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延長戦で競り勝ち、東京ヴェルディジュニアが17年ぶりの優勝 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会

2024年12月30日

延長戦で競り勝ち、東京ヴェルディジュニアが17年ぶりの優勝 JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会

JFA 第48回全日本U-12サッカー選手権大会は12月29日(日)、鹿児島県鹿児島市の白波スタジアムで決勝を行い、東京ヴェルディジュニア(東京)が17年ぶりに小学生年代の頂点に立ちました。

決勝に勝ち進んだのは東京VとバディーSC(神奈川)で、関東勢同士の戦いとなりました。会場の白波スタジアムは前日までの荒天から一転して晴天に恵まれ、南国らしい穏やかな陽気でしたが、試合は序盤から両チームが持ち味を発揮してゴールに迫っていく白熱した展開となります。

バディーは立ち上がりの3分に左サイドを駆け上がった馬場俊之介選手がクロスを上げ、そこに田中譲選手が飛び込んでゴールを狙います。これはタイミングが合いませんでしたが、サイドからボールを運んで何度かチャンスを創出します。対する東京Vも前線からのプレスでボールを奪い、ゴール前でシュートを放つなど決定機をつくります。

これらの攻撃には、岸野太祐選手(バディー)と木村航之介選手(東京V)の両GKが俊敏な反応で対応し、ゴールを割らせません。前半は互いの守備陣の活躍が光り、スコアレスで折り返しました。

後半から試合が動き、22分に右サイドからのクロスのこぼれ球に田中選手が詰め、バディーが先制します。しかし、「1-0では終わらない」(梅澤勇人監督/バディー)、「どちらに転がってもおかしくない」(松尾洋監督/東京V)と両監督の見立て通り、その後はゴールが続きます。

28分に東京VがPKを獲得して山本大翔選手が同点とすると、その2分後には双子の弟の山本崇翔選手がカウンターからシュートを沈め、逆転に成功します。しかし、スコアはさらに動き、後半のアディショナルタイムに今度はバディーがPKのチャンスを得て、浅利蓮生選手がネットを揺らしました。

試合は2-2のまま延長戦へ。両チームに疲れの色が見え、徐々にロングボールも目立つようになりましたが、その時間帯に気を吐いたのが、5年生の間璃月選手(東京V)でした。

43分、間選手は相手の守備の背後へと走る山本(崇)選手にスルーパスを出すと同時に、足を止めることなくペナルティーエリアに進入。ゴール近くで山本(崇)選手からのパスを引き出し、「自分が打つしかない」とためらいなく左足を振り抜きました。シュートはゴール右隅へと決まり、これが決勝点となりました。

東京Vは17年ぶり4度目(前身の読売SCを含む)、8人制になってからは初の優勝に輝きました。大会を通じて12得点を決めた山本(崇)選手が得点王を獲得。一方、バディーのゴールを守ったGK岸野選手がゴールデングローブ&ブーツ賞を受賞しました。

監督・選手コメント

松尾洋 監督(東京ヴェルディジュニア/東京)
両チームともにチャンスがあり、どちらに転がってもおかしくない展開で、良い試合だったと思います。決勝点を決めたのは5年生(間璃月選手)ですが、5年生で中央を張らせるなど信頼しています。東京都予選の決勝でも決勝点を奪っていた選手で、最後もペナルティーエリアの中まで入って決め切りました。今年のチームは粘り強く、最後に足が伸びるということがありましたが、この大会を通しても成長してくれました。そこも勝因だったかなと思います。

間璃月 選手(東京ヴェルディジュニア/東京)
(決勝点の場面は)山本崇翔くんが左サイドからえぐっていき、その後のボールは少しマイナス気味でしたが、いま自分が打つしかないと思って、ターンしてシュートを打ちました。決め切れてすごくうれしかったです。僕たちのトップチームがJ1リーグでトップ10に入っている中で、自分たちも絶対に全国の舞台で優勝しないといけないという思いで戦ってきました。僕はまだ5年生なので、来年はまた今の6年生を超えられるような成績を残したいです。

梅澤勇人 監督(バディーSC/神奈川)
先制はしましたが、1-0では終わらないと思っていましたので、それは選手に伝えていました。1-1、1-2の状況になっても冷静に、最終的に勝てるようにしようと話していましたので、落ち着いたゲーム運びができていました。最後に失点した場面は、チームとして警戒していて、守備の人数も足りていましたが、一瞬の隙でやられてしまいました。試合は本当にナイスゲームで、お互いの良さを発揮した最高の試合だったと思います。

徳武魁 選手(バディーSC/神奈川)
チーム全員でボールを取りに行くという部分はうまくいったと思いますが、相手にパワーのある選手がいて、そこを封じ切れませんでした。後半の1点ビハインドのときに、うまくボールを回せてチャンスをつくれたのは良かったですが、最後の方は前に蹴ってしまってボールを失うなど、もったいないところがありました。大会を通じて、ボールをつないだり、一つ一つのプレーの質を高めたりする自分たちのサッカーができて、チーム一丸となって戦えたのは良かったです。

開催期間:2024年12月26日(木)~12月29日(日)
大会会場:
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

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