ＪリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ王者決定戦が8月7日(水)、Shonan ＢＭＷ スタジアム平塚で開催されます。ＪリーグYBCルヴァンカップ王者の湘南ベルマーレが迎え撃つのはCONMEBOLスダメリカーナ2018で初優勝を飾ったブラジルのアトレチコ・パラナエンセです。

アトレチコ・パラナエンセは1924年3月26日に設立されたブラジル屈指の名門で、「パラナエンセ（パラナ州の）」というポルトガル語が意味する通り、パラナ州の州都、クリチーバ市を本拠地としています。クリチーバ市ではかつて三浦知良選手も所属したコリチーバとのライバル関係で知られており、そのダービーは両クラブの名を一部取った「アトレ・チーバ」と呼ばれ、ブラジル屈指の熱気を帯びます。

日本で試合を行うのは初めてですが、Ｊリーグとのつながりが深いクラブでもあります。ＦＣ東京やガンバ大阪で活躍したルーカス選手や鹿島アントラーズでプレーしたアレックス・ミネイロ選手、さらには浦和レッズと東京ヴェルディでプレーしたワシントン選手が、アトレチコ・パラナエンセの代名詞でもある「赤黒」のユニフォームをまとって活躍してきました。クラブ施設はブラジル屈指の充実度を誇り、アルビレックス新潟がブラジルキャンプを行ったこともありました。そして、今回対戦する湘南ベルマーレには過去にアトレチコ・パラナエンセでプレーしていたクリスラン選手も在籍しています。古巣との対戦を心待ちにしており、両チームのプレースタイルを把握した上で「ゲームはスピーディーな戦いになると思う」と展望を語っていました。

ブラジル全国選手権では2001年に初優勝。その後は、長らくビッグタイトルに縁がありませんでしたが、CONMEBOLスダメリカーナ2018では悲願の国際大会で初優勝を果たします。決勝戦ではコロンビアのアトレティコ・ジュニオールをPK戦の末に下しました。ちなみに当時のエースはかつてセレッソ大阪でもプレーしたパブロ選手でした。

チアゴ・ヌネス監督が率いるアトレチコ・パラナエンセは、組織だった守備とチーム全体のハードワークを持ち味とするスタイルです。基本フォーメーションは［4-1-4-1］ですが、守備時には［4-4-2］に転じて自陣にブロックを形成。最前線の元アルゼンチン代表マルコ・ルベン選手やかつてアルビレックス新潟でもプレーしたホニ選手らが鋭い攻撃を繰り出してきます。

アルゼンチン代表として2006 FIFAワールドカップドイツ大会にも出場したルチョ・ゴンサレス選手ら経験値が豊富な選手も控えています。ボランチのウェリントン選手は2013年にサンパウロFCの一員として来日し、鹿島アントラーズと対戦した経験も持っています。「日本のサッカーはすごく進歩しています。拮抗した試合になるでしょう」とウェリントン選手は湘南ベルマーレ戦への意気込みを語っています。

ポルトガル語で台風を意味する「フラコン」の愛称を持つアトレチコ・パラナエンセ。クラブにとって2つ目となる国際タイトルに向けて、高いモチベーションを見せています。

選手コメント

DF ジョナタン 選手
私は、現在ガラタサライに所属する長友選手とインテル・ミラノ時代に4年間一緒にプレーしましたが、彼はＪリーグについて教えてくれることはありませんでした。でも、日本には技術的に質の高いプレーヤーが多く、よく走るというイメージがあります。アトレチコのサッカーの特徴はパスをつなぎ、プレッシャーをかけ、攻撃的であるということです。日本の皆さんには、今回私たちを快くよく受け入れてくれて本当に感謝しています。皆さんにスペクタクルで素晴らしい試合を見せたいと思います。

MF ブルーノ・ナザリオ 選手
初めて日本に来ましたが、日本の人々には本当に良くして頂き感謝しています。今回のカップ戦に参加できることは幸せなことであり、クラブの歴史にとっても素晴らしいことです。日本のサッカーファンの皆さん、是非スタジアムに来てエキサイティングなサッカーを楽しんで下さい。

大会日程：2019年8月7日(水) 19:00キックオフ(予定)
大会会場：神奈川／Shonan BMW スタジアム平塚
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