日本O-60サッカー大会
大会期間:2018年5月26日(土)~5月28日(月)
大会会場:福島県相馬市/相馬光陽サッカー場[天然芝3面/人工芝1面]
関連ニュース
-
大会・試合
2018/05/28
JFA 第18回全国O-60サッカー大会 決勝ラウンド進出チームが決定トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/05/27
JFA 第18回全国O-60サッカー大会 福島県相馬市で開幕トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/05/25
JFA 第18回全日本O-60サッカー大会が5月26日に開幕トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/05/24
チーム紹介vol.4 JFA 第18回全日本O-60サッカー大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/05/23
チーム紹介vol.3 JFA 第18回全日本O-60サッカー大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/05 SHIGE選手、かつぴーや選手、Ax選手、Takaki選手に決定 FIFAe World Cup 2024™サッカーe日本代表
- 日本代表 2024/11/05 U-17日本代表 メンバー・スケジュール クロアチア遠征(11.09-11.20 クロアチア/ポレッチ)
- グラスルーツ 2024/11/05 「2024 IFCPF CPサッカーワールドカップ」へ男女日本代表が出場!
- グラスルーツ 2024/11/05 JFAユニクロサッカーキッズ in 北海道 1月18日(土)開催 11月5日(火)から参加者募集開始
- 大会・試合 2024/11/05 FC.西武台が歓喜の頂点到達 JFA 第12回全日本O-40サッカー大会