岩手
盛岡太田東サッカー少年団が優勝
盛岡太田東サッカー少年団 1-0 FCサン・アルタス大船渡
風が強く、気温10℃と肌寒い中で行われた決勝は、24年ぶり2度目の全国大会を目指す盛岡太田東サッカー少年団と、3年ぶり2度目の全国大会を目指すFCサン・アルタス大船渡との対戦となりました。
試合は、前半立ち上がりから硬さの見られる太田東に対し、サン・アルタスは千田選手を中心に前線と中盤の素早いプレスからボールを奪い、試合を優位に進めましたが、太田東のゴールを割ることができず、前半は0-0で終了しました。
後半、硬さのとれた太田東は、鳥谷部選手からスピードのある前線の選手に素早くボールが供給され、攻撃の回数を増やしていきましたが、サン・アルタス石橋選手の固いブロックをなかなか崩せない時間帯が続きました。
そのような中、後半13分、太田東下田選手からのスルーパスに飛び出した黒瀬選手がスピードと巧みな技術で相手DFを2人かわし、放ったシュートが見事にゴール。太田東に待望の1点が入ります。
勢いにのった太田東は、後半15分に下田選手のミドルシュートがクロスバーにあたるなど、その後も試合を優位に進めます。
押しこまれる時間帯が多くなったサン・アルタスはロングボールを中心に反撃を試みるも、太田東の選手の体をはったディフェンスの前にゴールを割ることはできず、このまま試合終了。
1-0で勝利した盛岡太田東サッカー少年団が全国大会への出場を決めました。
試合は1点を争う展開で、寒さを吹き飛ばす白熱した一戦となり、試合終了後、会場からは両チームの健闘にあたたかい拍手が送られていました。
監督・選手コメント
山内圭介コーチ(盛岡太田東サッカー少年団)
試合を通してチャンスを作れなかった。うちらのペースにもってこれず苦しかった。攻め込まれて相手の方がシュートが多い中で「こっちも絶対チャンスは1回来るぞ」と常に言い続けました。 ワンチャンスを最後に決めてくれたことが一つの勝因です。みんなが我慢して我慢していけたのが良かったと思います。自分自身が18年前に決勝で敗れて、その忘れ物を選手たちが取り返してくれた。優勝という形で僕を乗り越えてくれました。 優勝して監督を胴上げしたかったので。選手たちも気持ちは一緒だった。 私たちは、もともと強いチームではありませんでした。去年の新人戦も予選リーグで敗退しています。 最後まで自分たちを信じ続けた結果、優勝という形で本大会を終ることができて本当に良かった。 全国の舞台は初めてなので自分たちのサッカーを出し切りたいと思います。