東京都
東京ヴェルディジュニアが激闘を制し、10年ぶりの決勝出場を決める
東京ヴェルディジュニア 1-1(前半0-0、後半0-0、延長前半1-0、延長後半0-1)PK3-2 JACPA東京FC-A
JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 東京都大会の決勝が11月25日(日)、町田市陸上競技場で行われました。
青空が広がるさわやかな秋晴れの中で行われた決勝戦は、東京都U12サッカーリーグ1部で優勝したJACPA東京FC-Aと、同大会を2位で終えた東京ヴェルディジュニアという1年を通してコンスタントに力を発揮してきた2チームの対戦となりました。
試合は、ピッチを大きく使いボールを動かしながら攻撃の糸口を探る東京ヴェルディジュニアと、相手の攻撃の起点を消しながらボールを奪ったら素早くゴールを目指すJACPA東京FC-Aというお互いの特徴がよくでた立ち上がりとなりました。
ファーストシュートは3分、JACPA東京FC-Aでした。コーナーキックのこぼれ球を佐藤龍之介選手が思い切りよくシュートを放ちますが、キーパー秦瑞貴選手が防ぎました。
お互いになかなかシュートまで持ち込めない中、14分に東京ヴェルディジュニア坂井倖大選手からのロングフィードに井上寛都選手が抜け出します。キーパーと1対1になりましたが惜しくもオフサイドの判定でゴールを奪えませんでした。
その後もお互いに集中した守備のもと大きなチャンスを作らせず前半終了となりました。
後半、東京ヴェルディジュニアはサポートを速くしパスのテンポをあげることでチャンスを作っていきました。
27分、中央でフリーとなった東京ヴェルディジュニア半場朔人選手にボールがわたると、迷うことなくミドルシュートを放ちます。ボールはゴール右上へと飛びますが、キーパー遠藤秀悟選手がファインセーブで得点を許しません。
東京ヴェルディジュニアは惟住圭斗選手が右サイドを突破することでチャンスを作り、 一方のJACPA東京FC-AはFWの川村陸空選手に奪ったボールを素早く預けることでゴールを目指しますが、両チームともゴールを奪うことはできずに延長戦に突入することとなりました。
延長前半も激しいボールの奪い合いが続きお互いに簡単にチャンスを作らせてもらえません。
すると44分、東京ヴェルディジュニアは右サイドの惟住選手にボールが渡ると、これまで中盤でゲームを作ってきた山本丈偉選手が一気にゴール前へと走り込みました。この動きを見逃さずにクロスを送ると、山本選手は落ち着いてコントロールし、ボレーシュートを放ちました。JACPA東京FC-Aのディフェンスも必死にブロックを試みますが、ボールは豪快にゴールネットに突き刺さり、待望の先制点が生まれました。
延長後半は後がないJACPA東京FC-Aが前線からのプレスを強めていきました。むかえた48分、前線からのプレスが実を結び、コーナーキックを獲得します。右サイドから伊佐治晴希選手があげたボールに川村選手が合わせますが相手ディフェンスにブロックされてしまいます。しかしこぼれ球は佐藤選手の前に。左足を振り抜くと、ボールはゴール右隅へと吸い込まれていきました。まさに土壇場でのゴールで同点に追いつくと、勝負の行方は1-1のままPK戦へともつれることとなりました。
先攻のJACPA東京FC-Aが1人失敗したのに対し、後攻の東京ヴェルディジュニアは3人全員が成功しPK戦は2-3となり、東京ヴェルディジュニアが実に10年ぶりとなる決勝大会への切符を手にし、ハイレベルな激闘に終止符が打たれました。
監督・選手コメント
蓮見知弘 監督(東京ヴェルディジュニア)
決勝は、「自分たちらしいサッカーをして勝とう」と送り出しました。ボールを握りながら攻めていくヴェルディのサッカーができていたので、流れの中でいつか得点が来ると思っていました。彼らが一人一人持ち味を発揮して、いいプレーが多かったです。ただ、同点に追いつかれたJACPAさんの気持ちの強さも感じました。決勝大会でもヴェルディのサッカーを出していきたいです。東京都の代表として誇りを持って戦います。
井上寛都 選手(東京ヴェルディジュニア)
決勝は、攻撃していても決めきれず、苦しい時間が続きましたが、最後に山本丈偉が決めてくれて良かったです。東京ヴェルディの特徴は、ボールを大事にしつつ、ゴールに向かっていけるところ。大会に向けて、ゴール前での得点や、守備の強化、1対1の練習などに取り組んできた成果が出せたと思います。決勝大会でも、東京都中央大会と同じく、ベンチと選手が一団となって戦いたいです。出るからには優勝したいです。
山本丈偉 選手(東京ヴェルディジュニア)
点が早く取りたいと思い、自分からボールに向かっていきました。トラップもシュートも思っていたとおりにできました。ゴールは見えていませんでしたが、ミートすることだけを考えていました。トラップからシュートの速さに意識を置いて自主練習をしてきました。決勝大会では、さらに強いチームが来ると思うので、優勝に油断せず、自分たいちの持ち味を出せるようにしたいです。決勝大会では3点以上決めたいです。
優勝 | 東京ヴェルディジュニア |
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準優勝 | JACPA東京FC-A |
3位 | 三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア / バディサッカークラブ |
努力賞 | バディサッカークラブ |
グッドマナー賞 | 三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア |
準優勝:JACPA東京FC-A
3位:三菱養和サッカークラブ巣鴨ジュニア
3位:バディサッカークラブ