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JFA 第13回全日本ビーチサッカー大会 東京V、レーヴェ横浜ら準決勝へ
2018年10月14日
JFA 第13回全日本ビーチサッカー大会は10月13日(土)に大会2日目が開催され、1次ラウンドの第3節と準々決勝が行われました。
大会初日に決勝ラウンド行きを決めていた琉球エリスリナ(開催地/沖縄)とヴィアティン三重BS(東海/三重)がグループA首位の座を懸けて最終節で相まみえました。GK宜野座寛也選手のゴールで先制したヴィアティンが各ピリオドで追加点を奪い、4-0で勝利しました。
混戦模様のグループBは、3連勝のドルソーレ北九州(九州1/福岡)と、最終節でカベーラ新潟プライア(北信越/新潟)を破った東京レキオスBS(関東3/東京)が抜け出しました。
東京ヴェルディビーチサッカー(関東1/東京)がすでに1次ラウンド突破を決めていたグループCでは、最終節でそれぞれ1勝を挙げているレオン福岡(九州3/福岡)とフェニックス玉野(中国2/岡山)が対戦。第2ピリオドまでに4点のリードを奪ったレオン福岡が追い上げるフェニックスを振り切って、第9回大会以来の決勝ラウンド進出を決めました。
レーヴェ横浜(関東2/神奈川)に続いてグループDを突破したのは前回の準優勝チームであるアヴェルダージ熊本BS(九州2/熊本)でした。大会黒星スタートとなったアヴェルダージでしたが、最終節のリベルテ防府(中国1/山口)戦を9-0で快勝し、連勝で準々決勝進出を果たしました。
午後から行われた準々決勝では、日本トップクラスのチーム同士による大接戦が展開されました。
ヴィアティンと東京レキオスによる一戦は、鈴木将人選手のゴールで先制したヴィアティンが優位に試合を進めていきます。17分に東京レキオスの後藤崇介選手に連続ゴールが生まれ、試合を振り出しに戻されますが、田畑輝樹選手が左足でゴールネットを揺らし、1点リードのまま第3ピリオドを迎えます。31分には鈴木将人選手が追加点を挙げ、リードは再び2点に。しかし、またしても後藤選手が2度立て続けにゴールを奪い、同点となります。その後、3分間の延長戦に突入し、ヴィアティンの小牧正幸選手が勝ち越し弾を挙げるも、東京レキオスは飯野智之選手が直接FKを沈め、3度追いつく驚異の粘りを見せます。PK戦では後攻の東京レキオスのGK鮫島大喜選手が好セーブを連発。2人目、3人目のPKをストップし、6人目のキックも気迫のセーブで止め、最後は服部大樹選手が決めて東京レキオスが大逆転でベスト4への切符を手にしました。
ドルソーレとエリスリナによる一戦も1点を争う僅差のゲームとなりました。4分に赤熊卓弥選手のゴールで先制したドルソーレは、第2ピリオドを終えて2点をリードします。エリスリナはGK照喜名辰吾選手の好セーブもあり、流れを呼び込むと26分のFKの場面で當間正人選手が絶妙なループシュートを決め、1点差に詰め寄ります。しかし、次の1点が奪えず、開催地代表が大会最終日を迎えることなく大会から姿を消しました。
前回大会決勝と同じ顔合わせとなった東京Vとアヴェルダージの一戦も劇的な展開となりました。開始2分に山内悠誠選手が退場となり、東京Vは2分間選手を補充できない窮地に追い込まれます。それでもGK河合雄介選手と3人のFPでこのピンチを切り抜け、第1ピリオドをスコアレスで終えます。先制したのは東京Vでした。23分に渡ヴィクトル優昇選手が豪快に右足で決めました。第3ピリオドに入り、東京Vはローレンス・ゴメス・レオン選手のオーバーヘッドが決まり、リードを2点に広げます。すると、ここからアヴェルダージの怒とうの反撃がスタート。失点から1分後に松尾那緒弥が相手GKの頭の上をふわりと越す絶妙なFKで1点差とします。31分には西口佳佑選手のFKからゴール前で混戦となると、最後は上田絢心選手が左足でゴールを奪います。延長戦では決着が付かず、勝負の行方はPK戦に委ねられます。前回大会のリベンジを狙ったアヴェルダージでしたが、PK戦では3-4と絶対王者撃破まであと一歩届かず。東京Vが準決勝に駒を進めました。
レオン福岡と対戦したレーヴェ横浜は、GK城田優選手も含め、5選手がそれぞれ1点を奪う多彩な攻撃で5-1で勝利を果たしました。
大会最終日となる14日(日)には準決勝と決勝の3試合が行われ、ついにビーチサッカー日本一が決定します。
選手コメント
横川翔太 選手(ノヴァントゥーノBS)
大会は予選大会しかない北海道で活動していますが、ビーチサッカーにはビーチサッカーの楽しさがあると感じています。メンバーはサッカーやフットサルを掛け持ちしていて、大会前にビーチでの練習が必要だと痛感しました。北海道でもビーチはありますが、8月下旬から気温も低く、環境面も整っていません。1勝するために、来年以降はしっかり準備できるようにしたいと思います。また今回は5人とギリギリの人数だったので、次は戦える人数をそろえて戻って来て、念願でもある全国で1勝できるようにしたいです。
山賀工 選手(カベーラ新潟プライア)
1次ラウンド突破を目指して1年間活動してきましたが、同じグループの強豪相手に勝ちきることができませんでした。対戦前から相手のほうがうまいというのは分かっていて、技術の差はありました。それでもサッカーやフットサルと違い、ビーチサッカーは砂の上で行うということもあって、“ジャイアントキリング”が起きやすい競技だと思って、それを起こせるように練習してきたのですが、一人ひとり、一つのスキルの差が大きな差になっていくのだと思いました。これで1年のシーズンは終わりますが、また来年全国大会に戻ってきて、決勝ラウンドに行けるように頑張ります。
照喜名辰吾 選手(琉球エリスリナ)
地元開催なのでテンションが上がりますし、自分たちにとっては移動時間がほとんどないので、準備はしっかりできていたと思います。1次ラウンドで順当に勝ち上がってきましたが、冷静に見てドルソーレ北九州のほうが、力があると思っていました。試合前に粘っていこうという話をして、結果的に1点差で負けてしまいましたが、そこで勝ちきれれば良かったです。まだビーチサッカーを始めて1~2年の選手が多いので、勝負をものにする能力が足りないと感じました。もともと得点力が少ないので、その課題を解消するための策を考えていかないといけません。
松尾那緒弥 選手(アヴェルダージ熊本BS)
昨年の決勝は延長戦残り1秒でやられてしまい、その1秒を埋めるために頑張ってきました。1秒は埋められたけど、それだけでは足りませんでした。試合は狙いどおりのサッカーができて、相手も嫌がっているのが分かっていましたが、相手のゲームの運びが一枚も二枚も上手だったと感じました。相手の足が止まるのを待っている時間に2失点したのが敗因でした。我慢して失点を防げていればよかったのですが、本当にわずかですがワンプレーの差が出ました。僕たちの良さは出ていたので、スタイルは変えず、我慢して失点を抑えて、相手が止まってきたら畳み掛けられるようなチームにしたいです。今以上にパワーアップして来年に臨みます。
大会日程:2018年10月12日(金)~14日(日)
大会会場:沖縄県/宜野湾市トロピカルビーチ
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