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JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会 担当審判団報告
2020年01月10日
JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会の全試合の審判は全国9地域から集まった31名のU-18審判員が担当しました。出場する48チームが全国の予選を勝ち抜いて鹿児島に集まったのと同様、31名の審判員も地域/都府県で選考されたメンバーで構成されています。この大会で審判をすることを目指し、地元で学び・実践を重ねた結果、9地域から推薦されました。
また、大会期間中、この31名の審判員をサポートするために、16名の地域審判インストラクターが集まりました。選手と同じくフィールドに立つ審判員が試合に全力を尽くせるよう、サポートをしていただきました。
【審判団の活動】
集合前:審判員 ビデオレター等による事前準備。地域審判インストラクター web会議による事前研修。
24日:集合 大会役員としての役割・目的の確認
25日:フィールドを活用したトレーニング・会議室での講義・開会式後のリスペクトワークショップサポート
26日~29日:全試合担当(1人制審判)・試合終了後宿舎にて講義
コメント
高橋武良 チーフ審判インストラクター
今大会では、都道府県で普段から審判活動をしているサッカー3級以上のU-18審判員31名が大会の審判を担当しました。ピッチの上で審判を担当する審判員を、地域指導者16名とJFAインストラクター12名がサポートし、1次ラウンドの1回戦から決勝戦までの一試一試合、選手が全力でプレーできる環境を作ることに努めました。
審判員たちは地元で学んだ成果を発揮して、選手と同様に一試合一試合に全力で取り組んでくれました。試合中に起こった難しい状況に対しても、自分で考え、工夫してくれていました。
全国大会という特別な雰囲気から、気持ちだけが前に出てしまった審判員もいたようですが、試合を重ねるごとに本来自分が持っている力をフィールド上で表現してくれていたと思います。
来年度以降も「大会が求めている審判員の姿」を参加する審判員全員で確認し、より高いレベルの大会となるように努力していきたいと考えています。
白拍子祐介 U-18審判員(鹿児島FA所属)
今回の研修会では審判をする上で大切なこと、「みる」ということの重要さについて学ぶことができました。1人制審判ということで、いつものようにアシスタントレフェリーがいません。8人制サッカーの競技フィールドを1人で審判しなければならなかったため、今までよりも「みる」量がとても増えました。ただ「みる」のではなく、なにを、いつ、どこで「みる」のかが重要で、この経験は間違いなく11人制サッカーの審判になったときにも役立つと思います。
最後に、今回の大会に大会役員として携われたこと、子供たちの夢の大舞台の審判をさせていただいたことを誇りに思うと共に、すべての関係者の皆様に感謝申し上げます。
佐藤眞心 U-18審判員(福島FA所属)
今回の大会に参加し、今まで得てこなかった知識を沢山学べ、貴重な経験をさせていただきました。初めての全国大会の試合を担当して緊張しましたが楽しく審判をやり終えることができました。審判インストラクターさんからご指導された事を今後の審判活動に活かしていきます。
将来、プロ化される女子リーグで審判員を務められるように頑張ります。
中村正光 審判インストラクター(兵庫FA所属)
この大会の目標は、大会を成功させるために審判員は「出し切る」、育成担当指導者は「引き出す」でした。
いかに審判員の課題と改善策を審判員自身から引き出すのか?大会前の講義でチューターリングの手法や環境作り等について具体的にディスカッションを行い理解することができました。実際に審判員へのフィードバックではその効果を発揮することが出来たと感じています。
審判員から引き出した改善策(審判員自身が決めた改善策)に取り組んだことで、試合で良い結果が得られた時の審判員の嬉しそうな輝いた目を見たときは非常に嬉しく思いました。
今後はこの大会で学んだことを地域で活用し将来活躍する審判員の育成指導に貢献したいと思います。
赤木寛子 審判インストラクター(岡山FA所属)
各地域から鹿児島に集った31名のU-18審判員、16名の地域育成担当インストラクター、12名のJFAインストラクター、大会関係の方々とONE TEAMで過ごせた6日間はとても充実した学びにあふれる貴重な経験となりました。
大会を成功させるために地域インストラクターの役割は『引き出す』ことで、試合後のフィードバックは限られた時間の中で行い、審判員から引き出すためには問いかけの工夫が必要であることを痛感しました。審判員が意欲的に一試合一試合取り組み、全力を『出し切り』挑戦し成長する様をたくさん観ることができ、感動と多くのパワーをいただきました。また、他地域インストラクターの方々との出逢いは仲間が増え、良い刺激となりました。この経験と感謝の気持ちを忘れず今後の活動に活かし、審判員の育成に努めてまいります。ありがとうございました。
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